の中



浮かんで消えていく 繰り返している
夢は泡は雪のように解けた

月影が蒼く滲んでは揺れて
光る雫は指先に触れた
許してと願う 許さないでと言う
気付かないまま笑顔を作った

両手は祈りを捧げたまま
嫌いと言う月を見上げ
「どうか君は幸せに」
願い事が叶うように
落ちた言葉さえも拾われず
気付かれずに終わり告げ

黒く霞む世界で見えた雫は
光を知らないまま渇いた
指先が震えたのはそれだけじゃない
もう二度と流れない哀しさが

落ちた言葉を見つけて
両手で塞がないで
許してと願う光を見て
ただ涙が零れる

浮かんで消えていく 繰り返している
夢は雪は泡のように割れた
許してと願う 許さないでと言う
通じ合うのはすれ違ってから

浮かんで消えるのは繰り返すしかない
月影すら黒く滲んでいる







ほら、もう色なんてない。


(許して、)(許さないで、)
(許してくれなくていいから。)
























2009/06/04 Yue.
ひぐらしの「you」の替え歌として
書いてみたもの。


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