「泳ぐぞー!!!」




ここは夏島。



海が澄んでいてめっちゃ綺麗なこの場所で、
おれたち能力者を除くクルーたちは泳ぐことになった。



で、
おれは今最高に機嫌が悪い。











「どうしたの、ルフィ?」


「...別に...。」


「...私たち能力者は、泳げないのよ?」


「知ってる...。」


「...ナミがサンジと、仲良く遊んでるから?」


「...それは別にいい。」


「........?」











「じゃあ、どうしてそんな怖い顔してるの?」



どうしてって、言われても。
ムカつくんだから仕方ない。
イライラするんだからよ...。



「...露出し過ぎだ。」











「!」


「...こんなことなら...昨日、もっと付けときゃよかった。」


「!!!」



でも、
ナミにそんな格好するなって言ったら、
絶対怒るから。



言いたくても、我慢してるんだ。



『そんな格好、おれ以外の前でするな。』



「...ナミのバカ。」


「ルフィーー!!」


「...!」










「...ナミ...、」


「ボールとって!」


....................。



もう、ムカつくんだよ。




「...ルフィ?」



可愛いけど、



「ルフィったら!!」



似合ってるけど...



おれだけが見ていたい。



「...え、」











「あら...」





湧き上がる独占欲は、もうどうにもならなくて。


「...なにやってんのよあんた!!!」


「..........」










「みんながいるのに...何考えて」


「それはこっちのセリフだ!!!」


「は?」


「みんながいるのにそんな格好しやがって...ふざけてんのか!?」


「...ふざけてなんかないわよ!似たような格好、いつもしてるじゃない!」


「だからそれもダメなんだ!!!」


「...何なのよ、あんたっ」


「ナミはおれのだから、ダメなんだ...。」

「...えッ、」


「...わからず屋ナミ!もー知らねェ!!」





***





「ルフィのやつ...、意味わかんないっ。」


「ルフィはナミちゃんが大好きなのね。」


「えー?」


「独占欲...ふふっ、ナミちゃんも大変ね。」


「....ん。」




ーーーーーend






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