サイコホラー系の新連載のサンプル編
 2012.05.27 Sun 01:35


.

<サイコホラー系の新連載のサンプル編>


 新連載候補の一つで、まだ細かなところが決まっていない話です。

 ホラーもしくは、サイコ系っぽい話にしたいので、ちょっと不気味です。






























 フィフスセクターにとって最重要機密と言えるものを私は手にしている。



「言っておくが、私をどうにかしても、手掛かりは消えてしまうだろう。」


「君は、私を脅そうというのか?」


「脅す?冗談を言っていると、本当に大変なことになるぞ。」



 全てを手に入れ、鍵をかけて誰にもわからない所にしまった。鍵は私が持っているのに、私はその鍵もその開け方も知らない。



「…交渉をしよう。何が目的だ」



 彼の問いかけを無視して、私は話を続けた。



「鍵は世界で一番安全で、確かな場所に存在する。…そして、その暗号と解読、存在する場所は私しか知らない。でも、私も知らない。」



 賭けをしようじゃないか、勝負はこの世界のどこかにあるフィフスセクターの最重要機密をどちらが先に手に入れることができるのか。

 そう言うと彼は眉を寄せた。









 ゴッドエデンの研究施設から、貴重品だけの荷物を持った彼女は、電子キーでドアを施錠した。



「この勝負、私の勝ちだな。イシド・シュウジ…」



 勝ち誇ったその笑みは、ゴッドエデンの建物に向けられていた。



(20120520)

.

 



BLコンテスト・グランプリ作品
「見えない臓器の名前は」
あきゅろす。
リゼ