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>> 澤田秀人
By 真愛
14/06/16 19:08
八戸妻子4人殺人事件

犯人:澤田秀人

―概要―

2007(平成19)年6月28日10:55頃:青森:八戸市上組町のアパート1階「グリーンコートA」101号室、会社員:澤田秀人(43)宅で、妻:真由美さん(46)、長男:直弥君(13)、次男:奨君(10)、三男:耀君(6)が殺害されているのが発見された。

妻の真由美さんと長男の耀君は居間で、次男の直弥君と三男の奨君は子供部屋で発見され、室内には大量の血が流れていた。

この日、澤田秀人(以後秀人)が勤先を無断欠勤した為、その連絡を受けた親族が秀人の様子を見に来て事件が発覚した。

勤務先を無断欠勤し行方が分からなくなっている父親:澤田秀人は何らかの事情を知っているとして岩手県警に重要参考人として手配。

同日16:15頃、自宅から約40キロ南の岩手・一戸町姉帯の県道271わきに停車し乗用車の中にいるところを、岩手県警の巡回していた警官に発見された。

秀人は職務質問を受けている途中、突然車をバックさせ、職質していた警官の車両に衝突させ、さらに自ら自分の首を隠し持っていた刃物で切り、窓を壊そうとした捜査員を振りきって車ごと約10Mの崖下に転落。

間もなく死亡が確認された。
死因は、首を切った事による失血死。

殺害された4人は27日20:00以降の食後2〜3時間に殺害された事が司法解剖で分かった。
青森県警八戸署によると、次男・奨君は首を刃物で刺された失血死で、他の3人には首を絞められた窒息死だった。

自殺した秀人の乗用車の車種と色が一致する車が、事件発覚の約9時間前に起きたパチンコ店強盗未遂事件の現場近くで目撃されていた事がわかり、八戸署は二つの事件の関連について捜査。
パチンコ店の強盗未遂事件は、会社員宅から直線距離で約2キロの同市城下3で、28日2:10ごろ発生。
無施錠の店舗通用口から刃物を持った男が侵入。
店内にいた31歳男性店長と従業員2人を刃物で脅し、ビニールテープで縛って現金を要求した。
店長がすきをみて逃げたため、男は金を取らずに逃走した。

殺害現場の澤田宅の室内から自殺した秀人のものとみられる血のついた衣類と、凶器とみられる包丁が見つかった。
包丁は刃渡り約20cmで、会社員宅の台所に血の付いた状態で置かれていた。
衣類は男性用で、血のついたまま室内に放置された状態だった。
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By 真愛
14/06/13 05:57
澤田秀人は32年前にも殺人事件を犯していた。

―概要―

1975(昭和50)年12月21日13:27、青森・八戸市小中野町新堀の角アパート1階で、会社員の女性・沢口ツヤ子さん(29)が玄関先で血まみれになって助けを求めているのを、隣に住む女性(64)が見つけた。

沢口さんは20ヶ所を刃物で刺されており、出血多量で死亡。

この日おばのところに遊びに来ていた澤田秀人当時小学5年(11)が『トイレに行く』と言って、同じアパートの女性(29)が外出したのを見て部屋に侵入、テーブルのうえの5万円を盗もうとしたが戻ってきた女性が『泥棒』と叫んだため台所の庖丁で数回刺した。

秀人が逃げようとすると女店員が血だらけになったまま捕まえようとしたので、台所の別の庖丁で合計20カ所刺して殺害し、逃走。

部屋から血のついた菜切り包丁が見つかり、それを少年が捨てて逃げていくのを近所の人が目撃しており、このアパートの2階に住むおばのところに遊びに来ていた小学5年の澤田秀人(11)が、翌12月22日11:40頃、腹を空かせアパート2階のおばの家に戻ったところを保護された。

秀人は妹と2人でおばの家を訪問しており、秀人が『トイレへ行く』と言い1階へ降りた後、悲鳴が聞こえたという。

秀人の家は5人家族で、漁船を持ち金持ちだった。

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By 真愛
14/06/17 10:30
―昭和50年12月22日付けデーリー東北新聞より―

八戸で小学生(11歳)が殺人白昼のアパートで29歳のOLを刺し逃げる。
2本の包丁を使って全身をメッタ切り。

21日昼過ぎ、八戸市小中野町のアパートで、1人住まいの女性がステンレス製の包丁で全身メッタ切りにされ、病院に運ばれる途中死亡するという事件が発生した。

目撃者の証言から八戸署では、女性の後から飛び出していった小学生(5年)が犯人と見て捜査しているが、小学生は行方をくらましている。
この為、犯行の動機などはわかっていない。

歳末の日曜日、しかも白昼住宅の密集するアパートで、小学生が殺人事件を起こした事については、市民は大きなショックを受けている。

同日午後1時23分頃、同市小中野町新堀:角アパート、会社事務員:沢口ツヤ子さん(29)が『早く病院に連れていってください』と叫びながら、血ダルマになって自宅から飛び出してきたのを、同アパートの無職:佐藤トメさん(63)と隣のアパートの無職:工藤シゲさん(40)が見つけた。

このため工藤さんが沢口さんを抱え、近所の河村医院に運ぼうとしたが、約80米歩いたところの理髪業:中村光利さん(37)前で力尽き倒れた。

沢口さんは首の右側に3箇所、背中の右側にも1箇所、さらに手などにも数箇所刃物による傷を負っており、中村さんの妻未夜子(37)が近所の医者を連れてきた時には、既に出血多量で死んでいた。

沢口さんが自宅から飛び出してくるのを見つけた佐藤さんは…『「助けて…」という叫び声がしたので外に出て見たら、沢口さんが血ダルマになり、前かがみになって立っていた…そのすぐあとに顔見知りの小学生が、沢口さん方から走って出ていった…その際、刃物を捨てていった…』と話し、工藤さんも『家の中で掃除をしていたら、「助けて…」という声がしたので外に出てみたら、沢口さんが「病院に…」と言って、かき根を飛び越えてきた』と事件直後の様子を話していた。

この為、通報を受けた八戸署では、佐藤さんが見たという小学生A(11)が犯人と見て捜査を始めたが、まったく行方が知れず、22日午前1時現在まだ見つかっていない。


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By 真愛
14/06/17 10:37
調べによると小学生Aは同じ小中野町に両親らと住んでいるが、角アパートの2階に伯母(37)が住んでいる他、2年ほど前までは近くに住んでいた事もあって、同アパート付近にはしばしば遊びにきていた。

この日も日曜日だったため、妹と二人で伯母の部屋に遊びにきて昼食がすんだあと、『トイレに行く』と言って出たという。
しかし、Aがどうして沢口さんの部屋に行ったのか、どうして刺してしまったのか、部屋を出たあとの目撃者がいない為わかっていない。

犯行に使われた骨通し包丁は2本で、刃渡りは15、16cm、どちらにも血のりが付いていた。

これは共同炊事場に置いてあったもので、真ん中あたりから大きく折れ曲がり、犯行時のショックの大きさを物語っていた。
もう一本は玄関から約2Mほど離れた水道のそばで発見されたが、これは沢口さん方の居間においてあった包丁である事を沢口さんの母親が確認した。

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By 真愛
14/06/17 10:38
Aは身長が150cm近くあり、小学生にしては大柄で、頭は坊ちゃん刈り。
逃走当時の服装は紺色のジーパン、濃紺の丸首セーター、女物のサンダルを履いていた。

Aは犯行後の同日午後3時半ごろ友人のところに電話をかけている事が確認されたが、Aは泣きじゃくるだけで話の内容はわからなかったという。
この為、同署では署員50名の他、防犯指導隊員、先生、PTA関係者ら合わせて約100人を動員、小中野地区を中心に、物置小屋、神社、仏閣、駐車中の車両、船舶などを重点的にAの行方を捜している。
同夜は小雨が降り、いつもより穏やかなもののAの安否が気遣われている。

惨劇の跡も生々しく、助けを求めた沢口さんは医院前に力尽きる。
事件直後の角アパート付近はパン屋さんや住宅の並ぶ普通の町だが白昼の殺人事件、しかも被疑者が小学5年生とあって住民があちこちにかたまっては、ひそひそとショッキングな事件を語り合っていた。

被害者の沢口ツヤ子さんが住んでいたのは所有者の角さんの家の裏、狭い路地を10Mほど入った所にある2階建てのアパートの下の部屋。
2階へ上がる階段の右手に沢口さん宅のガラス戸の玄関があり、そのガラス戸に血がベッタリと付いていた。
玄関を入ると台所で、居間への障子が倒れてこれにも血が付着し、惨状の生々しさを現している。
工藤さんに抱きかかえられて約80M進み、河村医院がもうすぐというところで沢口さんの気力は尽きた。

その前の、協力を求められて河村医院に駆けつけた中村理容院の中村未夜子さんは『もう血だらけだったですね、背中にも5cmほどのキズがありました』と興奮さめやらない様子。
この間に夫の光利さんが119番。
近くの河村一衛医師(44)が来た時には、沢口さんは事切れていた。
『出血多量が原因でしょうね』と河村医師。

角アパートには2階に2世帯、下に沢口さんら3世帯が入居していた。
2階に住む佐藤アキ子さん(41)は『子供が泣き続けているのかと思った…まさか下の沢口さんが子供に刺されているとは…』と語っていた。
少年Aは2年ほど前にこの町内にいたとあって顔を知っている人も多い。
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By 真愛
14/06/17 10:45
―濃い『物取り』の線―
発覚恐れて凶行か それにしてもひどい刺し傷…わずか11歳の少年を殺人という凶悪事件に走らせた動機は何か…。

Aが何故沢口さんの部屋に入ったのか…。
沢口さんの部屋で何が起こり、何故沢口さんが殺されなければならなかったのか…。
Aが行方不明になっている為、今のところ詳しい事は解っていない。

Aはこの日、昼ごろ角アパート2階に住んでいる伯母の部屋へ妹と一緒に遊びに来ていたが、伯母が近くの公衆浴場へ行った後『便所へ行く』と1階に下りた。
間もなく下で物音や叫び声がしたので妹が下りてみると沢口さんが倒れ、騒ぎになっていたというから凶行はほんの僅かの間に行なわれたとみられる。

Aの伯母が同じアパートに越してきたのは約1年前、殺された沢口さんは4年前から住んでいた。
Aは伯母の所に時々遊びにきていたが沢口さんと顔見知りだったかどうかはわかっていない。

しかし、Aは3年生までアパートから100Mほどの所に住んでおり、48年10月16日近所の家に遊びに行き、留守の間に子供部屋に上がりこんでマッチ遊びした為、住宅など3棟を全焼するという事件を起こし、現住所に引越した。

これが近所でも評判となり、第1目撃者も一目でAと解った程で、そのころから住んでいた沢口さんと顔見知りだった事は十分考えられる。
この為、Aがアパートの前にある共同便所に行った帰りに、沢口さん宅に遊びに行き、沢口さんに何か注意され凶行に及んだという見方もある。

それにしても不可解なのは沢口さんのキズ、背中を一突き、さらに首に3箇所のほか手などにも数箇所のキズがあり、骨通し包丁を2本使い、それも一本は途中から曲がるほどの力を入れており、とても小学5年生の犯行とは思われない。

この為Aが逆上していたか、沢口さんに強い恨みを持っていたものかなどが考えられる。

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By 真愛
14/06/13 15:52
―48年10月16日マッチ遊び住宅など3棟を全焼―

48年の火災でAに疑いがかけられたのは、被災者宅でたびたび空き巣に入られており、近所でAの犯行ではないかと噂になっていたのを八戸署で聞きこんだのが発端。

Aはその後、まじめに学校に通っていたが、この日たまたまアパートに遊びに行き、沢口さんが一人暮らしなのを知って無断で侵入、物色しているところを奥の居間で内職の縫い物をしているか、外出から帰った沢口さんに発見されて追及された為、発覚を恐れてとっさに台所にあった包丁で沢口さんに襲いかかったという物盗りの線が今のところ一番強い。
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By 真愛
14/06/17 11:06
―ごく普通の小学生信じられぬと学校側―

前略:家庭は両親が揃っていて母は家にいて教育には気を使っていたらしい。
生活状態も中ぐらいで、特に動機はわかっていない。


後略:―洋裁技術を生かして内職するしっかり者、人柄愛された沢口さん―

殺された沢口さんは岩手県久慈市侍浜町白前、午三さんの三女で、久慈文化服装学院を卒業後、東京のドレスメーカーに就職、その後八戸市に来ていったん市内の建設機械会社の事務員として働いていたが、4年前に現在の看板関係の会社に就職していた。
無口でおとなしく、独身の美人とあって社内の人気もよく、珠算は三級、卓球が好きだった。
学生時代からの洋裁技術はうまく、会社の休みの時などは、近所の人々の洋服を縫って内職をするなどのしっかり者。
近所の人の話だと、人に恨まれる性格でなく、親切でやさしい人柄だったという。

―デーリー東北新聞昭和50年12月24日―

―盗みを見つけられ刺した八戸のOL殺し―

図太い神経、小細工も…少年自供、殺意は否定21日白昼、八戸市小中野町新堀の角アパート内、会社事務員沢口ツヤ子さん(29)を刺し殺し、昼夜逃げ回ったうえ22日午前、八戸署に補導された同市内小学5年生小学生A(11)はその後の調べで『金を盗もうとしているところを沢口さんに発見され、台所にあった包丁で刺して逃げた』と犯行の動機を話した。

また犯行がバレるのを恐れて『知らない人に殴られ気絶していた』と言い逃れようと、ナイロンひもを使い自分で両手を縛り、現場に戻った事も自供した。
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By 真愛
14/06/17 15:55
少年は同署に補導された後、22日午後2時から父親の立会いで面接調査を受けていたが、最初は『沢口さんの部屋から見知らぬ男の人が飛び出してきたので変だと思い中に入ってみた』とあいまいな供述をしていた。
しかし、3回目の面接調査から次第に冷静さを取り戻し、正直に話し始めた。

これによると、少年は21日午後1時15分ころ沢口さん宅の玄関が開けっ放しになっていたため上がりこみ、居間のテーブルの上にあった1万円札4、5枚を盗もうとしているところを、外から帰った沢口さんに見つかり、捕まったため台所にあった包丁で夢中で刺して逃げたというのが犯行の動機。

沢口さんの部屋には伯母と一緒に2回ほど遊びに行ったことがあり顔見知り。
殺意については否定しており『捕まっては大変だと思い、逃げたい一心で包丁を振りまわした』と凶行時の心理状態を話している。
第1発見者は、血まみれになって玄関からよろめき出た沢口さんと、逃げる少年を午後1時23分頃目撃しており、惨劇はわずか10分たらずで行なわれた。

この後、現場から約150米離れた湊駅近くの田中石灰所有の倉庫まで逃走、返り血を浴びた衣類を脱ぎ、それを枕にして床下で一昼夜隠れていたと言っており、とても11歳の子供とは思われない図太い神経ぶり。

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By 真愛
14/06/13 19:31
その反面、少年が保護されたとき、赤と白のビニールひもで両手首を縛り狂言誘拐を企んでおり、自分の犯行を隠すために一目でそれとわかる小細工をしている。
少年は最後に「大変悪いことをしました。許してください」とわびたが、沢口さんが死んだ事を初めて聞かされても特に涙を流すこともなかったという。

同署では細かい点についてはさらに裏づけ調査する事にしているが、少年の話がこれまでの捜査や現場の状況、目撃者の証言とほぼ一致していることから、少年が沢口さんを殺害したのは間違いないとみており、事件は全面解決した。

少年は23日午前、八戸児童相談所員の付き添いで青森中央児童相談所に移され、詳しい面接調査を受けている。

『お札がちらっと見えたのでつかまっては大変、包丁を振り回した』

申述書要旨


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