大輔から告白
2012.04.05 Thu 00:00
※でじもん夢
「好きだ」
急に面と向かって言われたら、誰だって驚く。それも私の長年の想い人である大輔に言われたら、心臓がうるさくなるのは当たり前だ。
私は間抜けな返事をして彼の方を見つめた。
「は?」
「だから、好きなんだって。その、お前のこと…」
「嘘…だって、大輔は…」
八神さんが好きなのに。小学校の時から、ずっと追いかけて想っていたのに。
「ずっと待たせて、悪かったな……今更、だよな…」
大輔が苦笑しながら私に向かって言ってきた。
「………」
「………」
「………バカ…」
「えっ」
「馬鹿って言ったの。ずっと待たせて、こんな年になるまで私…誰とも付き合ってないんだから。」
「ごめん」
「ずっとずっと、待ってたんだから…」
「ごめん…」
「待たせた分、幸せにしてよね」
「あぁ、約束する。お前を絶対に幸せにするよ」
そうやって真剣な表情(かお)で、大輔は恥ずかしい言葉をさらっと言ってしまった。
彼に触れた所からどんどん熱くなっていく様な、何だか麻痺しているような感じがしてきた。体に熱を帯びて、熱くなった血が体中を流れているのを感じた。心臓の音がうるさかった。
20120318
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