飽くほど執拗に。
 2011.05.16 00:54
性の要求をはたとして振り返って考えてみた。
私の中の何が執拗までに性描写を描きたがるのか。
大元は何処。
底流は何。

幼少期の私はモノトーンで描かれた小説の挿し絵が酷く気に入って、何故か家でコピーを取っていた。
両親に笑われた記憶。
小説は官能小説で私は文字がまだ読めなかったような気がする。

別の日には漫画を読んで居た。
部屋の奥まった隅に挟まって。
祭囃子が響く中、なぶられる女性の白い肌を這う黒い腕。
いやに記憶に残っている。

私自身、幼い頃の記憶は余り無い。
過去の記憶を覚えているのが苦手な脳髄が、それでも忘れない記憶はある種の感情を伴う、性描写ばかり。

嫌悪と羞恥と密かな興奮。

そんな記憶ばかりが頭に残る。

みんなこんなものなのかしら。
ぼうっとする頭には意味を為さない問いばかり。
皆がそんな訳ではないが、目に余る程の異常でも無い。

ではこれは“正常”で“普通”なのかと自問自答しても、答えは見えず分からず。

足元がぐらつくような不安感に襲われる。
何が良くて何が悪いか。
実際問題私は分かって居ない。
根本的に問題がある。
私の中には欠陥とも言える問題が、根を張っている。

そんな気がして頭がぐらぐら。
目がまわる。
昨日ぐらりと視界が歪んだ時に倒れてしまえば良かったのかもしれない。
昏倒すれば今のいやにざわめくこの気持ちは無かったのではないか。

季節の変化に翻弄されてぐらぐらぐらぐらしています。



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