こんせん!(らぶれたIF)
 2015.06.28 Sun 19:49
ウール300%とか400%見てて思いついたネタ。


ある日、まだ旅に出てない(三部開始前軸)の夢主の元に三人の人が現れる。

「これは……一体……」
「これはまた、見事な」
「サキ!これあんたの仕業!?」
「仕業と言いますが、主様の能力が暴走した結果ですね」
「こんな暴走があるかぁーーーー!!」

目の前に三人……いや、二人の巨人。色は白と紫。

「これあれだよね。五部さんと六部さんだよね?」
「上記お見込みの通り」
「うぜえええ!」

パニクる夢主とは裏腹に、落ち着いている五部さんと六部さん。
なんでか訊いたら

「まあ、君の能力ならばこんなことも有り得るかな……と」
「そうだな」
「落ち着き過ぎ!って言うか、えっ、二人とも私を知ってる?えっ」
「当たり前だ。むしろ君がいない世界の方が馴染まないな」
「要するに、この時間軸の未来っていうことなんだろう」
「えっ、じゃあもしかして、ふたりともじょたってこと!?」
「そういうことだ」
「ええええ……」

非常にややこしいことになった。
そこで、今までスルーしてた事項が大変気になってきたので思い切って水を向ける。

「あの……それで……この人何なんですか?」
「……………。」
「ちょ、痛い痛い、握り込まないでー。潰れる!胸が苦しい(物理)!」
「……………。」

スルーしてたけど、後ろから抱き潰す勢いで縋りつく巨人がもう一人。色は白。

「四部さん!ちょっと緩めてー!」
「……おれは……そんな名前じゃない……」
「ああああなんだこの豆腐メンタル!なんでここまで鬱ってんの!?この先四部で何があるの!?」
「いや……特に何も記憶はないが」
「そうだな。こんな状態になるようなことと言ったら……あれか?」
「いや、あれはそんな感じじゃなかっただろう。高校生の時の方がまだこれに近かったぞ」
「だよな。ということは一人、違う所から来たか?」
「そう考えるのが妥当だろうな」
「おーいチートさんだけで理解されても私さっぱりなんすけど!」
「まあまあ、落ち着きなさい。少し状況整理と自己紹介をしよう」
「今更か!」

一番年長の六部さんの仕切りでお茶を淹れる。

「改めて、わたしは空条承太郎。君に分かりやすい尺度で言うと、六部の時間軸から来た」
「なんだそのメタ発言……隠せよ!私!」
「既に今の時点で隠していないだろう?」
「わたしは空条承太郎、五部あたりの時間軸だな」
「ああはい。もういいです」
「……………。」
「……………。」
「……………。」
「……………。」
「……いやいや、えーと、四部さん?」
「おれは、」
「うん、空条承太郎なんですよね。で、1999年くらいから来たんですよね?」
「……、そうだ……」
「それで、なんでそんなにブルーなんですか?何かあった?」
「……ッ!!」

途端に四部さんのハイライト消失。あ、これあかんやつや。
マジやばい、思わず身構える五部さんと六部さん、逃げられない夢主。
でも四部さんはぎゅっと更に抱きしめてきただけで、震えているので可哀想になってきた。

「……分かった、この話は止めよう。とりあえずみんな同じ名前なんで五部さんと六部さんって呼びますね。後ろの人は……」
「……………。」
「やめてー無言で威圧しないでー。じゃああなたが承太郎でいいよね?」
「そんな呼ばれ方は……してなかった……」
「しょうがないじゃん、ここにもじょたがいるんだし。ってかやばい、そろそろ学校から帰ってくる時間で」
「……どういうことだ……?」
「ギャーもういるー!!??」

四太郎さん勢揃い。
多分、メンタル豆腐の四部さんはドーナツホールか、鬱展開IFの世界から来た。
すっかり病んでる、というかヤンデレ。夢主が撃破するので表面化はしないけど。


ここから、絶対離れない四部さんと面白くなくて所有権主張する三部さん、人生経験あるし幸せだし戻れると思っているので割と余裕がある五部六部さんの布陣でお送りするかと思います。

寝る時も、四部さんに完全に抱き込まれて、手だけ伸ばして三部さんと繋いで寝るとか。
(四部さんが精神状態やばいのを三部さんも分かっているので、苦々しいながらもある程度は許容)

しかしこれ四部さん、元の世界に戻ったら気が狂うな……うーん。
謝ったり懺悔したり泣き出したりする四部さんに対して、
「私は未来永劫何があっても、じょたを憎んだり恨んだりしないよ。じょたが会いたいなら絶対会えるから、心配しないで」
みたいな感じで諭せばなんとか。

五部さんはほとんど知らないので、変な敬語になったり緊張したりする夢主に苦笑する感じ。
「わたしの世界の君とのギャップがすごいな」
「な……!どんなんですか!」
とかw

六部さんは年が離れすぎてて逆に打ち解ける。
「そっちは今2011年ですかー?まだ私のとこには追いつかないんですねぇ」
「ああ、だが技術はそれなりに近づいてきている。子供の頃に君が使っていたものを見ることも多くなったよ」
「ハッ!?もしかして投資に使ったりだとか……!?」
「フフ、さてどうかな」
六部さんが不器用朴念仁じゃなかったら完璧じゃないか……!ただの隙がないイケメン紳士じゃないか!!


そんな話、どこかに落ちていませんか。
速やかに教えろください。

[*前へ]  [#次へ]



戻る
「#ファンタジー」のBL小説を読む
BL小説 BLove
第4回BLove小説漫画コンテスト開催中
リゼ