短歌
決めているのは三十一文字というルールだけ。
いつかはそのルールも破るかもしれません。
自由律短歌に限りなく近い。
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2021.11.22 Mon
眠い目を擦るあなたに幸あれと
赤い髪ゴム
ラッキーカラー
27
2021.11.22 Mon
ぽとりと落ちて
もう二度と浮かばない
あたしは林檎
あなたは地球(せかい)
26
2021.11.22 Mon
あの女(ひと)は気付くだろうか
彼のシャツ
染みた私の罪の匂いに
26
2021.11.22 Mon
お揃いのグラスが割れた
その瞬間(とき)に
この風船も割れてしまった
25
2021.11.22 Mon
風に乗り
転がっていく空き缶に
任せてみたい
進むべき道
24
2021.11.22 Mon
春を待つ
枝先伸ばし 葉を散らし
我が身一つで
ただ春を待つ
23
2021.11.22 Mon
丸まった背中をさすり
おいていく
母の孤独と苦労を思う
22
2021.11.22 Mon
這い出した貴方の形
くっきりと残したままの
乱れたシーツ
21
2019.10.11 Fri
聞き飽きた別れの台詞
ああ私
バッドエンドに慣れてしまった
20
2019.10.04 Fri
「温めて食べてください」と書く
乾いたペン先
冷めきった心
19
2019.09.30 Mon
流れ行く渦を見つめて
あなたごと泡と一緒に流した気でいる
18
2019.09.06 Fri
焼き付けて忘れないでいて
赤い口紅で微笑む
ラストカット
17
2019.09.06 Fri
置いてけぼりの渚
泡になりはしないかと
見つめている爪先
16
2019.09.06 Fri
言葉では言い尽くせない愛を
言葉でしか伝えられぬ歯がゆさ
15
2019.07.04 Thu
脳の海
泳ぐ言葉の尾を掴み
引きずり出して心を詠む
13
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