モデル体型
休憩にと近くの公園で休むこと数十分。
へっくんはベンチで難しそうな本を読んで、ボーボボはジャングルジムの一番上で寝転んでいる。…痛くないのかなあ…
まあそれはいつものことで。
でも視界の端のほうにはなにやら違和感がある光景。
いつもなら休憩の時間にも関わらずドタバタ走り回って遊ぶはずの首領パッチ君が、ずっと鉄棒にぶら下がったまま静止している。ハジケる素振りさえ見せないなんてらしくない。
「…首領パッチ君、何してるの?」
集中してるみたいだったから少しためらったけど聞いてみた。
体はそのまま、目だけこちらを向く。
「足伸ばしてんだよ」
「…え?」
どうやらテレビか何かの受け売りらしい。
「首領パッチ君足伸ばしたいの?」
「夢は八頭身だ」
想像したらすごく不気味だったけど、なんとなく突っ込む気になれなくてそっか、と相づちを打った。
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雑誌の受け売りです(笑)
首領パッチならやろうと思えば何メートルでも伸ばせるはず。
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