サンホラパロ
2010.01.04 Mon
って有りかなー(いきなり)
久しぶりにCD聞いてて思ったんですよ、サンホラパロ。Moiraの双子にレイヴンとシュヴァーンを当てはめたら出来そうな感じしません?あ、私だけですね。すみません。
エレフ→シュヴァーン
ミーシャ→レイヴン
レオンティウス→フレン(ぇ!)
ユーリがエレフな気がするけど鳥兄弟ならこんな感じがしました。ミーシャがシュヴァーンでもいいけど、やっぱ兄ちゃんなので。
フレンがレオンティウスなので堅実な所で決めました。
そんなわけで衝動的に書いたパロ作品。捏造入ってる+勝手な解釈有り+レイヴン♀化してます。気に障らないという方のみお進み下さい。
昔離ればなれになった妹を探し続けて何年たっただろう。家族を殺され、唯一の肉親になった双子の妹。運命によって引き裂かれ、出会い、また引き裂かれ……けれど諦めず世界を彷徨った。
そして漸く手掛かりを見つけ、寝る間を惜しんで聖域へ訪れれば彼女の姿はなく、代わりに聞いた言葉に耳を疑った。
「ごめんなさい、ごめんなさい……っ」
「レイヴンは……皆の代わりに……っ!」
泣いている少女達。しかし今の自分には慰める余裕があるはずなく、ただ呆然と見下ろすだけ。そして爪が突きささるほど拳を握り締め、努めて感情を押し殺す。そうでもしないと今にでも激昂し、怒鳴り付けてしまいそうだった。
「レイヴンは、何時連れていかれた」
「先日です……でも、きっともう……っ……」
それだけで充分だった。シュヴァーンは踵を返せば挨拶もせずに飛び出し、その場を後にする。
泣き崩れる少女達とシュヴァーンのやり取りを静かに見ていた聖女は目を閉じる。
まだレイヴンが此処にいた時に、よく話していた人物のことを思い出す。彼女は本当に彼のことを楽しそうに話し、大切なのだと言っていた。彼とまた会うことが自分の願いだと、そうも言っていた。
そっと目を開けシュヴァーンの去って行った方へと視線を向けたが、既に背中すら見えなかった。
「レイヴン、先程訪れた若者は……貴方と似た目をしていたわ」
運命とは残酷だ。しかし……自分にはどうすることも出来ない。
聖女は再び目を閉じ彼らの事を祈るのだった。
――
走って走って……レイヴンがいると聞いた湖がある森に着いてもシュヴァーンは足を止めなかった。寧ろ逆にスピードをあげ、木々をなぎ倒す勢いで走り続ける。
なぜ運命はそうまでして俺たちを引き離すのか。何度めになるか分からない問いをシュヴァーンは再び自分に問い掛けた。
幼き日に無理矢理引き離され、漸く出会えて一緒に逃げればまた引き離され……そしてまたしても引き離された。二人一緒にいてはいけないとでも言いたいのか。
――ふざけるな
大切な兄弟なんだ。子供の時に約束した。『ずっと一緒にいる』と。それに『さよなら』だって言っていない。きっとまた出会えるから……だから自分は探し続ける。彼女と共に過ごすために。
どれだけ走っただろうか。流石に息が上がっているが、気にしてられない。辺りを見渡す。すると数メートル離れた所に湖らしきものが見え即座に飛び出した。
湖には人気がなく、誰もいなかった。間に合ったのか……そう思い視線を落とすと、時間が止まった。
昔、両親にお揃いで買ってもらったショールが地に落ちている。それは遠目から見ても不自然に切り裂かれているのが分かり震える手で掴みあげる。そして湖を覗き……
「うわぁぁぁあ……! レイヴン……っ!」
絶叫した。
湖から見えたレイヴンの顔には生気が感じられない。それでも美しく、綺麗に見え……シュヴァーンは地に膝をつけ泣き崩れた。
なぜ、なぜ彼女が死ななければならなかった……!なぜレイヴンでなければいけなかったんだ!!
胸が苦しい、痛い。まるで心が二つに裂けてしまったようだ。いや、実際裂けたのかもしれない。自分の片割れが死んだのだから。
やっと会えた、会えたのに間に合わなかった。
自分達を引き裂いた運命が憎い。レイヴンを殺した奴らが憎い。
もう希望などない。もうなにも……。
ショールを強く握り締めた後、シュヴァーンがゆらりと立ち上がる。開かれたその瞳は泣いたことにより赤くなっていたが……確かな憎悪が其処から窺えた。
「さようならだ、レイヴン」
俺はお前に殺した奴らを許さない。例え運命がそれを許さなかったとしても。いや、許さないのならあらがってやる。そう、あらがうのだ。
――運命に。
―――
台詞少なすぎてシュヴァーンに見えない。レイヴン台詞がない!これじゃシュ+レイに見えないです!
期待した方すみません。もしかしたら他のも書くかも知れませんが、期待しないでください(←)
……これってmainにいれていいのかなー?誰か教えて下さい(おい)
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