背負える十字架なら
もう いくつもある
背負うだけで償えるなら
全部背負ってやる
鞭打って 骨折って
墓の下まで引きずってやる
だけど
あなたが吐き出した十字架は
私には背負えない
それを負うのは
私じゃない
気付かせたのはあなたでしょ
だからもう
私に手を伸ばさないで
そのキラキラした
白い十字架は置いていくから
だからもう
私を思いやったりしないで
記憶の片隅にも
残さないでいいから
私が紡いだ十字架も
全て 捨てていいのよ
これ以上
鎖は増やさないから
いつか錆びて朽ちていくから
だからあなたは
新しい十字架に誓えばいいのよ
この先は
交わることのない
階段を登るだけだから
090918