気が強い女子(おなご)2
2011.12.21 Wed 00:50
・気が強い女子(おなご)1の続き
・兵頭夢
・他の部員視点
噂ではよく、「気が強い女子(おなご)」だと言われていたナマエは、我ら月山国光中サッカー部のマネージャーをしている。男子ばかりのこのサッカー部では、彼女の仕事は沢山あった。
「ナマエ」
「あ、兵頭さん。」
忙しいサッカー部で生活しているうちに、彼女は段々と女らしくなっていった。というよりも、前に噂で「気が強い」と言われていたころからすると、少し大人の女性に近づいたからなのかもしれない。
最近になってオレはそう思い始めた。
ナマエは兵頭の方を見て、笑顔で名前を呼んだ。
「特に用はないが…その、お前の…」
言葉に詰まった兵頭を前にナマエが笑顔で見つめている。
「私が、どうかしましたか?」
彼女が不思議そうに首を傾げて問うが、兵頭の方は会話をするだけなのに苦戦をしていた。
「…か、顔が見たくて声をかけた」
「それなら、少しお話をしましょう。」
「…あ…あぁ、そうしよう…」
「兵頭さん、熱でもあるのですか?顔が、赤いですよ…?」
ナマエが心配そうに兵頭の顔をのぞき込むと、彼の方が赤面した。
「(恐らく、ナマエが前よりも女らしくなったのは、兵頭のおかげだろう。)」
補足
兵頭さんと夢主は実は両想い。
一文字か、月島あたりの目線での話です。月山国光が難しい…。
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