ひとつだけあげるよ
 2009.05.07



最近のあの子の言葉は空気感染するウイルスのような目に見えない怖さがあって、僕は覗くことすらしないでいた。

本当は優しい優しいあの子。

泣きはらした目は重たすぎて、安眠から距離がある。


みんなが悲しいから悲しいよ。

みんなが寂しいから寂しいよ。

稚拙な言葉で申し訳ないけど、これが僕の本音。
あの子の代わりに僕が泣く。

残酷な程無邪気にみせる無責任なずるさは僕の特権だから、僕が泣く。

けど、バカな僕にはどうしたっで本当゙がわからないから、いざと言うとき知らない顔が出来るようにヘッドフォンを耳に当てるよ。



許せなくても
譲れなくても
いいんだ
ただ
決して
奪ってはいけないよ


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