クロのこと
 2008.07.10 Thu
物語「クロ」をアップしてから、絵をつけようかどうしようか主人とずっと考え中…
必ず絵をつけると決めてる訳ではないのですが、あった方がイメージがわきやすいかな〜と思ったり。

この「クロ」は本当にあった事をもとにした物語です。
雨の降る肌寒い春の晩でした。
お風呂に入っていると、窓の外から「にゃー…にゃー…」と、か細い鳴き声がひっきりなしに聞こえてきます。
「どっかで猫が鳴いてるよ」
お風呂から出て家族に言いました。
でもその時はみんなあまり気にとめませんでした。

ところが次の日も時折鳴き声が聞こえます。
野良猫なら一カ所にずーっといるはずないし、おかしいなぁと思ってうちの裏手を見に行ってみると…




ブロックで囲った中に子猫がッΣ拉致






次女でした。



動物が大好きな次女が、前の日に公園で捨てられているのを見つけ、かわいくて放っておけなくて連れてきちゃったこと。
だけど怒られると思い家の裏に隠したこと。
お姉ちゃんにだけは訳を話し、夜中にこっそり2人でミルクをあげに行ったこと。

学校から帰ってきた次女が白状しました。

薄汚れて目やにもひどくて、
だけどとっても可愛かったクロ。
怒るどころかすっかり家族みんなメロメロです。

当時住んでいた町では、捨て猫の場合必ず飼い主を見つけるという条件で3日間だけ獣医さんが預かって、無料で怪我や病気、ノミの駆除などのケアをしてくれるという制度があり、とても助かりました。

クロは今ではお母さんになったお姉さんの所で元気に暮らしています。
短い間だったけれど、クロと過ごした数週間は私達家族にとって今でも大切な大切な思い出です

コメント(1)

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