【才子佳人】
さいしかじん<意味>
才能があり優れた男性と美しい女性。
理想的な男女の取り合わせ。
<解説>
「才子」は才知の優れた男性、才能のある男性。
「佳人」は美しい女性のこと。
「佳人才子」ともいう。
<例>
新郎新婦は、まさに才子佳人、きっとお二人で素晴らしい家庭を営まれることでしょう。

【三令五申】
さんれいごしん
<意味>
何度も言い聞かせること。
繰り返して命令すること。
<解説>
三度命令し、五度繰り返して言い聞かせるという意から。
<例>
今回の改革はたいへん重要なので、関係各位に三令五申して、趣旨を充分理解してもらってください。

自画自賛
●読みかな:じがじさん
●意味:自分の描いた絵に自分で賛(絵画に書き加える詩や文)をすることから、自分で自分のしたことを褒めること。
●用例:自画自賛するつもりはありませんが、私はまさに適任です。

【四苦八苦】
しくはっく
<意味>
酷い苦しみ。非常に苦労する事。仏教で、思い通りにならないあらゆる苦しみの事。
<解説>
「四苦」は生・老・病・死。「八苦」は四苦と愛別離苦(愛する者と別れる苦しみ)・怨憎会苦(憎んでいる者と会う苦しみ)・求不得苦(求めても得られない苦しみ)・五蘊盛苦(身体から発する苦しみ)の4つの苦労。<例>
論文の締切が目前に迫ってきたのに、うまくまとまらず、四苦八苦の毎日です。

質素倹約
●読みかな:しっそけんやく
●意味:贅沢でなく、つつましいこと。地味でつつましいこと。
●用例:第八代将軍 徳川吉宗は、自ら質素倹約に努め、着物は木綿、食事は朝夕の二回とし、献立も「一汁三菜」とした。

【紫電一閃】
しでんいっせん<意味>
刀がきらりとひらめくこと。物事が急激に変化すること。
<解説>
「紫電」は、鋭い刀を振るとひらめく紫のいなずまのこと。「一閃」は、さっとひらめくこと。
<例>
内閣の総辞職で、株価が紫電一閃のごとく暴落して市場は大混乱した。

社交辞令
(しゃこうじれい)
〜・*・〜・*・〜
人とうまく付き合っていくためのお世辞。リップサービス。
「例」あれだけほめられると、社交辞令と分かってはいても悪い気はしないものだ。

出処進退
●読みかな:しゅっしょしんたい
●意味:今の役職・地位にとどまるか、それをやめて退くか、という身の処し方をいう。
●用例:政治家の出処進退は政治情勢を見て、本人自らが決めるものだ。

【出藍之誉】
しゅつらんのほまれ<意味>
弟子がその師よりも優れていること。子が親より優秀なこと。
<解説>
旬子の「青は藍より出でて藍よりも青し」から出た語。藍はタデ科の一年草で、青の染料に用いる。浅葱(あさぎ)、縹(はなだ)、藍、紺の順に濃い。
<例>
世阿弥が父の観阿弥の芸をさらに発展させ、能楽を芸術までに高めたのは、まさに出藍之誉だろう。

【嘯風弄月】
しょうふうろうげつ<意味>
四季折々の美しい景色を楽しむこと。
<解説>
「嘯」は誌歌などを口ずさむこと。
「弄月」は月を弄(もてあそ)ぶこと。転じて、月を眺めて楽しむこと。<例>
退職してからは都会を離れて、すっかり嘯風弄月の毎日を送っています。

新進気鋭
●読みかな:しんしんきえい
●意味:新しく登場して認められ、意気込みや才能が鋭いひと。
●用例:世界で多くのデザイン賞を受賞するなど、新進気鋭のクリエイターとして注目を浴びる。

【新陳代謝】
しんちんたいしゃ<意味>
新しいものが、古いものと徐々に入れ代わること。もとは、生体内で生命を保つために必要物質を取り入れ、不要物を排泄作用のこと。
<解説>
比喩(ひゆ)的に、組織などの体制や人事を刷新する場合などにもいう。
<例>
業界を活性化するには、新陳代謝を図る必要がある。

【酔眼朦朧】
すいがんもうろう
<意味>
酒に酔って視点が定まらなくなり、周囲の様子がはっきり見えなくなること。
<解説>
「酔眼」は、酒に酔って焦点の定まらない目つき。
<例>
祝辞の順番が回ってきたときには、すでに酔眼朦朧としていて、何を話したのかまったく覚えていない。

晴耕雨読
●読みかな:せいこううどく
●意味:晴れた日には外に出て田畑を耕し、雨の日には家の中で読書をするというように、思いのままのんびりと生活するということ。
●用例:引退後はやはり晴耕雨読の生活をしてみたいと思う。

精思苦到
●読みかな:せいしくとう
●意味:細かに考えて、苦しみの末に行き着いたところ。

【積善余慶】
せきぜんよけい
<意味>
よい行いをした家は、その報いとして幸福が子孫まで及ぶこと。
<解説>
「積善の家には必ず余慶あり」の略。「余慶」は功徳の報いによって、一代だけでなく子孫にまでも残る吉事。
<例>
自分が今あるのは、両親の積善余慶だろう。

【千思万考】
せんしばんこう
<意味>
あれこれと思いを巡らせたり、同じことを繰り返し考えること。
<解説>
「千万の思考」から。
<例>
彼は、じっくり千思万考したあとで判断するタイプなので、人からは優柔不断に見られがちだ。

【浅学非才】
せんがくひさい<意味>
知識が浅く未熟で、才能に乏しいこと。
<解説>
自分の識見を謙遜して使うのが普通で、他人に対しては使わない。
<例>
浅学非才の身でありながら、こうして発表の場をいただきましたことを、心より感謝いたします。

【前後不覚】
ぜんごふかく
<意味>
何が起こったのか前後の判断がつかないほど、正体を失うこと。
<解説>
物事が起こったのはあとか前か、その判断もできなくなることから。
<例>
社内一の酒豪といわれる彼が前後不覚になるまで酔うなんて、よっぽど飲まされたんだろう。

【前人未到】
ぜんじんみとう<意味>
未だかつてだれも達成していないこと。
<解説>
「前人」は今までの人。「全人」とするのは誤り。「未到」は、だれも足を踏み入れていない地理的な場所をさすときは「未踏」とも書く。
<例>
彼は、努力によって前人未到の偉業を成し遂げた。

前途遼遠
●読みかな:ぜんとりょうえん
●意味:目標や行く先の道がはるかに遠いこと。望みがすぐには達せられない意味。
●用例:この不況下では再就職どころか、将来も前途遼遠だ。

【千慮一失】
せんりょいっしつ<意味>
どんなに賢い人でも、間違いや失敗はするということから。また、そのようなちょっとした間違い。猿も木から落ちる。
<例>
いかに有名な専門家とはいえ、千慮一失ということもあるから、発言をうのみにするのは早計だ。


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