チワワ→ライオンの困惑
 2015.11.21 Sat 11:55
移動中ふと思いついた逆トリ(?)

おばあちゃんっ子の夢主。
仲の悪い両親から逃げて、いつもおばあちゃんちに入り浸りだった。

古い木造家屋のおばあちゃんちには屋根裏があって、何の点検口か知らないけど壁に小さい扉があった。
茶室の入り口より小さいやつ。

ある日、いつもみたいに屋根裏で遊んでると、その扉が開いて誰かが覗いてくる。
ぎゃーお化け!て叫ぶと、向こうもお化け!?て貰い悲鳴。
それで、相手が人間で小さい男の子だとわかる。

なんでその扉から入ってきたのかわからないけど、夢主も小さかったので気にせず、仲良くなって一緒に遊ぶ。
夜になって、もう帰らないとダメなんじゃ?て言ったらまだ遊びたいって泣いたり、じゃあお母さんにお泊まり許可もらってきなよーって言ったら本当にもらってきたり。なんか普通に行き来してる。

そこから、夢主と男の子とおばあちゃんとお母さんしか知らない秘密の交流が始まる。
お察しの通り、その男の子はしょたろうで、異世界同士の幼なじみに。

成長途中でジョジョも読んだ夢主、しかしまったく気づかない。
一番最初に名前聞いてたんだけど、呼び名がずっと「たろちゃん」だからさっぱり。

で、中学くらいでたろちゃんが扉を通れなくなり(体が成長しすぎた)、夢主が行こうとしても透明な壁があって通れないので、扉開けて話す程度に。
身長のせいで、たろちゃんの全体像まったく見えず。

高校生になったら、さすがに時々あれっ?と思ったけどまだ気づかず、何故か一ヶ月くらい扉が開かない時期を経て、次に開いた時は留置場から出た次の朝。
「おまえ、これ見えてるか」で全てを悟る。どう見てもスタプラさんです本当にありがとうございました。
床に張り付いて扉の向こうを見上げたら、こちらも承太郎ですありが(略

パニックになりつつ、時間がない!と花京院のことだけ教えて、今日帰宅後に必ず来るよう伝える。

訝しげにしながら、長年の付き合いなので了解してくれたたろちゃんが登校するのを見送り、どえらいこっちゃーととりあえずおばあちゃんに相談。

荒唐無稽な話にも動じないおばあちゃん、
「知ってることがあるなら教えてあげたらいいんじゃないかい?」
「でも、原作が……私が勝手に壊したらだめなんじゃ……」
「よう分からんが、赤の他人ならまだしも、たろちゃんは家族じゃろ。家族助けるんに理由はいらんで」
「!」

ごちゃごちゃ考えてた夢主開眼。
それはそうだ!原作なんか知るか!

時間がないので、どうやって情報を伝えるか考えつつ、あの子外では不良だったのか……とか、無口なんて嘘だろめちゃしゃべるじゃん!とか色々複雑な夢主なのでした。

この後、多分必要最低限のメモかなんか渡して、後は定期的に来る電話で扉越しに情報提供。
無事三部終了後、おばあちゃんが亡くなって一人になった夢主、初恋をこじらせたたろちゃんにより引っぱり込まれる。
(自分が持ったものは扉を通れることから推測したたろちゃんの画策)

いまだに最初の「チワワ的な儚い美少年」のイメージが抜けないまま、目の前の超肉食系男子の扱いに困る感じのオチで。

ぜひ仗助の前で呼んでほしい。
28歳だっけ?の大男に、
「あ、たろちゃん!」
「たろちゃん〜〜〜!??」
「てめぇ」
みたいなね!滾るね!

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