先日終わった15年続いた漫画について
2014.11.21 Fri 16:26
まず始めに、わたげ は漫画およびアニメについて、全部読破してないし、かい摘まんでしか見てないので、内容ちゃんと把握できてないかもです
それに、偉そうに評論する気はないし、ただただ見て思ったままを書くので、そういうのでもOKな人なら、まあ暇つぶしに見てやるか、な気持ちで見てください
あと、わたげ はカプ厨でもなんでもないので
先日、NARUTOがジャンプで長い歴史を閉じましたね
わたげ は漫画では、友達に勧められて最初のコミックを何冊か読んだくらいで、あとはアニメでだいたいの内容を見てました
作者さんのファンには申し訳ないですが、初期の絵が好きじゃなかったので…
少年編を改めて見てみると、みんな可愛いくて、微笑ましい内容ばかりですね
それに、いろんな意見が飛び交うところの一つだと思いますが、サスケも仲間思いで裏切る前が わたげ は一番良いように思いました
それじゃあ話は進まないけど、復讐とか憎しみとか題材にしてしまうと、難しくなってしまうのは必然なのかな
全体的な感想をいうと、纏まりなくなりそうなので、気になった点を
まずはサスケの立場
最初は復讐を達成するのか、しないのかが気になりましたが、イタチを倒してから、そもそもサスケの認識していた内容と現実が違ったので、新たな復讐の対象が出来るという、それなんていうイタチごっご・・・な状態に
まあ、ちょっと変わった復讐の連鎖の例かな
だいたい復讐の連鎖は復讐された側が、また復讐な気がするので
この変から わたげ には意味不明で、サスケの行動についていけませんでした
最終決戦ではナルト達に協力しながらも、結局ナルトと決着を付けるまで正気に戻りませんでしたよね
何年か前にガセかもしれないけど、聞いたことがあるんですが、NARUTOは三部構成で、二部だったか最後はサスケと戦って終わる
ということでした
また、ネットの情報を全部鵜呑みにする気はないけど、ネットでは連載を引き延ばされていたという大人の事情があったらしいので、作者さんの構想で、最後はサスケと戦って終わりというのがあって、終わりまでサスケが仲間にならない流れをしたから、サスケがあんな迷走しちゃったのかとも感じました
連載引き延ばしといえば、ラスボスについても、裏で糸を引いていたマダラでも、以前から存在を匂わせて激闘を繰り広げたオビトでもなく、急に降臨したカグヤという人でした
チャクラや尾獣、神樹、白眼、写輪眼、輪廻眼についての設定は最初からあったにせよ、失礼ながら、それすらも後付けではと疑うようなポッと出感と、退場の呆気なさに消化不良でした
他の感想でもチラチラ見ますが、長い長い最終決戦が蛇足感を生んでしまったのかもしれません
たいていは因縁の相手の方がラスボスは盛り上がるというような話は聞きますが、物語の根源たる人物が新たに出てくる場合もあるので、一概にはいえません
ただやっぱり、構成とか演出だったのかな
マダラ戦までで一区切りして、カグヤなどの話を三部にすれば、という声も聞きましたが、大人の事情もあったのかな、と思ってしまいます
700話で終わってるあたり、それで終わるようにと、無理矢理終わらせた感も無きにしもあらず
連載終了は前々から決まっていたそうですが、打ち切りじゃないんだから、もっと綺麗に纏められたのではとも思ってしまいます
でも、NARUTOは結構耳にする通り、回想が多い
回想を挟んでくれるのは、読者に親切で、丁寧な流れのように見えますが、くどいとなかなか話が進まないし、テンポも悪いです
現に今だと、アニメでオビトの回想が入り、わたげ は今何してんだっけ状態になりました
週連載は体を壊す方も多く、一般人にはわからないほど大変なんだと思います
人気を維持しながら、また締め切りに追われながら、物語の構成を考えて描き進めなくてはいけない
わたげ には想像もつかない苦労です
でも、そんな中、ちゃんと纏まった話を読みたいなんて、読者の我が儘、になるでしょうか
我が儘をもっといえば、最終回までの空白の期間を、漫画でもやって欲しいというか、アニメに任せきりにしないで欲しかったですね
メディアミックスは、他の作品でも見られることだし、原作無視してアニメオリジナルストーリーばかりのアニメも多い中、原作を忠実に再現しつつ、原作に配慮したオリジナルストーリーを組み込む、アニメでは稀に見る好待遇のNARUTO
NARUTOスタッフにはNARUTOファンが多いそうなので、それが原作無視を阻止したのかもしれませんが、アニメオリジナルストーリーについては、客観的に見れば、原作で描けなかった内容をアニメで補ってもらっているように見えます
ファンから見れば、嬉しいオリジナルストーリーも、冷静に考えたら、漫画の番外編でも描いてみては、と思う内容もあります
もちろん、作者さんは週連載で忙しいので、そんなことは無理ですが
NARUTO最後の映画もそう
というよりも、最終回で、誰と誰がくっついて、みんなハッピーエンドがわかっちゃってるので、トネリさんとやらが何やらかしても、盛り上がりに欠ける気がします
映画見る前の感性でいうとなので、見てみると違った面白みがあるかもしれませんが
見る前としては、NARUTO初めての愛の物語なそうなので、せいぜいナルトとヒナタがどんなくっつき方をするのかとか、他のみんなの馴れ初めもあれば良いかな、程度ですよね
あと日向一族の秘密かな
例え人類滅亡とか、スーパーサイヤ人襲来とか、新たな強敵現るとか言われても、ふーん、でも最後は近代文明になって、みんなハッピーエンドだよね、ですんじゃいます
最後は、みんな家族もってハッピーエンドな終わり方は平和を象徴していて良いですが、最終回は絶対出すタイミングを間違えたと思います
いつだかはわかりませんが、また連載があるらしいので、その時に公開でも良かったのではと思います
次に恋愛とかヒロインについて
ネットでは、信者とかアンチとかで、論争が酷いようで、さもその人数が多いように言われているみたいですが、蓋を開けてみれば、アンチの声が、ただでかいだけでした
ちゃんと、各々のキャラクターを好きな人が探せばたくさんいるので、そこを履き違えないでほしいです
サクラちゃん(ナルトがサクラちゃんサクラちゃん言うので、自然とちゃん付けになります)は、よく暴力女だとかウザいとか、良いことを聞きませんが、わたげ としては、少年編では年相応な恋をしたり、ナルトに対して容赦なく怒ったりで、凄く身近な女の子で好きです
もちろん、思ったことをはっきり言えず内気だけど芯の強いヒナタや、カッコイイ男の子にミーハーだけど優しい部分も持ち合わせるいのや、他の女性キャラも好きです
NARUTOの女性キャラには魅力がない、というのを見かけたこともあります
魅力は人それぞれ感じ方が違うから、それは仕方のないことだと思います
その意見の持ち主が、男性か女性かはわかりません
男性と女性でも、やっぱり魅力的な同性や異性を見る視点が違うと思いますし
サクラちゃんの怪力は最速ギャグだと思っているので、わたげ は見る度笑いましたが、そういう暴力的なものが嫌な人や、毎回サンドバックにされるナルトやサイが好きな人とかは、快く思わないのかな
あんな暴力的なのがヒロインは嫌という人もいるようですが、主人公を叩いたりしているヒロインも他に結構いたりするんですよね
怪力の度合いはそれぞれですが
ただ、そんなサクラちゃんが好きな わたげ も、ナルトを思っての嘘告白の内容に、ちょっと悲しくなりました
どうして、サクラちゃんにそんなことさせたの、と
サクラちゃんなら、もっと他に方法思い付きそうですが、その前にサイからナルトが君を本当に好きだ、ってことを聞いたから、それを利用したということなのかな
作者さんいわく、サクラちゃんは
ナルトに驕っている
ナルトが気になるけど、サスケが好き
わざとイヤな人間にした
だそうですが、あまりにサクラちゃんが酷いです、可哀相なくらいに
サクラちゃんがイヤな人間に見えるのは、作者さんの目論み通りですけど、はたしてサクラちゃんにここまでさせる必要があったのか、ですよね
まあ、それまでのナルトがサクラちゃんを好きな感じを冷めさせる展開にしたかったのかとも考えられますが
でないと、その前のナルトとサイの、告白したのか云々のやり取りもいらなくなる
そもそもが、ナルトはサスケに認められようと頑張るサクラちゃんが好きという、凡人にはわかりかねる感性の持ち主で、確かに頑張る人は素敵ですが、そもそもそれが恋愛感情だったのかも疑わしいです
日々たくましく、自分に鉄拳をふるうサクラちゃんに既に恋愛感情がないのならば、サイの問い掛けに、約束も守れない奴が、なんて返さないと思うんですが、何なんでしょうね
ナルトも恋愛についてよくわかってなかったのかな
恋愛といえば、作者さんは恋愛をかくのが苦手だそうです
ならそこまで深く触れなくても、軽く匂わせる程度でも十分だと思いますが、結婚後までかくにあたっては、そうはいかないんでしょうか
ナルトとサクラちゃんの関係も、何度か迷ったけど、サスケから心変わりすると、サクラちゃんが酷い女だったかイヤな女になる、との理由でサスケ一筋にしたという裏事情があるらしいです
既にイヤな人間としてかいているのに、サスケに対してイヤな人間はダメというのが、わたげ はわかりません
それに、別に、わたげ としては、目的の為に遠くにいってしまった思い人から、身近にいるいつも自分を守ってくれる人(ナルトに限らず)に心変わりしても、なにも不自然じゃないと思うんです
それは別に酷いとか、イヤな人間になるわけじゃなくて、人の心の流れとしては、至極普通な流れだと思うし
その方が現実的にはよくありそうだけど、それは わたげ だけなのかな
こういうとフィクションだから、現実性は必要ないとか言われそうですが
逆に わたげ は、確かに二部始まってすぐのサスケならば、まだサスケを思ってるのはわかりますが、復讐に走るあまり人が変わって、周りも省みず、指名手配までされ、更には殺し合うまでいっちゃった人を一途に思うのは疲れそうです
ただ、サクラちゃんの最初の何かが、一生愛の人生よ、だった気がするので、愛を象徴するキャラクターならば、不変の愛という一つの形としてありなのかな
ヒナタもナルトに一筋ですし
ただサスケの場合、木の葉を抜けてからの迷走期間が長いので、恋愛にピンときません
少年編ではサクラちゃんの恋を応援してた一人なので、きっとその時の わたげ は素直に喜べたと思うんですけどね
それと、ヒナタはナルトを最初から認めていたけど、サクラちゃんはナルトを馬鹿にして酷いことをいっていて、後から気移りするような酷い奴、というのも見かけますが、ヒナタは幼少時にナルトと関わっています
でもサクラちゃんには、そんなことはないようです
友達にナルトはなんでサクラちゃんが好きなの、と聞いたことがありますが、知らないと返されました
そういうシーンがあるのかと思い、いろいろ探しましたが、無いようで、あるのはヒナタとのことでした
つまり、ヒナタはナルトの良さを幼少時に知る機会があったけど、サクラちゃんは班を組んでからで、それ以前は詳しく知らない、ただの悪戯ばっかして目立ちたがる変な奴という印象しかなかったんじゃないでしょうか
誰だって、詳しく人柄を知らない人間を認めたり出来ませんよね
サクラちゃんは、ヒナタより遅かっただけで、ナルトに触れて認めているのだから、上記のような酷い奴というのはお門違いだと思います
アニメでは、サクラちゃんはサイとも行動する機会が少し多かったし、サイとサクラちゃんのやり取りも好きでした
ただ、サイはサクラちゃんを恋愛
対象として見てませんが(笑)
そのサイが、結局第七班の最終決戦にハブられたままだったのは、ちょっと悲しかったですね
それ以前からサイ(とヤマト隊長)には同情を向ける声もあったようで、検索エンジンでナルト サイで検索しようとすると、ナルト サイ かわいそう、という単語が出てきて、吹いたけど、何とも言えない気分になりました
友情を題材とした作品で、主人公と友人達初期メンバーの友情は、とても固いです
どんな敵とか邪魔者であっても、やぶれません
でも、後からその中に入った仲間は、例えその仲に溶け込んで仲が良くなっても、主人公達が友情という結束で結ばれ何かと立ち向かっているとき、何故かその新入りさんだけハブられるという現象は、しばしば見ます
主人公の友情は古参の身内だけの安っぽいものかい!と突っ込みたくなります
サイもその典型例だと思います
サイは初期は感情を見せないイヤな奴という立場でしたが、ナルト達と触れ合って、根を裏切ってまで仲間を優先する、という、ありきたりですが、人間味溢れるキャラとなりました
チラッと見た感じだと、職業柄故観察力に優れているようで、新入りにもかかわらず、実はナルトとサクラの第七班中では、一番二人をそれぞれ理解していたんじゃないでしょうか
そんなサイだからこそ、最後までナルト達と肩を並べて戦って、ナルトとサスケのラストバトルも見守ってほしかったですが、三忍に師弟していたナルト達との実力差(更にはナルトとサスケはなんか新しい力もらっていたし)と、なんらかの事情でハブられる結果になっちゃったのかな
最終回ではめでたくいのと結婚して、息子までもうけて幸せそうで本当に何よりですが、いのは好きなキャラクターだし、例の美人さんの件もあるし、未婚よりは幸せそうでいいので、相手としては一番妥当だと思うのですが、なんか余り物ならぬやっつけ感がハンパないです
フラグとか関わりとか馴れ初めを置いといて、猪鹿蝶の皆さんに言えるんですが
ナルトとサスケの子供出すから同期として出すために、他の同期を結婚させて子供出しときました!的な感じがしてしまいます
天涯孤独だったナルトが、家庭をもって、夢だった火影にもなってハッピーエンド!
までを描きたかったのかもしれませんね
そういう終わり方は、他にもありますし
ただ、既に書いてますが、映画をやる以上は、結婚前か映画前までで、結婚後は番外編なりなんなりでもよかったのでは、と思わずにはいられません
それに、数十年、数百年後の未来ならわかるのですが、十年経つか経たずで、あんな近代的な文明になってしまうのは、寂しいやらなんやらで、これも違和感ハンパないです
雨隠れにはビルが建っていたので、そこからの技術とか、出てきた国の他に文明の発達した国があったのではないかという考察も見ましたが、いくらバイオ的には優れた技術があった世界とは言え、今までの世界観からあまりにも逸脱しているように見えました
短期間で文明が発達する、それが人類の力であり、恐ろしさ、なんて内容の作品がありましたが、唐突過ぎてついていけません
一部では、子供達世代での続編があるのではないかと言われてたりするみたいですが、はたしてニンジャとして活躍するのか
近代的な世界観でのニンジャも確かに悪くはないんですけどね
短編でちょっとした事件が起こる、後日談的な内容ならありかもしれませんが、そのまま新規連載となると、今までのキャラクターに思い入れがある方なんかは、微妙な思いをしなくてはならないんじゃないでしょうか
現に最終回時点で、あのキャラ老けすぎだとか、老けた姿を見たくなかったとか、チラホラ聞きます
子供達世代が活躍する物語もたくさんありますが、NARUTOの場合、ナルトが大方事件を片付けてしまった後で、また新たな事件などが起こるのは、ちょっと蛇足感を生んでしまう気がします
あと、NARUTOは終わったけど、肝心の根本的な問題は解決していない、という意見も見ました。
わたげ は、そのあたり見直してみないと何とも言えませんが、もしそうなら、NARUTOとして終わるのに、とりあえずサスケとの長い因縁の決着をつけて、NARUTOの問題放棄して蓋をしてしまったようになってしまいますね
それを、次の世代が解決していくにしても、やはり何だか蛇足のような・・
映画はあくまで最終回より過去の話になるので、やっぱり問題放棄になるのか
あ、でも、そのことについて映画で解決して、ハッピーエンドな流れになるのか
どちらにしても、映画を見なければわかりませんが、わたげ はたぶん、映画館には行かない
裏話などを聞くと、キャラクター達や物語自体、作者さんの都合や、大人の様々な都合に振り回されてしまったようで、漫画の仕組み上仕方のないこととは言え、そこは残念な部分ですね
長々となりましたが、作者さんにはとりあえず、15年もの長い間、連載お疲れ様ですよね
いろいろ書いたのも、今までそこまで関心なかったように思ってたNARUTOも、もう終わると聞いて、ところどころ見返してみて、感慨深くなるもんだなと思いました
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