そうして死ぬまで
 2011年06月9日 (木) 18:49


爺ちゃんが死んだ。悲しくも何ともない。直後だから実感が湧かないとかでなく、全く何も感じない。
他の爺ちゃんや婆ちゃんが死んだ時はまだ小学生だったけど、大人になった今もあの時と同じ。

一週間くらい前、もう長くないからと連れて行かれたけど、寝たきりの爺ちゃんを見て、人ってこうして死んでいくんだな、と思った。

血の繋がっている人よりずっと大切な、血の繋がりのない人なんて沢山いる。

死んだ人より生きてる人を想いたい。
生きてるうちに出来るだけ会いたい。
一瞬でも多く同じ場面に生きたい。
同じ時代に生まれた事を生きてる君と出会えた事を喜びたい。
そうして死ぬまで想いたい。

君の手はしっかりしていて大きかった。
すごくすごく温かかった。

君と僕の手が重なった瞬間は、君と僕の人生が重なった瞬間だ。






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