私は今、かなり不機嫌だ。大好きで大好きでしょうがないコイツの前で。




「ルーシィ?あぁ、あの乳のデケェ新人かァ!俺の女になるなら助けてやってもいいぜ?」



原因はカナから聞いたこの言葉。ファントム戦の時にミラさんが、ラクサスに助けを求めた時に言ったらしい。
しかもファンタジアの時に私が石にされた時だって、雷で砕こうとしたらしいし…。

…なんだかなー。別に今更それを恨むわけでもないし、そもそも恨めないわよ。…好きなんだから。


でも、なんだか納得がいかない。


「なんだよ、ルーシィ。お前さっきから睨みやがって」


「べっつにぃー。今更ながらにアンタの言動が腹がたつなー、って」


「殺されたいのか、お前ぇは」


「いいえ、滅相もありません」



ヤバいヤバい。付き合ってて思ったんだけど、コイツ異常じゃないくらい容赦ない…っ!
私なんでこんな奴と付き合ったわけぇー!?




「まぁ、お前なんかの考えることは分かるぜ」


「さらりと酷いこと言われたんですけど」




私にはコイツの考えることが分からない。彼女なのに。
ぼー、と考えてればいきなり激しい口付けがふってきた。

…考えじゃないけど、え、エッチ!



「ん…っ。ちょ、ラクサスっ」


「っ、余計なこと気にすんじゃねぇよ。お前は俺のことだけ考えてれば良いんだよ。俺の女なんだからよぉ」




エッチで俺様でむちゃくちゃだけど、私とラクサスの気持ちは一緒みたい。良かった。
…ま、まぁ最初から分かってたけどっ!




「アンタ怖いのよ。優しく爽やかに笑ってみたらどうなのよ」


「あぁ″?」


「ごめんなさい、冗談です。冗談!」




でも、やっぱり怖いもんは怖い!



1/30




「#幼馴染」のBL小説を読む
BL小説 BLove
あきゅろす。
リゼ