けんかのきもち
 2008.09.13 Sat

けんかのきもち

表紙絵を見て無性に読みたくなった絵本.

畳の上に仰向けに寝転がって、
天井を睨みつけながら口はへの字。
泣きたくないのに涙がこぼれちゃう。

子供の頃の記憶のワンシーンが
ぶわぁーーーっと脳裏に浮かんできました.

腹立たしかった。
悔しかった。
悲しかった。
寂しかった。

自分の中のイヤなイヤな感情を
どうしたらいいのか分からなかった。

そんな気持ちの記憶と一緒に。


主人公のたいと親友のこうたはなぐったりケリ入れたりどついたり、つまり暴力的なけんかをするんだけど、
言葉や態度で精神的に傷つけるようなやり方じゃなく、
複数で1人の子を袋だたきにするようなやり方でもなく、
1対1素手で戦う。

“いじめ”と“ケンカ”の違い。
“自分中心”と“自分の気持ちを尊重する事”の違い。
不愉快な感情の決着のつけ方。

子供達がそのあたりを感じとってくれるといいなぁ…
と思いながら読みました.

なかなか子供達の食いつきは良かった!
んじゃないかな?

最後のページ、
たいの表情がなんだか少し大人っぽく感じたのは私だけかなぁ。



「あそび島」を舞台にした他のお話も読んでみたいです.

【あそび島シリーズの本】
ぜっこう
ありがとうのきもち
ぼくはいかない
ともだちがほしいの
ぼくらのむしとり


コメント(2)

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