これが夢だとしたら、この確かな感覚は何なのだろう。


「入りなさい」
「……失礼します」

 コンコン、と軽く扉を叩く音が、鎮まりかえった静寂を簡単に破り、わざとらしくそっと開いた扉からは、宰相の声ともう一つの声が聞こえてきた。
 既に時間帯は遅く、こんな時間に何だろうと、敢えて真っ暗にした自室のベッドに寝転びながら考える。開いた扉の隙間から漏れる光の所為で、入ってきた人物の姿は影となって見えないが、宰相とはあまり変わらない身長があった。いやに独特な口調の敬語であった事を少々気にしつつ、僕はベッドから

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テーマ「推しとの恋」
あきゅろす。
リゼ