甘い毒(臨静)
 2010.05.09 Sun 23:02
「シズちゃんシズちゃんシズちゃんちゃん!」

「なんだそのふざけた呼び方は。殴り飛ばされて抉り殺されたいのか臨也君よぉ」

「まさか!」


ニヤニヤ笑って俺を見る臨也は気持ち悪い。ああ本当に、何で俺こいつと付き合ってんだろ。
背中にベッタリ引っ付いて来るのも鬱陶しいし指を絡めてくるのもウザい。今度からうざや君って呼んでやろうか。


「シズちゃん今絶対変なこと考えたでしょ」

「…何でわかんだよ。気持ち悪いな手前」

「失礼だなぁ。俺はシズちゃんのことだからわかるんだよ。寧ろシズちゃん以外の人間の思考はわかんなくて良いくらいさ。俺は人間を愛してるけど、俺にとっての特別は君だけだからね」


うぜぇ。
甘ったるい言葉を吐きながら臨也は俺のベストを脱がしにかかる。
おい、昨日も散々ヤった癖にまだ足りねぇのかよ…。この万年発情猫野郎め。


「…でも何だかんだ言って結局俺に感化されるシズちゃんも好きだよ」

「…うるせぇ」




(甘い言葉から染み込むのはドロドロに溶かされた毒でした)


微妙なシズデレ←
結局臨也君に振り回されるシズちゃんが書きたかっただけだったりする^^

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