少しずつ少しずつ破壊された東京…もとい世界が再生されていく。
あの大破壊とその終焉から二年あまりが経つ。

僕は相変わらず人々と一緒に笑って暮らせるあの頃の東京を目指して町々を復興させる日々にあけくれている。

人が生き生きして終焉前までの人々には浮かべられなかった笑顔がそこらで花を咲かせている。
みんな未来を信じて、笑いあえる幸せを悟ったからかな?

勿論、幸せばかりじゃないよ。 どうしても超えられない苦労や絶望が訪れるしね。

余りにも酷い現実に直面すると人々は何かにつけて何かに頼ろうとする。
みんながみんな、僕みたいに強い訳じゃないから…
でも、僕だって本当は不安でいっぱいなんだ。

怖くて怖くて、もしかしたら選んだ道を間違えてしまったんじゃないかと思う。
神でも悪魔でも居た方がとも思う。


でも…そう思うとあの二人に怒られる感覚に陥るんだ。
きっと、生まれ変わるその時まで見ていてくれているんだろう。

二人を犠牲にしてまで掴み取った未来に不安を抱くなんて言語道断、罰当たりどころの話しじゃない。
そう思って、また、明日へと歩んでいく。


人類は弱くて脆い生き物だけどその気になればどんな事だってできる。
人と協力して時には一人で立ち向かって…
カオスとロウが調和したそれが人としての真の姿だと知った。

それを教えてくれたのは他ならない僕のとても大切な二人の友達。



ありがとう。
僕は二人の分まで生きる。
そして二人が『帰って』きた時に笑って暮らせる幸せな世界を作り上げてみせます。



さようなら。


さようなら。





破壊と創造

その果てに

僕は素晴らしい光を知った。

人類の可能性

紛れもない光でした。




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