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お礼SS:ロイ&アイク+マリオ




「お久しぶりですマリオさん!」

「ロイ君! 嬉しいよまた来てくれたんだね!」

マリオの目の前に立つ、豊かな赤髪を持つ貴族の少年。礼儀正しくも子供らしさを残した笑みを浮かべる彼をアイクはどこかで見た事があった。

(アルバムの集合写真に乗ってた奴だな。確か…)

「お待たせしましたマリオさん。それと、この人は…」

「ああ、紹介するよ。この人はアイク。君とは三つ、じゃなかった六つ違いの剣士だよ」

「剣士仲間の人ですね!」

同じ職業と知るや、少年は嬉しそうにアイクに近づいた。

「僕はロイ。第二回目の参加者だったんだ」

「そうか、ロイか」

名前を聞いて、この少年がここにいる理由をアイクは納得した。第二回大乱闘に参加し、その後は様々な事情が重なり参加できなかった戦士のひとりだ。もう一人同じ名前の者もいるが、それはマリオ達の世界のカメ族だ。

「マルス達からしっかりものでいいやつだと聞いた。よろしく頼む」

「みんなそんな風にいってくれたんだ、嬉しいな」

微かに頬を赤らめ、ロイは笑みを浮かべた。

「アイクさんの事も…」

「アイク、で構わない」

「ありがとう。アイクのこともさっきマルス王子から聞いたよ。前回からの参戦だけど、アイクは歴戦の戦士に全く衰えない、強くて頼りになる人第って皆言ってるよ」

「そうか」

「それにしても、アイクは体格がすごいね。剣士同士の力比べには僕が勝てるかな」

「ここでの勝手はアンタの方がよくわかるだろう。アンタは頭もいいと聞いた」

「そんなことはないよ。ずいぶんと変わってしまったから、まだよくわかってないんだ。出来ればアイクに教えてもらいたいんだけど…」

「あー…お二人さん。それならいい方法があるよ」

マリオが咳払いをすると、二人の顔をしっかり見つめ、目を細めてニヤリと笑う。

「今、乱闘場がひとつ空いててね。そこで剣を交えたらどうだい? ボクもロイ君の剣を久し振りにみたいし、二人の戦いを見たいよ!」

「そうですね。この世界において、打ち解けるにはこれが手っ取り早い!」

マリオの言葉を受けて、ロイがアイクに好戦的な目を向けた。アイクもその挑戦を待ち構えていたように口角を僅かに上げている。

「何だかんだで、僕もアイクも二回目同士。謙遜はいらないね。よし、お互いに実力をぶつけあおう、アイク!」

「久々の参戦とはいえ容赦はせん。覚悟しろ、ロイ」

二人は同時に剣に手をかけ、挨拶代わりに剣を交わるようにぶつける。

「さあ!勝負だ!」

「ああ、行くぞ」


「大乱闘を、始める!」



観客席から乱闘への扉から新たな剣士が見えたとき、皆驚き、そしてより一層喜びに沸き上がったという。

「真の戦いは、これからだ!」
end.



 




ロイの参戦は本当に嬉しかった!
おめでとう!




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