おんぶ
「ボーボボ、おんぶして、おんぶ!」
本格的に寒くなってきたこの頃、ビュティからこういったお願いをされることが多くなった。
「いいぞ、乗れビュティ。」
乗りやすいようにしゃがんでやると、やったあ、とはしゃぎながらオレの背中に飛び付いてくるのが愛らしい。
「あーっ!ビュティだけズルいわ!」
和んでいるところに甲高い声で入ってきたのは首領パッチ。
アタシも乗せてよと首領パッチはせがむが、オレが何を言おうとよじ登ってくるのは分かっていた。
「オレ一番上ー!」
案の定登ってきた首領パッチはビュティの背中にしがみつき、オレにおんぶされているビュティにおんぶされている首領パッチという妙な体形になった。
振り落としてもよかったが、まあビュティも楽しそうなので見逃すとしよう。
「ボーボボ、あったかい」
もしかしてオレで暖とってんのか、と言うと、ビュティは悪戯っぽくクスクス笑った。
「ばれた?」
「寒いなら厚着しろよなー」
「やだ、これがいい」
変なところで強情だなあと笑うと、これがいいの、とさっきと同じ答えが返ってきた。
ふふふと嬉しそうに笑う声が背中から聞こえる。
―うん、あったかい。
(心も体も)
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ヘソ出しは寒いだろうと。
しかし首領パッチ入れたの意味なかった…
正直ビュティに「おんぶして!」って言わせたかっただけです←
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