押井守実写大会
2010.04.13 Tue 14:11
自分は、押井守監督の作品が好きで結構というか去年の忙しい時期に
見漁ったので、ほとんど見ているのだが、
押井作品は、劇場映画ながら、映画館にみると
いうものに特化しすぎた成果
普通の人だったら気を抜いてDVDで見ても、
爆睡してしまう可能性が大きい一見に危険に見えるが、
中身といえば、ビーフジャーキーのように噛む=観るほどに
いろいろなことを考えされるという奥が深いものばかりを産むからか
そういうところに惹かれるファンも多いのであった。
自分もそんな馬鹿なファンの一人なので
そんなわけで、昨日文芸坐オールナイト
「押井守実写大会 第一夜」を見に行った。
映画館の広いスクリーンに見せてくれるなら万々歳。
メニューは、アサルトガールズ、アヴァロン、斬〜KILL〜、立喰師列伝だった。
気を抜けば簡単にイチコロさって感じのラインナップだった。
アサルトガールズ。
これ自体、二回目、最初見たときは、今までの押井守の作品にあった。
アヴァロンというゲーム世界って言うのはわかるんだけど、
押井さんの物体的のモチーフが銃しかなかったからか結構ショックでね。
なんで、二宮金次郎像なの、そしてカタツムリなの、
コレにも意味あるとおもうんだけど、今ひとつわからなかったから
スカイ・クロラ後で代わりに変わってしまったからか
自分の中では、アサルトガールズショックと名づけたんだけど、
まわりの反応が気になった作品だったが、思う以上に
そういう意見を聞けないままそして上映がさほど伸びないまま、
終わってしまった作品だった。
二回目見て思ったことは、黒木メイサが相変わらずエロかった。
あと、見つけたんだよ。最後のボス倒した時の経験値が、円周率だということを
素晴らしく無駄な気付きだったかもしれんって思いながら見終わる。
アヴァロン。
これは、二回目、やはり意味がわからない。ということには代わりないが、
でも、最初の本物の戦車使った撮影は見ていてドコカ燃える。
映画のほぼ半分以上がセビア色の風景なので、
(戦前ドイツ映画のメトロポリスを見てる感覚になる)
これも眠たくなるのが、当たり前な作品、
実写映画で、監督が好きなバセットハウンドを出してきたり、
その後イノセンスでもっと描かれることになる。
バセットハウンドの飼育の難しさみたいのも軽く触れられている。
最後の最後がいつみても、感覚が狂う。
いきなり終焉の鐘を迎えるように、オーケストラを使ったり、
お金の使い方が貴族の娯楽みたいのように丹念に作られていた作品だった。
斬〜KILL〜
押井監督最近良く関わってる短編オムニバス物。4作だった。
一番目のやつセーラー服と日本刀のだったが、もともと女子高生に
日本刀持たせるのは、そこまで好きに慣れない。
そして紅い鞘だった。紅すぎて安っぽさを演出させていた気がする。
二番目 子ども侍、今度こども店長の子がやる映画ではなかった。
この映画で、まず腹が崩壊した。
まず山崎バニラさんが一人強弁という時点で反則だ。
深夜帯だし、三本目にもなれば、周りが寝始めるので、
大声で笑えるのではなく、口を閉じてクスクス笑いしていたので、
結構自分だけしか受けてなかった気がする。
まずすごかったのは、白黒時代劇ですので画面を縮めて
4・3にしてるところか本気だった。
あと展開と設定が凄かった。主人公の同級生がいじめにより
途中白ブリーフで現れるのだが、これを主人公が危なくなって
最後の助太刀いたすあたりまで、ブリーフにコート羽織った姿で
出してきたり、最後は、ユキの上をブリーフで転がるあたりでは、
笑いすぎてせきが出るというアクシデントに見舞われる。
三番目、射撃用の銃が刀になるっていう武器デザインはいいが、
話しと役者が素晴らしく微妙。
これは、平成仮面ライダーだと思える話しだった。
四番目 アサルトカールズ2、
麦と言うかススキ畑の中にいる蛇皮っぽい主人公が、
うろうろしながら、菊地凛子あっていきなりと戦うみたいんだけど、
菊地凛子の衣装がタートルネック以上に首が合って、それで
黒だからか一番上に白の一本線入れたら、X星人だよって感じな服だった。
最後はっきりいうと意味わからんかった。
やはりこれが一番わからなかったと思う。
立喰師列伝
これが、DVDで見ていて一番面白かった作品だと思う。
今回のオールナイトスクリーンで見れるなら、行く価値はあるとおもう。
なぜか押井守ファンの中でもこの作品だけは賛否両論で、
毛嫌いな人も多く、(結構若いファンが毛嫌いする)
昔からの存在する押井守の長回しの言葉の中に存在に
酔に酔わせられてしまう。そんな作品だ。
立喰師という。押井守の頭の中の妄想上に存在する。
架空の職業であり、結構無銭飲食と言う悪なことをしてるわりには、
でも、立喰師列伝の世界の中では、それだけで本が出たりするなど、
一線を乗り越えたヒーローとして、絵描れてるいるさまをまとめつつも、
立喰師が生まれた戦後から順々に追って行くドキュメンタリー
そんな立喰師史を語るのであった。
まず、月見の銀二だが、紅い眼鏡のときの天本英世さん
のイメージが強すぎて、長すぎる銀髪が邪魔じゃないのかなぁー
でも、説教のジグさなどは、素晴らしく渋いのであった。
次は、ケツネコロッケのお銀だが、まずびっくりしたのが、
兵藤まこさんの綺麗さだと思う。紅い眼鏡の時も謎の女性みたいな役で、
ポスターにもなっていて、まだあどけなさがあるかわいさだったが
お銀さんは違った。エロティズムを感じる。消してオヌディーなこと
はしておらずにしろ。割り箸を口で動かした仕草とかは、ご飯三杯ものであろう。
このケツネと頼んでオプションでコロッケという。
女々しくも、そこまで美味しくないやつですが、
でも、口のウマさは、幻のように去っていくので、
この後に出てくる犬丸にはなく、立喰師の中では、随一のものであろう。
次は、哭きの犬丸か、
元が、御先祖様万々歳の麿子に別れて夢うつつをさまよってる。
最終回の四方田犬丸だからか一話冒頭で手に入れたセーターを
諦めて買ったバットは、お愛好のように持っているのだが、
でも、ボコボコにされる。でもここにも押井守の犬好きだからか、
東京オリンピックの野犬討伐という一大事業で殺された野犬が、
(鳩は燃えてました。ウルトラマン役に庵野さんのやつを出すのは、反則)
犬丸に化けて出ていると自分は推測してる。
(だったら、全国に出没し、複数説がわかりやすくなるはず)
次は、冷やしタヌキの政だ。
少ししか出てこないが、やはり押井作品に出てくる。
鈴木敏夫さんは、いつも最後は、死ぬ。今回は元々死んでいたし、
この前も出た時もアニメ会社(元はジブリだと思う)の
横領の悪の親玉役で、射殺されていたりしていた。
仲いいはずなのに、かわいそうな役どころなので、
次はどうなるか気になるところだ。
次は、牛丼の牛五郎か、
このころになると立喰師の態様も違ってくる。
一回ポッキリ亭主を夢を見せつつさっていくものから、
あからさまに店を潰して、証拠隠滅するという過激な物になっていく、
これは、牛五郎というよりは、牛五郎軍団と言った方がいいであろう。
次は、ハンバーガーの哲か、
此の人もすごい、さっき牛五郎軍団で、寄ってたかって
潰したのに関わらず、哲は頭脳犯で、一番忙しいお昼時に、
大量注文して、待たせていた。後ろで並んでいた客が
暴動を起こすというところが計算して行動しているのだがら、
相当なものだと思う。
次は、フランクフルトの辰か、
ここからまた変わって最後の二人は、本当に個性派なので、
見ていて飽きないように作られているのだった。
ディズニーランドに行きたくてたまらないが、
今の自分は、ディズニーランドのことは忘れたいというぐらいに
ディズニーランドを連発するが、全部ピー音で消されるのだった。
そのピー音も結構バリエーション豊富でここで一番笑いがとまらない。
でも、いろんな人に立喰師などやめろと言われるリアルの話で、
最後に母親に、立喰師なんてやめろって言われるあたりは、
きっと涙がこぼれそうになるのだった。
最後は中辛のサブだが実は、一番のツボだ。
なぜかって、チューカラしか言わないのだ。コレを見ると、
次の日一日ぐらいは、チューカラしか言わなくなる。
あと我が弟も、インド人に似てるとよく言われ
近所のインド人経営のカレー屋の息子にそっくりらしいが
でも、そいつ以上に、平井堅レベルのインド人なのですよ。
昔から中の人も雑誌掲載の写真とかも、結構難しかったらしく、
黒すぎるからか無理に光を当てられて白くなってみえるという技法を
よく利用されていたから、まぁーわかりますよー。
でも、これを見終わると、結構お腹が減ってしまい。
特に夜ご飯にカレーを食べておきながら、ラストのカレーを食いながら
「ちゅーから」と叫ぶ中辛のサブを見てしまった日には、
軽くカレーがたべたくなるも、今の胃の状態的には、
朝粥が好ましいのであった。食べたくなったが、
池袋の24時間営業でやってるといえばラーメン屋ぐらいだったので、
今は朝粥が好ましいのに、食べたい欲をグッと堪えて、
朝の寒い風を受けながら、帰ったのであった。。。
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