穢れた指が這い、私に描かれた神秘をなぞる
抵抗などしない
私は既に薄汚れた体
今更、穢れることを恐れない
神秘は涙に濡れ
穢れは躊躇なく
血と涙に溶けてゆく
あなたが教えてくれたのは
こんな悦楽じゃない
精神の高ぶりと感情の津波
それを上回る奇跡の涙
私は全てを汚しました
体にはしみと傷だらけ
もう白には戻れなくて
ただ透明な涙を流すの
血は 涙は 私の水は
穢れを内包して育ちます
成り果てるのは
悪魔か 堕天使か 廃人
あくまでも
あなたには意味を通さない
090902
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