★2019〜7 【1517句】
2019.09.10 Tue 21:27
◯夏山やまきばにつづく流し麺
◯夏山や麓の人も笑顔なり
◯大夏山富士に見まがうほどに立つ
◯ふるさとの角に朝虹残る町
◯夕暮を上げてなじみの冷奴かな
◯それぞれの時へ戻れり夜の秋
◯青青と白の迫りし極暑かな
◯厨房の路地より迫る炎暑かな
◯山門の名所にかかる大暑かな
◯変わり行く時代の町で生ビール
◯白壁の栄えし跡の旅浴衣
◯瞬くは烏賊釣り船か夏の星
◯目の内を静かに燃やす花火かな
◯目印は櫓天守か揚花火
○目印や天下金鯱揚花火
◯屹然とそびえてあとの花火かな
◯内にのび線香花火消えてゆく
◯夏山を味わい並ぶ脂かな
◯夏山の峰峰にこそこだまする
◯夏山の頂きに見る生死かな
◯竜となり消えて花火の御霊かな
◯落ちながら巌の夢をすすぐ滝
◯滝落ちて夢も巌もすすぐなり
◯音もなく消えて密議の大瀑布
◯屹立して天地にのびる瀑布かな
◯静寂の煙となりし大瀑布
◯月までも誘いし落ちる瀑布かな
◯湧くほどにいのちとなりし泉かな
◯絶品のいのちをすすぐ泉かな
◯岩肌をやさしくめぐる清水かな
◯月あらば清水や森を誘い出す
○隙あらば清水や月を誘い出す
◯僧の手にはたまた旅の清水かな
◯遠雷や生首の目も動きけり
◯マグマより隔たる時の清水かな
◯滴ればきのふのことと思ひけり
◯人となり滝の白さや姫の頬
◯日本人や滝の白さに姫の神
◯重なりし何億年もめぐる滝
◯滝落ちて千手の壺のお顔かな
◯老婆起きていのりの糸の瀑布かな
◯音もなく悲しくもなく夏の月
◯悲しくも其ほどなくて夏の月
◯若き日の満ち足りて行く夏の月
◯頂にわさびをおろす自分かな
◯頂に裾野も広く夏の山
◯日の中を漂泊するか夏の蝶
◯吹き上げて少女や樹々を解き放つ
◯噴水の木々に恋する二人かな
◯噴水に母子や濡れててとて足
◯吹き上げて少女の顔もぬれにけり
◯草いきれ杖もあの日と同じかな
◯蝉となる地蔵菩薩を愛すなり
◯向日葵や落ちて幕府の終わりかな
◯滝落ちてのびて広がる壺の空
◯天空に谷の声する大瀑布
◯炎天に静かに待てる陶器かな
◯寝転んで瓜やまことに大丈夫
◯月涼しまつわるものに四大神
◯夏蜜柑ギユツとゼリーにとじこめて
◯美しき日本の山よアイスクリーム
◯はかなくも地鉄の反りや月涼し
◯一刀のかなしき顔や夏の月
◯一本やいやあと二本胡瓜くふ
◯この海を懐に入れソーダ水
◯それぞれの道や渚のソーダ水
◯砂浜に別れを告げてソーダ水
◯サイダーの音聞くたびに青い海
◯サイダーの泡や消えても夏の空
◯炭酸の音聞くたびに夏が来る
◯行き着けの中華でまづは生ビール
◯瓶ビール泡に時代や中にいる
◯夕涼み星は男かおんなかな
◯裸子の隣におかし似たり人
◯疾風の如くによする冷酒かな
◯辛酸ぱい海老のスープや夏の夕
◯島々にさざ波立つやグラジオラス
◯飛び石よ神も跳ねたり夏の海
◯楚々として葵や風にゆれている
◯勉強に流れる雲やソーダ水
◯艶のある丸に長きや茄子のへた
◯初茄子の切て詰まった重みかな
◯口内や角に崩れて水羊羹
◯颯爽と崩れてゆくや水羊羹
◯颯爽と水羊羹や消えてゆく
◯水羊羹とけて短き季節かな
◯水羊羹緑とともに過ぎてゆく
◯水羊羹過ぎゆく角に雲の消ゆ
◯大陸の辛味の肉や合う焼酎
◯焼酎や藩をあげてのスピリット
◯透明の追い求めくる冷酒かな
◯焼酎のボトルのならぶ欧羅巴
◯潰したり苺ミルクといふものは
◯お師匠の大好きだつた苺ミルク
◯甘えてる大の大人や苺ミルク
◯雄大に苺ミルクと芝生かな
◯スイーツは苺ミルクという子かな
◯灯台に苺ミルクの懐かしさ
◯好きな人苺ミルクを口にする
◯苺ミルク女神の落ちて甘いもの
◯ゆれてをり落ちて女神の苺ミルク
◯苺ミルク幼き恋に似たるかな
◯水羊羹ひとかど君のもてなしに
◯水ようかん甘く溶けゆく季節かな
◯残したる苺ミルクの甘さかな
◯蕃茄や風に浜辺を食べながら
◯夏山やただいまといい車窓より
◯夏山やただいまといい車窓から
○夏山やただいまといい日本一
◯朝顔にはかなき恋の願いかな
◯なんとなく良いことありそ金魚鉢
◯玄関のすすぐ心や金魚玉
◯風鈴の赤い目玉や身もすくみ
◯風鈴の音に鬼の手もあとづさり
◯風鈴の音に悪魔の手あとづさり
◯七夕や月の光に笹の舟
◯秋立やきのふの声と社交場へ
◯一路きて何かを残す今朝の秋
◯賑わいし八月の夜の空けるまで
◯膨れ立つコーヒードームや里の秋
◯主なきおお鎧かな虫の声
◯迎火のむかしの山の匂ひかな
◯香水や洗練されたドレスなり
◯立秋や合わせちひさき声のする
◯蟋蟀や露の枕の雨となり
◯蟋蟀や都会の子らも枕旅
◯蟋蟀や法親王の控之間
◯秋立や開け放たれて金襖
◯聞きなれし片手枕や今朝の秋
◯秋立や流も空も風の音
◯秋立や水の流にうつる顔
◯秋に入り太もも長き娘かな
◯新涼をひたすら歩むといふことを
◯新涼にウインクされし男かな
◯新涼やもつて浮かべし月明かり
◯新涼に眠りしふれて床の板
◯新涼やほどよく抜いた塩辛み
◯新涼や湯は満点の星明り
◯新涼に足を伸ばせば火鉢かな
◯霧雨にこれは良き日の墓参
◯水乾き浮かぶ家紋や墓参
◯金もなく女房子もなく墓参
◯青い手紙見つけて空にレモネード
◯クーラーやダメだと花と扇風機
◯東海道五十三次扇風機
◯満天の星の別れや慈しみ
◯信仰の山や旅する二つ星
◯峰よりも星や崩れて二つ星
◯新涼に空や流れて武芸帳
◯ひぐらしや南近江の野面積
◯ひぐらしの夕影に啼く山地かな
◯一緒一緒つくつくほふし一緒かな
◯自画像に筆おとしたる葉月かな
◯夕立や江戸百景とおもふべし
◯義元の首や隠せよ萩の花
◯墳丘にひろがり延びる青田かな
◯阿弥陀仏両脇に据え青田かな
◯人やみな忘れておぬか青田かな
○美しき石もはるかの青田かな
◯墳墓あり石もはるかの青田かな
◯道のべの仏を隠す青葉かな
◯躍手の指より月の洩れかかる
◯躍の輪化け物共も頬冠
◯躍場に化け物共も頬冠
◯化け物や頬冠して躍の輪
◯化け物も頬冠して躍かな
◯虫の羽の足元にある暑かな
◯荒々し巌推されて天河
◯躍子の夜や囃子を包かな
◯菊の香の倭国の道をまいるかな
◯礎に夢まぼろしの青田かな
◯白菊の平和の馬や帆の蹄
◯白菊や意識の外に吹かれをり
◯あらためて聞き惚れて居る囮籠
◯菊の酒なべて柄杓の童子かな
◯ほどよくの苦みもやさし菊膾
◯行く川や木槿も道に生れけり
◯ひつそりと建てたとあるや盆の月
◯古きにも新しくもあり盆の月
◯立秋に声の覚えのあるべきか
◯怨霊の五体の飛んで初茄子
◯まぼろしの親の顔かな魂祭
◯松虫や式部の筆を尋ねつつ
◯松虫や石山寺の物語
◯松虫に式部の声もひそむかな
◯たれの声式部望むる松虫鳴く
◯松虫の瀬田に筆置く式部かな
◯きりぎりす悲しき皇子の坐像かな
◯はたおりや帰る羽音を遠くまで
◯独り身やちんちろりんと鈴虫鳴く
◯鈴虫ややさしきひとのされこうべ
◯届くなりやさしき手にも蚯蚓鳴く
◯首塚の暮れて大君蚯蚓鳴く
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2016〜
川澄プリケツ川柳?
○たまげたなあたま蹴る娘異国にて
○たまげたなあたま蹴る女子や異国にて
○たまに乗りケツ出し入れるたまげたなあ
○たま入れて流す涙やハットする
○たまげたなあ玉なで入れておおスゴい
○ただ出してここはアメリカハッとする
○たま上げて太ももクロス中に入れ
ホーミー
スケベ川柳
2019
○玉入れて川澄ゴールの隅をつく
○玉入れて川澄サイドをかけあがる
○アメリカで川澄玉入れゆらしたり
○いせき金ゆれて川澄たちどまる
○いせき金ゆれて一度は乗ってみる
○いせき金入れて川澄ながめたり
○結婚の指アナ小さくハットする
○入金のあとに大石捨てられる
つるつるサイドをでも可むしろつるつる名古屋で
★ふざけない笑
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自由律
○悲しくなればなるほど空の月
○悲しくて悲しくて空の月
【旅行帰って来てからやる秋】
たぶん
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つるつるスケベ川柳
(リリバリ)尾野寺みさ、通称オノプレッソ、ヤキモチ焼きのデコ寺など
○尾野寺の不機嫌の手に玉を置く
ヒエッ!
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短歌
◯この空を書斎がわりにキスをして好きというには知っておきたい
◯一房のぶどうを受けてそよぐ風招待状はお気にの香り
◯頭上には花に島ゆくはちみつの船に青さのわたしの自分
◯城壁と聞いた諸島に立つ広場あの日にもどすこの宝島
◯旅人の胸に輝くブローチがひまわりも咲き目を細めてる
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【たまにはひとりで狂歌より】
◯だれしもが死ぬるは怖い浮き世をば頭にかけてはいご苦労さん
◯四六までも生きてこの身は腹黒く頭首出し極楽極楽
◯四六まで生きてこの身は腹黒く頭首出し極楽極楽
◯極楽の駄賃も無くてこの橋を渡るべからず生きて乳もむ
◯有名になりても死出は虫の声
大石狂歌句より
◯金も無く気楽に生きて四十六鐘つくたびに三井の龍鐘
◯金ためて死出にあの世におくりまし閻魔で切れてはいサヨウナラ
○仲間らとこれが天下の大石を乗せて要も扇バラバラ
◯大石を見つけ扇にのせ見れば要も外れみんなバラバラ
◯のぞき見る戻り戻ってまたのぞくすれば大石ケツ穴屁ひる
↑↑↑
たまには狂歌より ※ミュージシャンやバンドマンに
◯数珠玉の生きて数まであと少し入れて最後の玉で極楽
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大石春歌
◯龍王に生きてもらいしこの玉を磨いてねがうただまんサイコー
◯龍王に生きてもらいしこの玉を磨き磨いてまた黒くなる
◯龍王に生きてもらいしこの玉をむすめ大石咥えて眠る
◯数珠玉をすればあの世と極楽に行けると大石指さし入れる
◯数珠玉をすればあの世と極楽に行けると大玉指さしこする
◯数珠玉をすればあの世と極楽に行ける金みてチンチン鳴らす
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