綱
「見て見て綱吉くん!」
「なにそれ、風船?」
「配ってたんで貰ってきちゃいました」
「ああ。そこで配ってたやつ?骸、あれ普通、子供限定だよ」
「だって欲しかったから」
「ほんと好きだなそういうの。お前たまに凄い子どもっぽい事する」
「だめですか?だって可愛いんですもん。綱吉くんの分も貰ってきましょうか」
「いい。それよりどうすんの、それ?デート中ずっとそれ持ってるとか恥ずかしいんだけど」
「え?…くふ、可愛い」
「何が」
「そんな位で恥ずかしい綱吉くんが」
「バカじゃないの」
「風船持ってても良いですか?」
「お前荷物も持ってたら両手塞がるじゃん。俺持つ」
「風船を?」
「荷物だよ」
「風船持ってください」
「嫌だよ。恥ずかしい」
「手繋ぐのは恥ずかしくないんですか」
「手くらい恥ずかしくないよ」
「…街路でキスするのは?」
「しないから恥ずかしくない」
「しようって言ってもしない?」
「…お前何がいいたいの?」
「風船持って」
「嫌だっつの」
戻る