僕らの出会いはここから始まった……


+プロローグ+


数時間前のことだ……僕は能登学の入学式でスピーチをしていたときのこと…

「…心身共に…『ブラッボー!!!』
周りが騒然とする中長い白髪の生徒が拍手をしながら割り込んできた。
「君!素晴らしいスピーチだったよ!ところで生徒会に入らないかい?」
話が飛びすぎていて徒士は混乱する他なかった

「あのー…なんなんですか?」
「ん?あぁこれは失敬…私は生徒会会長の白島楓だ!よろしく」
手を握りブンブンと振られる

会長!?この人が!?めちゃくちゃ校則を無視した格好なのに……
徒士はまじまじと楓を見ながら思っていると
「なんだ?私に何か変なものでもついているかい?」
楓は定番の台詞を吐き、徒士の顔を覗いてきた
「えっあっあっいえっ別に!」

あんたの存在自体が変なんだよ!
「ハハハ全く君はおもしろいよ赤木徒士君!そんなにビビる必要はないさっ!」

楓は徒士の頭をポフポフと叩き高笑いした。
「あの!失礼ですが…早く座席にお戻りになった方がよろしいかと思いますよ?入学式が終えられませんし…」
「ハハハそうかいそうかい!では生徒会室でまっているからな!」

徒士は返事をせず、スピーチを読み終えた。

====

……ふぅ…なんで初日からあんな変人に絡まれなきゃいけないんだ…
と思いつつも足は勝手に生徒会室に向かって行く。

コンコン!
軽く入口の扉を叩いて中に入っていった。
「……失礼します」

「あっきたきた!君が徒士くんだね!」
入るやいなやいきなり小さい少年が声をかけてきたので、徒士はその場で立ち尽くしてしまった。

身長低すぎだろっ!?
僕より20センチぐらいは低い……踏み潰してしまいそうだ…
一般世間でいうと可愛いとか癒しキャラとかいったところか…しかし、髪が目に痛いピンクだ…いくらなんでもないだろ…

「よいしょっ」
色々考えている間にこの小さい生き物は徒士の頭にパーティー用帽子を乗せていた。
「なっなにすんだよ!」

「何って帽子だよー!」
ニパーと笑いかけてきた
キラキラがそこらいら中に見える。
「さぁ!!歓迎会だっ!!」
いきなり楓の声が真後ろからしてびっくりして、前に倒れそうになった。

「驚かさないでくださいよっ!」
「すまん!とりあえず席に着いてくれたまえ!」
楓はボロっちい椅子を指す

「はぁ……」
どうなるんだよ…やっぱり来なきゃよかったかもな…

徒士は後悔を存分に抱えながらボロっちい椅子に座った。

…continu…

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