置 き 詩
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*あなたとわたし
By ホタル
10/08/21 02:32
あなたは弱い
わたしは強い
あなたは逃げる
わたしは逃げない
あなたは泣く
わたしは泣かない
あなたは弱音を吐く
わたしは弱音を吐かない
そうしてわたしはまた息ができなくなるの
あなたは逃げれる
わたしは逃げられない
あなたは泣ける
わたしは泣けない
あなたは弱音を吐ける
わたしは弱音を吐けない
あなたは強い
わたしは弱い
W61P
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*線と点
By えれっく
10/07/11 08:11
嫌でも勝手に時間は経ち
それに伴い体は成長し
先を見つめるようになる
1年は365日と決められていて
自分の産まれた日を
誕生日と呼び
年齢と言うものを重ねるらしい
それを繰り返す度に
感情というものを
制御しないといけないらしい
それが出来る様になると
大人の一員になるみたいだ
なんと勝手で
なんと素晴らしい世界
僕はちっぽけだ
想像してみて
この地球が誕生してからの
歴史を線として考えるなら
僕の人生はその長く
これからも続く
世界の歴史の線の点にすら
過ぎないだろう
僕はこの線と点に
恐怖感を覚える
なんて儚く
小さな存在なんだろうと
毎日何秒かに
人が亡くなっていくなかで
世界は何も変化しない
本当に点にすらならないこの命
それを理解して
それでもまだ生き続けるのかい?
僕は疲れたよ
死んでもいいんじゃないかって
なにも変わらない
今まで通りの生活を
一人一人が送っていく
この世界
恨み?後悔?そんなもんはないよ
でもあえて言うなら
もっと上手く生きたかった
もっと愛して、愛されたかった
さぁ、おやすみ
いつも通りの朝が来るはずさ
CA003
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*剥落していく意識
By 宇佐 世白
10/02/27 03:49
わたしの胸の中を
手繰る絲は
背中を伝って
脳裡を走る
わたしの背筋を
撫でる冷たさは
遥か向こう側で手を振る
わたし自身に良く似ている
声、高らかに誰かの喊びが
聴こえてもなお
動かない体に連動する
意思を持った絲は
透明なる連続した空へ
喫み猛ぶ獣のように
わたしの何処かが
一緒に泣く
剥落していく皮膜よりも
軟弱なる孤影よりも
一緒に泣く
誰かが
此処に居て欲しかった
あの時
空に噎び泣いた
あの晴れた日に
誰かが
わたしの横に
居て欲しかった
F01A
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*星がない夜
By 葵
09/11/30 13:31
こんな雨の日には
突然、一人淋しくなる
こんな雨の日には
突然、君に会いたくなる
こんな雨の日には
突然、温もりが欲しくなる
(そんなことを想うのは)
(雨が降り続く)
(星がない夜)
W61T
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*棘
By 廼莉
09/11/14 02:39
奇麗に咲いた白い華が 声を出して鳴きます
六日の菖蒲 十日の菊
女の季節はすぐ過ぎる 最期に立派な華を次の季節まで
私を刺す貴方は立派です 死ぬのが貴方の使命
私は死ねない 別の使命があるから
いつかは私も 貴方のところへ
生かすのは私じゃない 全ては次の季節のために
死ねない 死ねない
死ねのは怖い 私は生きるの
あなたは・・・。
SH06A3
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*無題
By かな
09/09/08 19:50
*
"子供だった"
この言い訳が
一番よく似合うだろう
もっと大人だったら
君を守れた?
愛し合えた?
あの時そう思ったけれど
今だって
いつだって
やっぱり僕は子供のまま
距離や環境のせいにしては
永遠などないと
未来などないと
強く感じていたんだ
出せなかった
手紙も
伝えてない
気持ちも
僕らしいと笑ってくれるだろうか
その笑顔は
あの日のままなんだろうね
君は
過去は
美しいままで
僕の止まった鼓動が
形だけの呼吸が
苦しいとさえ
思わなくなったよ
聞こえもしない声を
見えもしない姿を
探してしまうのは
いつからだっけ
時は進み
動き続けるのは
時計と足だけで
鼓動は今も動かぬまま
探し人は変わらぬまま
*
SH06A3
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*繋いだ手
By 葵
09/08/31 22:42
キミに逢いたいと街を飛び出した
荷物は最小限 それだけで十分
いちばん大きな荷物はこの想い
それ以外は何もいらないんだ
自分を好きになる
"それ以上"に誰かを好きになる
そんなことないと思ってた
その壁を壊したキミだから
逢いたいと願うのか
逢うまでの緊張も
そのあとの充実も
キミと繋がるためだから嬉しいの
だから繋いだ左手は離さないで
キミに逢いたいと街を飛び出した
この先なんて どうにでもなれと
世界を好きになる
"それ以前"に誰かを好きになる
そんなことないと思ってた
その思考変えたのがキミだから
逢いたいと願うのか
それ以上に永遠に
キミと繋がりたいと想うのか
逢うまでの緊張も
そのあとの充実も
キミと一緒だから嬉しいの
だから今は繋いだ左手を離さないで
叶うならこの先もずっと
繋いだ手は離さないで
W61T
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*泣くことを忘れていた
By 久瀬 葵
09/08/17 06:29
昨日があまりにも
楽しすぎたから
今日があまりにも
嬉しすぎたから
明日があまりにも
楽しみすぎるから
いつかの僕みたいな
涙は消えていったんだ
今が幸せすぎるから
泣くことを忘れていた
これってすごく
幸せなことじゃない?
W61T
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*「出発点」
By 琉牙
09/08/16 08:47
いつもより少ない荷物に
肩は自然と普段より高め
世界の回転体に比べたら
なんら変わらない描写
創造者はまたもや
筆を走らせる
見上げれば空がある
ループ ループ
一つの点から始まるのかもしれない
特別な日とかじゃなくても
自然と出てきた鼻唄があって
何でそんなに上機嫌なのと聞いたら
「出会い」を見つけたんだと言う
それは特別な人でなくても
みんなもってる「出発点」だから
心の中にたくさん詰まってる
見えないけど「鼓動」というカタチで
重みに堪えて小刻みに揺れてる
初めの「出会い」からずっと
いつもより少ない荷物に
肩は自然と普段より高め
世界の回転体に比べたら
なんら変わらない描写
創造者はまたもや
筆を走らせる
見上げれば空がある
迷わず一歩目を描いた
ループ ループ
820SH
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*_
By そあら
09/08/14 15:41
あの月が
少しずつ 少しずつ
朝に溶けだしてゆく様に
私の命は
生まれた瞬間から
ゆっくりと 死に近付いてくの
_
W62P
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