※ご領主×陛下の為、名前表記を「ご領主side→れぼ、じまんぐ」「陛下side→Revo(レヴォ)、Jimang」 久しぶりの逢瀬。嬉しいはずのそれだけど僕の機嫌は最悪。 「あのね、Jimangがね」 「……うん」 目の前でにこにこと楽しそうに<未来の僕(Revo)>が話すのは、僕にとっても大切な存在である男の事。 「Jimangったらさ、――」 まるで恋する乙女のように頬を染めて(同じ顔の筈なのに、彼だと可愛いと思ってしまうのは何故だろう)、楽しそうに話すRevoの口から出るのは彼の宰相兼執事たる胡散臭い男の名前ばかり。 「そしたらJimangが―――」 JimangJimangJimang。 君の唇はその名前しか知らないの? 「だからね、僕「陛下」―うん?なぁに?」 話を切った僕に気を悪くする様子もなく、むしろ「僕ばかり話しちゃってたね」なんて微笑む陛下にまた苛立ちが募る。 「そんなにJimangが好き?」 嗚呼、こんなことを言いたいんじゃないのに。 「?うん、Jimangは大好きだよ?」 その言葉に僕の中で何かが切れた。 「痛っ…!!な、何?」 「…じゃあ、Jimangにもこういうことさせるの?」 ソファに押し倒して上から押さえつけるように。体格も力も同じくらいだけれど、上に乗ってしまえば優位にたてる。 「なっ…!!違う!!そんなことしないっ」 「どうだろうね?君は君自身が思ってるよりずっと淫乱だから」 服の上から腰のラインをゆっくりと撫で上げれば、Revoはふるりと体を震わせる。 「Jimangはどういう風に君に触れるの?」 「だからっ、違っ!!…ぁっ…ぃゃ!!」 「優しく?荒っぽく?」 シャツの釦をゆっくり外して、露わになった胸の、既に紅く色付いてぷくりと立ち上がっているそれに笑う。 「僕と逢えない間は、Jimangと楽しんだのかな?」 「違う!!Jimangはこんなことしないっ!!Jimangは君とは違う!!」 「……。…そうだね。僕と彼は違う」 心が、冷めていく。 僕は彼とは違う。違い過ぎる。僕はJimangみたいにいつも一緒にはいられない。そしてきっと、彼は僕なんかよりずっと上手に陛下を…Revoを愛せる。 「僕はJimangじゃないけど、それでも君は、ずっと僕に抱かれてたよね?」 僕は君から、"好き"なんて言葉ももらったことがないのに。 「そ、れは…っ」 「君が淫乱で、常に誰かに抱かれていたいから、なんでしょ?」 もう何も聴きたくない。 「……もう、いいよ」 「ぇ…っ?」 「Jimangは、君を優しく抱いてくれるんでしょう?それなら僕は…―――」 ―君が壊れるほどに手酷く抱いてあげる。 「ゃ、っひ!!、…あっ…あぁっ…ゃ、やぁぁっ!!」 ソファの上で、獣のように後ろからRevoを貫く。ろくに慣らさないまま貫いたそこからは、痛々しい赤が伝う。動く度にあがる悲痛な泣き声が、耳に痛い。 「嫌なの?でも此処は……そうは言ってないよ?」 「ひっ!!」 前に手を伸ばしてやれば、ぐちゅりと淫らな濡れた音がする。Revoに快楽を与えられている喜びと、泣かせてしまう哀しみ。 「本当にRevoは淫乱だね。"好き"でもない、まして男に抱かれてこんなに喜んでるんだから」 「ゃっ、違…っ!!あァっ…違うぅ、…ひぃっ!!」 「何が違うの?ほら…こんなに糸引いてるのに?」 違う違うと首を左右に振るRevoの一房だけ長い髪を引っ張って顔を上げさせ、Revo自身の白濁にまみれた手を見せつけてやる。 「ゃあっ!!ァ、れぼ…っ、ぃやだっ…いやぁっ!!」 「、Revo…?」 ぼろぼろとRevoの目から大粒の涙が溢れ出してドキッとする。だってそれは、快楽による涙ではなかったから。 「ゃだっ…こんなのやだぁ…放してっ、ぃやぁ…っ…」 「Revo、」 「ひっく……ぼ、く……ゃだ…っ、僕は、れぼが……ふぇっ…」 涙を拭おうと手を伸ばしても、Revoは嫌だと手を振り払って顔を覆ってしまって。 「…Revo、Revo………」 ねぇ、どうして泣くの?どうしてそんな悲痛な声で僕の名前を呼ぶの? 「れぼじゃなきゃ…っ、ぼく、ぼくっ……ぅっ…ひっく…」 「ぇっ?」 僕じゃなきゃ…?ねぇ、それはどういう意味? 「Jimang、とは……こん、なことっ、しなぃっ…」 「そ、れは…」 「ぼく、はっ……れぼとしかしなぃ……。…れぼが、れぼだけが好きっ…」 顔を覆う手の隙間からぼろぼろと溢れ続ける、大粒の真珠のような綺麗なRevoの涙。 「ねぇ、Revo…」 「っ、ゃあっ…!!」 Revoの手を退けて、紅くなった目元に口付ける。 この涙が、僕の為に流された涙なら。 「Revo……。ごめんね、ごめんね…」 思い上がりじゃないよね?君は僕を好きだと、言ってくれた。 「んぁ…ぃ、ったぁ、」 「Revo……ね、まだ僕のこと好き?」 自身をゆっくりと抜きながらRevoを仰向けにして額にかかった髪を避けてやる。 「……」 「…もう、嫌い?」 ぷいっと背けられてしまった顔に苦しくなるけど、僕はそれだけのことをしてしまったから。 「……。………好きって、言った」 「レ、」 「れぼだけが好きって…言ったもん……」 Revoは、そう言いながら僕の首に腕を回してくれた。 「Revo…っ、ごめんね……」 醜い嫉妬で、本当に君を壊してしまうところだった。 「れぼ……ぎゅって、ぎゅってして…?」 「うん…君が望むだけ」 そっとRevoを抱き寄せて。このぬくもりを手放さずに済んだことを嬉しく思う。 そして、Revoのカラダの熱が未だ収まっていないのに気付く。 「…Revo、つらい?」 「ぁっ…」 「抜いてあげるね」 まだ熱いRevo自身に指を絡め、ただ熱を出させるためだけに。 「ぁっ…!!あぁっ、んっ…ァ…ぅあ!!ゃ、やんっぁっ…ィっ、イっちゃぁ…っ!!」 「いいよ、イっても」 「ぁっ、あああ―――っ」 耳元で低く囁けば、Revoはしなやかに背をしならせて白濁を吐き出した。 「んっァ…は、ふ…れぼ……」 「ん…可愛いよ、Revo…」 額に、頬に、唇に、優しくキスを落として。 「れぼ……」 「うん?」 「れぼ、を…頂戴…?」 「なっ…」 「いいから…頂戴……」 でも優しくしてね、なんて付け足されてしまっては、もう止められるわけもない。 「……優しくするよ、Revo…。愛してる……」 「僕も…大好き……」 甘く甘く口付けて、今度は優しく愛させて。 【愛するのはだけ】 (…そういえば、初めて好きって言ってくれたね) (ぅ…) (何で今まで言ってくれなかったの?) (………<自分>を好きって言うみたいで、なんか嫌だったから…) ******* 皇 澪様から頂きました!! えへへ、とっても美味しかったです(*)^P^)ジュルリ← 有難うございました!! |