猫舌


今日の夕飯のメインはおでん。
ある者はところてんの混入を試み、またある者はつくね次郎になる騒がしい食卓。
そんな中、田楽マンが隣に座るビュティの服の裾を引っ張った。

「ん?なぁに田ちゃん?」

「あついのら〜」
田楽マンの前にはほくほくの大根。

「あ、ごめんね熱かった?」
ビュティはそう言うと大根の乗った皿を受け取った。
「ふー、ふー、はいどうぞ」

田楽マンがお礼を言うのが先か、騒がしかった周りが急に静まり返った。


「…いいなアレ」




翌日から突然猫舌が増えたことに首を傾げるビュティだった。


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