二次創作作家さんに100の質問
 2013.11.24 Sun 18:01

■質問提供
問題はこちらから拝借しました。
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 www3.to

「二次創作作家さんに100の質問」
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1  あなたのHN・サイト名とその由来を教えてください。

 HNはエミリ。実名から。
 サイト名はミエナイチカラ。地獄先生ぬ〜べ〜のアニメのエンディングから。B´zのファンでもありまして………これ以外思いつかなかった。

2  初めて小説を書いたのはいつですか? そのきっかけを覚えていますか?

 高校で文芸部だったのでそこで初めて書きました。それはごく普通の詩やSSです。何故入部したのかというと、担任教師が文芸部の顧問だったのですが、3年生が退部したら人数が足りなくなって今年の予算が取れないと言い出して。要するに口説かれて、というか泣きつかれて何人か入った。国語の成績の良い者にかたっぱしから声を掛けたらしい。ひっかかったのがうちら5人だった………
 二次はこのサイトに発表したものが初めてです。かつては同人誌にオリジナル漫画を描いていました。漫画歴は長く、小3からペンで描いてます。
 何故ぬ〜べ〜だけに萌えを感じたのか自分でも不思議です。オリジナルを描いていた時は、ゲストでセラムンや聖闘士星矢を描かせて戴いたことはありましたが、自分で本を作ろうとは思わなかった。先生をにょたした漫画を遊びで描いたことはあります。
 ぬ〜べ〜はアニメを観ていましたが雑誌では読んでいなかった。連載が終了して大分経ってから本を揃えました。それでも好きな漫画の中のひとつって感じで。………こんなに何年も経ってから火が点くとは自分でもびっくりしています。

3  初めて書いた二次創作小説はどんな内容でしたか? またそのジャンルは?

 このサイトの最初の中編〜長編小説、<AGAPE―共鳴―>です。勿論ぬ〜べ〜で。でもにょただったので、人に受け入れられる話ではないと思っていました。だからサイトを作って発表とは考えていなくて、ブログをしていたのでその中のひとつのパーツとして出していた。そうしたら、そこにいらしてくださったお客さんが、「ランキングがあるから登録してみては」って、URLを教えて下さって。それでホームページを作りました。
 ホームページにして良かったです。検索除けが出来ますから。ブログでは大分えっちシーンを削りましたが、それでも危なかった………

4  それを思い出してみて、当時の自分に一言どうぞ。

 良く書いたな、って。携帯電話で書いたんです。一行一行、隙間の時間を縫って。
 半年かかりました。でも熱に浮かされたような精神状態だったので少しも苦にならなかった。
 あの、地震の直後からだったんです。倒壊した建物と、ぐちゃぐちゃになった町の中で、自分自身が被災者でありながら、救助活動をしている人がいる。そんな映像を見て、誰かの為に自己を犠牲にするとはどういうことなのか?と考えて。
 それで、AGAPEというタイトルを付けました。
 エピソオドは、以前同人誌に描こうと思っていたアイディアがあったので、困らなかったです。

5  小説を書く時使っている、テキストエディタを教えてください。

 パソコンに付属しているただのメモ帳。
 携帯電話もその時々で使っています。SSとか。あとは、ネタを思いついたらメモしたり、何行か書いてから、パソコンに送ったり。

6  小説ページのファイル名のつけ方に、法則はありますか?

 パソコンの小説ページのファイル名のつけ方という意味で宜しいのでしょうか?

 フォルダには、連作の場合はそのままのタイトルをつけます。<邂逅シリーズ>とか。そのまんま。
 極めて短い話は、<書きかけ>とか<SS>などのファイルに入れて、書きあがってアップしたら、別のフォルダに移動したりします。

 ファイル自体にはその話のタイトルを入れています。でも決まっていない時にはただの1だの2だの、でなければ小説の台詞だとか適当に付けている。でもお片付けが苦手なので、結構散らかってます。
 検索機能はありがたい。これがないと多分行方不明の小説だらけになっていることでしょう………。

7  レイアウト時には、どういう点に気を使っていますか?

 メモ帳に書いていますが、左右画面いっぱいにして、最大四行になったら一行空けています。
 更にサイトにupしたあと下書き状態のとき、何度か改行を入れます。
 これは携帯電話から閲覧の方の為に。改行が多い方が見易いから。

 行間隔を指定できるタグで試してみたんですが、パソコンから閲覧すると読みやすくなりますが、携帯電話からだと行間が開き過ぎたり逆に詰まり過ぎたりして上手くいかなかった。ですので改行して読みやすくする工夫をしています。

8  Webで発表する時の背景やレイアウトは、小説毎に変えていますか?

 背景は全て変えています。統一した方が見易いという「サイトの作り方」というサイトさんの記事を読んでちょっとびびったんですけど………
 私はその小説ごとに違うテイストで味わってほしいし、お菓子と同じで、ラッピングが綺麗な方が中身が美味しく見えるかなーと思って。な、中身に自信がない現れかも(;^_^A

9  どこで改ページをするかについて、何か基準を設けていますか?

 大体文字数の制限で。1ページ5000文字までしか入らないので、丁度良くはなかなか切れない。
 といって1000とか1500程度で切るのも少ない気がするので………
 2500〜5000の間が多いです。(拍手は3000までしか入らないのでもっと少ない文字数になります。)
 場面が変わる時とか、或いは読者さんが次を見たい!と思って下さるような、「ひき」の部分で改ページにするように心がけてはいます。
 でもなかなか思うようにはいかないです。

10  今ある小説ページの中で、一番重いものは何KBですか?

 5000文字だから必然的に上限15KB。パソコンのファイルだったら100超えたりします。数ページにわたる話も分けずにそのまま書いているから。<邂逅>の12話だと112KB。AGAPEや邂逅や百年の孤独など長い話を、それぞれ纏めると、どのくらいのKBになるのか解らない………
 多分、1ページ15×80話として、1200くらいかな?

11  自サイト内にロボット除けタグを入れていますか?

 リゼさんにその仕様があるので利用しています。
 有害図書ですから^_^;

12  入れる理由・入れない理由を教えて下さい。

 入れる理由。青少年にとって有害だから。大人の楽しみは大人のルールの中でこっそりとすべきだと思うから。
 トップから「地獄先生ぬ〜べ〜」などの単語で検索した子どもが紛れ込んできて、アナルセックスしている先生の姿を見せて精神的苦痛を与えてしまうと良くないと思うからです。
 一応直接的表現のあるものはパスを敷いています。

13  現在活動しているジャンルと、活動暦を教えて下さい。

 小説のジャンル:
 地獄先生ぬ〜べ〜
 霊媒師いずな
 保健室の死神

 らくがきのジャンル:
 上記の他に、
 ブラック・ジャック
 ちはやふる
 あしたのジョー

 他にも増えるかも知れません。

 活動歴は2011年の11月から。小説を書き始めたのは2011年の3月末から。

14  そのジャンルにハマったきっかけは何でしたか?

 アニメ放送時から好きだったので下地はありました。
 2011年3月のスージャンに玉藻先生が出て来たので単行本を読み直して、あるサイトさまのSSを読んで………
 嵌まった。捕まった。

15  一押しキャラと、そのキャラに萌える最大の要因を教えて下さい。

 玉藻京介。こんなに心が純な人はいないと思う。歪んだものの見方をしない。信念を持っているが自分が間違っていたら潔く認める。人の美点を見抜く力に優れている。武士のような佇まい。清廉潔白、射抜くようなまなざし。彼がいるだけで空気が変わる。本当の男だと思う。

 でも玉藻先生ひとりだと面白くないっていうか、妄想できない。鵺野先生がセットでないと。
 オスカルさまにアンドレが付き物のよーに、鵺野先生と玉藻先生は二人でひとつ。セット。

16  一押しカプと、そのカプに萌える最大の要因を教えて下さい。

 玉藻先生×鵺野先生。

 どちらかが女性であればこれほどぴったりのカップルはいない筈なのに、同性であるがゆえに葛藤に苦しむ。鵺野先生は同性愛について偏見は無いと思うが、彼は幼少の頃から家族の絆に縁の薄い子だったので、自分の家族を欲している。だから高橋律子のような母性溢れる女性に惹かれる。
 にも拘らず、玉藻という妖狐の男と出逢ってしまった。出逢ってしまったというのが相応しい。逢わずに済むならその方が良かったのに。

 おまけに種族も違うし寿命も違うし、宗教的なものとか、何もかも違う。
 社会的に聖職とか地位の高いとされる職業にお互い付いているところにも萌えを感じます。禁欲的な鵺野先生をあえて犯す、みたいなところが。背徳の道にあえて分け入っていく、という彼の葛藤がいい。

 玉藻先生にしても、高位の彼は妖狐の世界では、石蕗丸に代表される若い狐たちの手本とならねばならないのに、人間ひとりに振り回されている訳で、眉を顰められている部分もあろうかと思う。
 これまで築いた地位や名誉というものも犠牲にしている所がある筈。

 茨の道っていいますかね。結婚という最終目的形態には辿り着けない。一緒に暮らせたとしても寿命の違いから別れは避けられないし………そのへんお互い眼を瞑っている。未来は見えないですよね。

 普通の幸せを味わわせて上げたいという親心のような気持ちがあるので、だからどちらかをにょたにするのが好きなのかもしれません。

17  キャラとカプ、まず最初にありきなのはどちらですか?

 カップリングです。

18  原作のどういう点に、一番惹かれますか?

 主人公の設定。
 行動するのが生徒で、後ろからそっと見守っていて、彼等の問題を解決するっていうのがいいです。

 普段はぼーっとしているのにいざとなるとカッコいいというのは王道です。変身ものに通じる。
 結構端正な顔立ちなのにやることなすこと間が抜けている。
 でも仕事熱心。それから禁欲的なスーツ。いいですねー!

 よくよく見るとカッコいい、というのが女子の心を掴むんだと思います。
「この人の素敵な所は私だけが知っているのよ」みたいな。

 それに生活全般だらしなさそうなところも、お世話してあげたくなる。
 挙句に余り幸福で無い幼少期を送っただなんて、乙女の心をわしづかみですよ!

 あとは裏を書いていない点ですかね。
 裏というのは、この場合キャラの心情や深層心理、行動原理、そういったものです。週刊連載なので基本19ページで、然も基本が一話完結。だからそんなに描き込めないというのもあるでしょうが………ブラック・ジャックに作り方が似ている。

 連載なんだけど一話完結で、でも話の時系列的には繋がっていて、キャラの奥に通った信念や葛藤などは読者が慮るしかない。
 妄想の余地が沢山ある。
 隠しテーマも多く、心理描写に優れた作品も多い。

 鵺野先生は家族が欲しいから早く結婚したくて「律子先生律子先生」って追っかけている。その行動の心理をモノローグにしたりだとか、何処にも書いていないですよね。でも、読めば彼のその笑顔の裏に潜むものは解る。
 そういう作り方がこちらに想像を掻き立てるのでいいです。とても上手い作り方だと思います。

19  原作者さんに一つ頼みごとを聞いてもらえるとしたら、何を願いますか?

 読み切りが読んでみたいですね。何処かで連作とかして貰えたら………web漫画ででも。
 隙間隙間の話。

 母親が死んで父親が失踪してから、祖父母に引き取られたときの話とか。
 そこがなかったから、<邂逅>の12話で書いてしまいました………

 原作で、小学生、中学生、大学生ときて、何故高校時代がない!?と。鉄棒ぬーちゃん!
 高校生の鳴介君、見てみたいです。何年生であの眉が形成されたのかしらん、とか。

 まだまだ妄想の余地があるので、その部分はもっと書いてみたいと思っています。

20  原作設定の中で、あえて目を瞑っている部分はありますか?

 ゆきめさんとの関係。
 眠鬼の登場はないものにしている。
 覇鬼は出さない。覇鬼は12巻の「鬼の手の秘密」では威厳がありましたが、後半のアレは………なんとも。
 玉藻先生が理袋に支配された話。あれは直視出来なかった。

 可笑しいな、と思うのは………
 あれだけ妖怪の目撃者のいる学校に良く親が子どもを通わせているな、とか。
 深夜に生徒がしばしば学校に忍び込んでいるとか………普通の親は焦って探しまくるよね………慣れっこになっているのか………

21  原作設定の中で、これだけは守ろうと思っている部分はありますか?

 教師として、職務に忠実で熱心な鵺野先生の姿勢。
 結構ふざけた話も書いてしまっているのですが、それでも、先生が生徒の為にと獅子奮闘する姿は意識的に入れるようにしています。
 あとは、パチンコ・ラーメン・エロ本エロビデオ好きの設定。
 子どもの頃苛められていた過去が今でも彼の中に凝っていること、悪夢にうなされる夜があること、などトラウマの部分。

22  二次創作をする中で、どんな部分を書くのが一番好きですか?

 原作の隙間を読み込んで、そこを埋めていくこと。
 原作の台詞ではこう言っていたが、その裏にはこんなことがあったのではないか?という想像をするのが面白いです。
 又は開き直って、少年誌では絶対書けない描写をするとき。克明な性描写とか、少しダークなテーマを取り扱うとき。
 こんな設定はどうだろう?というパラレル的話。にょたとか、高校生とか、幼児とか。

23  原作内では頻出するけれど自分ではあまり書かない、という描写はありますか?

 鵺野先生が律子先生にビンタされる先生。多分一回しか書いていません。
 玉藻先生の決め台詞「アディオス」。これも多分二回しか言わせていない。
(つうか、誰………玉藻先生にアディオスだなんて別れの挨拶の言葉教えたの………)

24  原作にないオリジナル設定を作っていますか? 作っている場合はその内容をどうぞ。

 はい。
 ………俺的ワールド全開なので怒らないでください………

 玉藻先生の「玉藻」の名は九尾の狐様から賜ったものである。彼には両親がいない。
 幼少の彼の才能を見込んで、いつか上に立つ者として、以前九尾の狐様が使っていた玉藻の前の名を使うことを許した。
 玉藻とは世襲的な通り名である。正式名は他にある。荼吉権現天狐というふうに。
 今でも皇族の方がそうですが、通常呼ばれる名前と正式名が違う。

 玉藻にはお小姓の石蕗丸がいるが、他にも妖狐の谷の家にはお世話係がいる。幼少の狐たち、石蕗丸に代表されるように、幼少の頃には皆「〜〜丸」のような名で、元服の儀式の時に成人名を拝命する。
 それは長老であったり、覚え目出度い者は九尾の狐様だったりする。
「荼吉権現天狐」は元服後の名。幼名は伊織丸。
 イメージとしては武家の若様のような感じ。玉藻先生には武士のような雰囲気があるので勝手にそう決めた。

 妖狐の世界にも派閥というか住む地域によって多少種族の違いとか宗教が違っていたりする。
 得意とする術も違う。その中にはある能力に突出している者がたまに生まれてきてしまうことがある。
 今後書く予定ですが、那由多という女性妖狐と羅刹という男性妖狐を出したいと考えています。彼等は火輪尾の術と得意とする玉藻らとは違い、時間とその系列を操る能力に優れている。しかしそれはある種禁忌の業であるので歓迎されていない。

 妖狐の一族は長命なのでなかなか子どもに恵まれない。だから未婚の女性から生まれた子どもであっても大事に育てる。が、無論代々続いた家の嫡男が最も尊んで用いられる。

 性行為はいつでも可能だが、女性が排卵する発情期は個体によって違い、数年〜数十年に一度しかない。
 特定のパートナーがいる場合にはその男性が相手をするが、女性側が満足しない場合には他の男性を寝所に呼ぶことを夫は拒否出来ない。
 これは貴重な発情期の排卵を無駄にしない為の習わしである。
 が、無論妻を満足させられない夫は侮蔑の対象となる。
 生まれた子が夫の子でなくても夫には扶養の義務が生じる。

 石蕗丸の術は、人化の術の前の段階。若い狐たちは皆人化の術を習得する前の段階で、変化の術を習う。これは人間の髑髏を必要としないもので、妖狐は比較的若い世代から出来る。
 だから玉藻も、子どもの頃からこの術で人間に化けて人間界に下りて彼等の生活を見聞していた。
 髑髏を必要としないので、異性にも子どもにも化けることが出来る。
 尤も自身のセンスによるので、美しいものを好む玉藻は、やっぱり着流しのお侍さんとか妖艶な美女とかお姫様とか、カッコよかったと思います。

25  クリスマスやバレンタインなど、季節ネタ絡みの小説を書くのは好きですか?

 楽しい時もあるし、義務みたいに思ってしまう時もあります。
 季節絡みから考えてネタになることがあるので、無理せずに浮かんだら書くという感じです。
 ですから真夏に玉藻先生のお誕生日ネタを書いていたりする。それは翌年の1月に出したり。

26  二次創作作品に、オリジナルキャラクターを登場させたことがありますか?

 あります。
 ちょこちょこと、脇を固める感じで。
 鵺野先生の学校に他の教師を出したり。玉藻先生も病院にお勤めだったら、同僚の医師や上司もいる訳だし、比較的仲のいい同僚とは友人付き合いをすることもあるだろうな、と思って。
 シナプスを作るような感覚です。
 でも余り重要なキャラクターにはしません。オリジナルキャラクターを多く出演させて、彼等に重要な位置を与えると、それはもう二次創作ではなくて、「オリジナルの話の中に、鵺野玉藻と言う名を突っ込んだだけの、名前借りの話」になってしまいますから。

 鵺野玉藻の名前さえ入っていて、彼らがホモセックスしてくれていたらいいという方も、中にはおいでだとは思います。
 それはそれでいいのです、二次ってキャラありきですし。
 そのキャラクターに想像でいろんなことさせて、楽しみたいっていう気持ちはとってもよく解ります。
 が、それの度が過ぎると、只でさえグレーゾーンの二次創作なのに、原作者さんに申し訳ないなと自戒しています。その境界線といつも葛藤しています。

 高校生玉藻×教師鵺野とか、子どもの玉ちゃんやにょたまもとか、それはお遊びの部分もあるし、自分の欲望を満足させるためのものでもある。
 書きたいから書くのですが………どうなのかな、高校生玉藻×教師鵺野の話はもう殆どオリジナルに近いので、名前を変えてオリジナルとして別サイトで出そうかなとか思います。
 でも玉藻と鵺野の姿を脳内で再生しながら書いているから筆が進むというのが原動力であるのは自覚があるので………
 悩む………。
 他の方もみなさん悩んでおいでだと思います。

27  原作から離れた、パラレルワールドものや女体化ものなどを書いたことがありますか?

 思いっきりあります。最初に書いた作品がそうです。
 原作を読んでいて、「玉藻先生ってしょっちゅうちょっかい出しに来て、鵺野先生のこと好きだよなあ、鵺野先生が女性だったら上手くいくのになあ」と思っていたので、普通の男女のようにくっつけてあげられたら、と。
 だからといって原作でパラレルをやっているからなんでもアリだとは思っている訳じゃないんですけど………
 原作にパラレルがあるからといって、原作者さんが私達に何でも書いていいよとお墨付きを下さった訳ではないので………そこの所を勘違いしないようにと思うんですけど………まあ、なかなかバランスが難しいです。

28  世界観やキャラの過去設定などは、すべての小説で統一していますか? 別々ですか?

 長めの話以外では微妙に違います。

29  同ジャンルの人の小説に影響を受けたことはありますか? あるならどういう点で?

 時々あります。
 インスパイアされます。
 書こうと思っていたテーマや設定を先に書かれたり、この手があったのか!とか気付かされたりしたときには、やられた〜!!と思います。

30  読みたいお話と書きたいお話とは合致しますか?

 高校生玉藻とかにょたまもとか、お遊びの短い話は、自分を満足させるためのものなので合致します。
 長めの話は雄叫びというか自分の中のものを出す、解毒作用というか………そんなところがあるので、やや観念的な話に行きがちです。読者さんの立場になるとそこは反省すべき点だと思っております。

 読みたい話………もっとバトルがあって、推理ものなんかが入っているものが読みたいですね。本格的推理。自分ではトリックが捻り出せないので、書けないから。
 それから、時代劇。過去に飛んでしまう話。いずながまた変な術を掛けて。源氏と平氏の時代なんかいいなあ。でも歴史苦手なんですよ。これも大量の資料が必要だから、無理そうです。

31  自分のお話は、自分の萌えツボにヒットしますか?

 上記のお遊びのお話にはヒットします。話よりも、絵を描いているときにヒットします。
 長めの話ですと、「AGAPE」で、玉藻先生が鵺野先生に対し、紳士的に振る舞いこれでもかって甘やかすところが自分的に好きです。普段生徒の前では気張っている鵺野先生を甘えさせてあげたいので、自分の代わりに玉藻先生にやって戴くという感じ。すり替えかな………

32  自分がよく書くお話のパターンはありますか?

 鵺野欠乏症になった玉藻先生が鵺野先生を誘うんだけど、仕事や除霊の用事で、それを断る鵺野先生、というシーンは結構書いていると思います。
 ワンパターンになりがちなので、そこはシチュエーションをあの手この手で変えていますが、限界に近くなった気がする。

33  小説を書く中で、自分はこういう描写は得意だと思う部分はどこですか?

 コミカルな軽い会話。
 人が生きていく上で、誰しも世間の尺度とのズレを抱えているものですが、そのざらついた思いの描写。

34  では、あまり得意ではないと思う部分は?

 バトルシーン。喧嘩の描写。鵺野先生が玉藻先生に暴力をふるうところとか………人を殴るのが嫌だからそういうのは書けない。必要なシーンだと判断すれば書きますが。
 推理物。トリックが生み出せない。
 強気受けが最近の流行みたいですが、それも書けない。

35  自分が今まで書いた中で気に入っている小説と、その理由を教えて下さい。

「AGAPE」最初に書いたものだから愛着があります。
「邂逅」12話。子どもが辛い思いを隠して大人に気を遣うなんて………自分で書いていて胸が痛くなりました………
「あめあめふれふれ」幼い鳴介くんの目線から描けたので。
「過不足」隙間の感情を表せたかなと思っています。
「真実の目」キリリク作品。セックスシーンを、直接描写するのではなく、輪郭をなぞって書く、というやり方にチャレンジしました。テーマも良かったと思います。
「一本の樹」石川先生の背景を想像して書きました。一種のスピンオフですが、誰もが主人公になれるというのを試してみたかった。
「夢の欠片」禁忌の関係に陥った鵺野先生の葛藤を玉藻先生が自分の身体を変える事で受け止めようとする。エロですが文章が綺麗に纏まりラストに余韻を残せたのも良かったと思っています。
「表裏」リクエスト作品。無理やり犯された後の鵺野先生の言動が大人の対応で自分的にいいなと思います。

 出来が余り良くないなあと思うものはありますが、嫌いな作品というのはありません。読者の方に全く人気がないものでも自分では好きというものもあります。この辺のギャップが執筆に悩むところです。

36  では、自分が今まで書いた中で気に入っている一節を抜き出してみて下さい。

「AGAPE」32話、鵺野先生と玉藻先生が電話で会話するところ。

 >ねえ、先生、と電話の向こうで玉藻が独り言のように低い声で奏でる。
  月は地球から見れば日々満ち欠けを繰り返して、毎日違った姿を見せますが、形は変わりません。見る側の立ち位置と太陽の反射で変わったように見えるだけです。 月は変わりません。100年前も、100年後も、変化があったとしても我々には解らない程の僅かなものです。
 玉藻の真意をはかりかね、彼の言葉を一言も聞き漏らさぬよう、鵺野は受話器を押し当てる。
「満月も新月も下弦も、人の付けた名称です。月は変わらずそこにあるだけなのに」
「…」
「先生、人の内面は外的要因では変わりません」
「…!」
「誰かが貴女を暴力や言葉で傷付けようとしても、それは表面上の只の出来事であって、貴女の心に侵入したり本質を変える事など出来ないのです」
 ―何故だ?
「先生は先生のままです。なにものにも汚されず、鵺野メイという一人の女性として美しく存在しています」
 ―玉藻、何故だ、何故解る? 俺は何の愚痴も弱音も吐いてはいないのに。こんなこと、大したことじゃないと自分に言い聞かせ、いつも耐えて心の奥に押し込めて来たのに。何故。何故。何故俺でさえ気付かない、俺が今言って欲しい言葉がお前には解るんだ。
 鵺野は視線を足許に落とし、長い睫毛を伏せると、知らず唇を噛んでいた。嗚咽が漏れないように。
 ―玉藻、俺は…

 「何故俺でさえ気付かない、俺が今言って欲しい言葉がお前には解るんだ。」こんな人がいてくれたら………そういう気持ちは、どなたにも抱いたことがあるのではないかと思います。

37  読んでいて好みだと思う文体・作風は、ありますか? それはどういうものですか?

 プロの方ですと、

 佐々木丸美さん。
 情緒あふれる誌的表現が好き。

 江國香織さん。
 淡々とした、観念的な筆運びが好きです。

 宮部みゆきさん。
 どのキャラクターにも感情移入出来る筆致、構成の妙。

 東野圭吾さん。
 文章はそっけないのに、人物の心情がこちらにじんじん伝わってくる。アイディアが豊富。知識の宝庫。

 歌野晶午さん。
 小説ならではの技法で読者を騙すのが巧み。

 石田衣良さん。
 年齢や種の違いに偏見が無いのが筆致から垣間見えるところがいい。

38  では、苦手だと感じる文体・作風は?

 情景描写のみで進んでいく話は苦手ですね。キャラの心理をこっちに丸投げかよ〜と。下手すると粗筋だけを羅列したみたいになってしまうし。
それからひところ流行ったいわゆるケータイ小説は苦手です。

39  あなたの文体・作風を客観的に表現すると?

 観念的である。漫画の吹き出しになっていることがある。挿絵が無ければ伝わらないだろ!って時がある。情緒に流れ過ぎである。文体が飾り過ぎていることがある。文節が長すぎることがある。少女趣味に走っていることがある。

40  今まで書いてきた中で、作風が変化したと感じたことはありますか? どう変化しましたか?

 携帯電話で書いている時には長く書けないから一文が短く、小器用に纏まっていた気がします。
 パソコンになってからは思考と殆ど同じ速さで打てるから、要らない描写まで打ってしまっていることがあります。
 あとで推敲するときに削るのが大変です。

 また、ネタが余り良く無くても、小器用に纏められるようになってしまった。これは技術の向上とも言えるが、初々しさが欠如したとも言える。

41  こんな文章が書けたらいいなという目標があれば、教えて下さい。

 一字一句無駄の無い表現。

42  ネタはストックする方ですか? するとしたら、いくつくらい?

 ストックし過ぎです………常時40〜50くらい。これ、使えるかも、と思うとなんでもメモしておくので………どんどん溜まる。

43  あ、今神様が降りた、と思うほどネタが大量に出る瞬間を体験した事は?

 最初に書いた小説の時はアイディアに詰まるってことが無かったですね。いくらでも泉のように溢れて溢れて止まらなかったです。
 もうそんなことは余りないですね………
 邂逅の12話は、結構近いものがあったかな。
 子どもの話は自分が経験したことと、母親目線で書けるので、表現に困りません。

 どんでん返しとか、推理物のトリックだとか、そういった大きな仕掛けは苦手なんです。そういうのは考えられないんですが、キャラクターに同化して細かいエピソードを重ねていく作り方は得意というか、自分に合っていると思います。

44  小説を思いつくのは、どの部分からですか? 起承転結でいうと?

 頭にすっとひとつふたつとシーンが浮かぶので、それの辻褄合わせをしていきます。
 だから冒頭と最後の時もあるし、真ん中の時もある。
 起承転結だと……うーん、てんでんばらばらですね。
 台詞は入浴中やトイレに入っているときに出てくるので困ります。
 慌てて出ても大抵忘れているので、最近は開き直ってゆっくり湯に浸かる事にしています。

45  まず全体の流れを決めてから書きますか? それとも、いきなり書き出しますか?

 いきなり書き出します。出だしの一行が出ればしめたもの。
 文章が自分の中にいっぱいになるまで待っていたら、いつまでたっても書けない。兎に角パソコンに向かう、携帯電話に打ってしまう。
 テーマが絞れていれば必ず文は出てくる。整えるのは後からでいい。
 プロットは作りません。頭の中で構築します。

46  小説は、頭から最後まで順に書きますか? バラバラに書いて間を埋めていきますか?

 頭からの時もありますが、長い話だと浮かんだシーンを書いていきます。ある程度書けたら順番を整えます。
 これをやると時系列的に辻褄が合わなくなったりするので反って大変な部分があります(-_-;)
 「AGAPE」のとき、バラバラに書いたので、曜日が途中で解らなくなって、カレンダーを三か月分コピーして、そこに話数と出来事を書いていきました。祝日を差し挟むのを忘れていたり生理日を計算するのを忘れていて、ごちゃごちゃになりましたが、なんとか辻褄を合わせることが出来ました………本当に大変だった………

47  1つの小説に没頭するタイプですか、それとも頭を切り替え並行して複数の作品を手がけるタイプですか?

 不器用な割りに興味があちこちに走るので、困ったものです。
 ひとつの小説を一区切り書いたら、次に違うのを書いてみて、また戻ってきて、みたいにぐるぐる回っています。
 本来は主人公に同化するくらい、没頭して書くタイプです。主人公かその相手に恋をしないと書けない。

48  書き終えてから、こんな話になる予定じゃなかったのにと思ったことはありますか?

 テーマが絞り切れていないのに書き始めるとそうなりますね………ふっ。

49  最終的に削ったエピソードがあった場合、次の機会に再利用しますか? 潔く捨てますか?

 再利用出来るかなあと思って、一応取っておきますが、使ったためしがありません。

50  オン・オフ共に小説を発表したことがありますか? どちらかのみですか?

 オンのみです。
 昔、同人誌は作っていましたが、それは漫画でしたので、小説は出していません。出したい気持ちもあるけれど、売りに行く時間がないし、そもそもお金に値するだけの文章なのかと考えると、二の足を踏んでしまいます。
 ネットだったら、無料で読んで戴ける訳だし………ご感想も書き込みして戴けますし。

51  書いて(読んで)いて、出版物とネットノベルとでは書き方が違うと感じますか?

 同じであらねばならないと思うし、それが当然の筈ですが、実際にはそうはならないのが現状かと思われます。
 ネットノベルでは先ず、読むという行為に対し、支払いが発生しないという点で決定的に違います。
 だから書く方も読む方も、こういっては語弊があるかもしれないが、ある程度のぬるさは織り込み済みではないでしょうか。
 書き直しや訂正、サイトの削除も簡単に出来ますし。出版物はそうはいかないので。

52  短編と長編、読むならどちらが好きですか? また、書くなら?

 どちらにも良い点があるので一概には言えませんが、読むのも長編、書くのも長編。
 長いものの方が作者の心構えが違うし、長いものに値するテーマがあるからこそ書く訳ですから。
 ただ途中でテーマがぶれてきたり中だるみがあるのは仕方ないですね………編集者がついているプロではないので………実生活の合間に書く訳ですし………そのあたりの調整が自分でも上手くいかなくて文章の癖が最初と最後で違う、なんてこともあります。

 でもSSの手軽さも捨てがたい。気軽に読めますし、気分転換に書けますし。
 しかし完成度の高さを求めると、実はSSは非常に難しい。どっちもどっちですかね〜………

53  Webでの小説の発表形態は、書き下ろし型と連載型、どちらがメインですか?

 両方です。
 長めの話は連載で、SSはそのつど。
 理想は長い話は全部書き終わってから推敲して、完全だと思ったところで出すこと。でもそれだと読者さんをお待たせすることになるので、出来かねる部分もあり………葛藤します。

54  あまりしない方の発表形態も、してみたいと思いますか?

 書き下ろしはもう一度してみたいです。最初に書いた小説は、サイトを作る前に書きあがっていたので、書き下ろしと言えるかな………

55  メインにしている発表形態での苦労話があればどうぞ。

 連載型で、後半になってから、「ああ、あそこに伏線をもういっこ入れておけば良かった」「親しくなるエピソオドをもうひとつ入れておけば」と思っても、もう発表してしまっているから、付け足せないし………という「あわあわ・わたわた」経験が、一度や二度では無い。

56  自ジャンル関連の辞書登録は、どれくらいしていますか?

 200くらい。殆ど人名。あと、お経はいっぱい入っています。

57  あまり使わないように意識している言葉はありますか?

 ギャル語かな?知らないし。

58  この言葉はひらがな(もしくは漢字・カタカナ)にしてしまう、というものがありますか?

 数字が統一されていなくて、これは困っている………
 例:「5年生」「三日前」「400歳の妖狐」「一週間」など。横書きだから、見た目と読む人の印象とか、考えて選択するようにしてはいるが、本来小説は縦書きの筈だから、漢字で表記するのが正しいと思うし………悩む。

59  小説内で、フォントいじり(色・サイズなど)をしたことがありますか?

 色は変えています。雰囲気で。
 フォントはそのままです。皆さんのモニターの設定通りに表記されていると思います。
 自分のパソコンのフォントは、ウェブもメールもメモ帳も全てメイリオに統一しています。

60  小説内で、顔文字や記号(☆・♪・ハート他)などを使用したことがありますか?

 使います。折角の横書きなので。ハートはエラーになってしまうので使えないんですが。携帯電話の絵文字は入れる事が出来ますが、それはカラーなので変だし。そのうち千佳羅ちゃんを出したいのですが、彼女の台詞の語尾に必ずハートが付くんですが………どうしたものかなあ。

61  自覚している自分の文章のクセや特徴はありますか?

 普通の文章の中に、モノローグ的文章が差し挟まれる。これは意識的にしていますが、人によっては散漫な心象をお持ちになるかもしれません。

62  小説のタイトルはどうやって決めていますか?

 テーマを他の単語に置き換える。ラストシーンから単語を抜き出す。

63  一番よく使う視点と人称を教えてください。

 三人称の中に一人称が差し挟まれる。

64  その視点をよく利用する理由を教えて下さい。

 これは漫画のスタイルで、自分が漫画畑の人間なので、ネームに近い考え方をしているからではないかと思います。

65  場面転換を表したい時はどんな手法(一行空け、改ページ、その他)を使いますか?

 5行空ける。又は完全な場面転換だったら「◇*◇*◇」という記号を入れています………が、はっきりした区分がある訳ではありません。
 改ページは文字数の関係であることが多い。なるべく「ひき」の部分で変えられるように心がけてはいます。

 2年前にはBOOKの中には広告が入っていなかったのですが、今年になってから入るようになりました。
 ですので、過剰な改行は広告下げと取られる場合があるようなんです。
 それが怖くて、最近は余り時間経過を現す為に過分な改行をするのが出来ないので、若干詰まっているような印象があるかもしれません。

66  地の文と会話文、書きやすいのはどちらですか? 特に変わりませんか?

 地の文かな………
 会話部分はバランスを見て、コミカルな感じ、又は説明をするために差し挟むようにしています。
 鵺野先生と玉藻先生の会話は軽いジョークを飛ばすような感じで、それによって親密度を表すようにしています。

67  小説を書く過程の中で、一番熱中するのはどの部分ですか?

「これが私の言いたいこと!」という、主義主張が詰まった文を書くとき。テーマですね。
 主人公が感極まって叫ぶところとか。
 一見関係ないような個所が重要な伏線として作れると、読者さんを上手く騙せたかなって、一人「うししし!」と思う。
 長めの話を書いていて、あちこち分散的に書いていた場面が、ラストに向けて、一か所に集結していくとき、くらくらするようなエクスタシーがある。

68  小説を書く作業のうち、一番神経を使うのはどの部分ですか?

 テーマがぶれないこと。テーマが読み手に伝わるかということ。

 尊敬語、謙譲語、丁寧語の区別。

 単純なところでは、重複的表現をしないように気を付けています。
「先ず最初」「一番最後」「旅行に行く」「返事を返す」など。

 本来の意味から逸脱している流行的表現。
「妊娠発覚」「元気を貰う」など。

 文法的に誤った表現。
「とんでもありません」「的を得ている」など。

 文の語尾が同じ音にならないようにする。
「〜だった」「〜であった」「〜と思った」
 この場合、「た」が続いていて、うっとおしいので、他の表現に変えられるようでしたら変えます。

「脚」と「足」、「下さい」と「ください」などの部位的、或いは文法的違いの使い分け。

 あとは、一行の文の中に、同じ単語を使用しないように心がける。

 なるべくキャラクターの名前は省く。
 全文に、「鵺野が」「鵺野に」「鵺野は」と入れていくと目障りなので、前後の文章で誰なのかが解る時には、出来る限り人の名前は省くように心がけています。

 でもいろいろミスはしていると思います。漢字変換するとき選択を間違っていたり………本来ひらがなしかない表現なのに誤った漢字をあててしまっていたり。「風邪がうつる」の「うつる」を漢字変換してしまったりとか………「下さい」と「ください」は使い方によって違うのですが、それを良く間違えますね………汗汗汗………

 蛇足としては、必要性の無いホモは作らない。そして同性愛を書くのであれば偏見を持った描写をしない。登場人物に愛を注ぐ。
 健全でない小説を書いてはいますが、その点は節度を持ちたいと思っています。

69  読む人に伝わりやすいよう、表現を工夫しますか? あまり意識しませんか?

 一人よがりになっていないか、その場では解らない場合が多いので、一晩寝かせてからまた読み直してみます。
 推敲は何回かします。下書き状態でプレビュー画面を出して、それからOKを出しますが、それでもミスはある。ちょこちょこ直しています。
 解り易いようにという意味では、余り難解なタイトルや表現はしないように心がけています。
 目標としては、「中学1年生の読解力では理解が困難と思われる文章は書かない」
 Rー18であってもそれは自分に課しています。
 あくまで目標ということで………^_^;

70  小説を書く上でのこだわりや使っているテクニックがあれば、教えて下さい。

 漢字が多くなり過ぎないようにする。
 ひらがなカタカナ漢字のバランス。
 同じ語尾が続かないようにする。
 一人称。全員が「私」だと誰が喋っているのか解りにくいので、女の子は「あたし」に変えるなど配慮する。
 携帯電話から閲覧される方が読みやすいように改行を多くする。
 アップする前に必ず一晩置く。大体夜書いたものは一人よがりになっている場合が多いので自分を信用しない。朝書いた方が能率が上がる。朝………子どもを学校に送り出したあとの45分が勝負………

71  小説を書いていて詰まった時は、どうしますか?

 他の小説を書いてみる。
 絵を描いてみる。絵から物語が浮かんで来たりする。

72  小説を書けなくなるのは、どんな時ですか?

 自己嫌悪に陥っているとき。実生活で嫌なことがあったとき。悪意のある書き込みされたとき。(ノд<。)

73  ネタが出なくなるタイプですか、それともネタは出るけど書けない方ですか?

 両方です。次の展開に無理のない繋ぎがどうしても欲しいのに出なかったり、ネタがあっても文章として纏まらないこともある。

74  また書けるようになるまで、平均でどれくらい時間がかかりますか?

 無理やり脳みそをひっぱたいて書こうと努力はします………ただそういう時は文章が「走らない」です。

75  小説を書いている時、傍に人がいても気にならないタイプですか?

 書けません。猫は大丈夫だけど。

76  小説の事は、四六時中考えていますか? それとも、書く時にだけ考えますか?

 気が付くと考えているという感じ。

77  日常生活の中で、ふと目の前の光景を心の中で文章化することはありますか?

 ありません。

78  幼児、少年、青年、壮年、老人。最も萌えるのはどの年令層ですか?

 青年、少年。昔は壮年に憧れがありましたが、自分が年を取って自分にないものを求めるようになったのかもしれない。
 幼児もいいな。性的興味ではなく、単純に可愛いから。

79  では、一番書きやすいのはどの年令層ですか?

 20〜40代の子どもを持つ女性。

80  男性と女性、性別によって書きやすさは変わりますか?

 女性の方が同化できるので書き易い。
 男性は男性で、異性であるので、一歩引いたところから落ち着いて見られるのでそれもある意味書き易い。
 性別より、そのキャラクターの性格や生い立ち、考え方などが理解出来るかどうかなので、そんなに差異はありません。

81  不幸系と幸せ系に分けた場合、今までの作品ではどちらが多いですか?

 幸せ系の方が多い。
 書きたいものは不幸系の方です。アンハッピーの中に、裏返すと、未来への光明が見え隠れしているものを、上手く表現出来る様になるのが理想です。読後感がどんよりしたものにならないようにというのは一番気を遣っています。
 今幸せな擬態を演じているが、明日にはどうなっているのか解らないのに、二人して見ないふりをしているとか、そういうのがじれったくていいな。

82  特定のキャラやカプにこだわる方ですか? あまり節操はない方ですか?

 読むぶんにはなんでも大丈夫です。他の方のお話で、こんな組み合わせがあったのか!って、逆に開眼したりします。新鮮です。

83  やおい(もしくは女同士)と男女もの、どちらかしか受けつけない方ですか? どちらでもOKですか?

 そのキャラクターの心情が書けていればなんでも読めます。ただのセックスシーンだけが羅列されているお話だとちょっと辛いときがあります………。
 自分でなら男女ものの方が素直に書ける。

84  受けつけない理由、またはどちらでもOKな理由を語ってください。

 人を好きになるのは脳なので肉体は二の次だから………同性だからといって否定はしたくない。

85  ベッドシーンを書いたことがありますか?

 思いっきり書いています。ベッドでない場所でもしていますが………^_^;

86  ベッドシーンではリアル性重視ですか、ムード重視ですか? 未経験の方はもし書くとしたら、でお答え下さい。

 リアル性で。私の文章は耽美系っていうか、ムード重視に見られがちかと思いますが、リアルに書こうとしています。リアルの下敷きの上にムードを構築するといいますか。
 でも、真夏の野外でいきなりおっぱじめるとか、自分に置き換えたら現実では嫌ですね。衛生的じゃないし。
 180センチ前後の筋肉質の男が二人でですね、無理じいだの強気受けだの、どたばたやったら大変です。プロレスじゃないんだから。コンドームしないと後の処理も大変だとお聞きしますし。801はメルヘンだとそのへんは割り切って書いています。

87  色っぽいベッドシーンを書くのに欠かせない要素とは、何だと思いますか?

 輪郭で表現する。
 輪郭とは、性器の直接的な部分の表記はせずになるべく違う言葉で置き換える。
 匂いとか皮膚の感覚を大事にする。
 互いを求めて仕方ないという心情を仕草で表す。
 擬音を差し挟む。

88  初めて書いた(読んだ)ベッドシーンを思い出して下さい。それについて感想を一言。

 初めて書いたシーン:漫画でした。オリジナルです。未経験だったのでメルヘンしてましたね………ははは。
 初めて読んだシーン:漫画ですと、ベルばらかな……?ピアノの先生の家で単行本で読んだ記憶があります。小説は801だと栗本薫さんの「翼あるもの」だと思います。高校の友達に借りた。この友達はなんでも持っていた………

89  これだけは読めないというパターン(H含む)があれば、教えて下さい。

 死体を犯すとか、幼児やローティーンの子を犯すもの、流血が多いものとかは生理的に受け付けない。
 集団レイプも嫌ですね。801でおふざけでやっているものは読めます。話の展開上どうしても必要な描写であればそれも許容範囲ではあります。でも出来れば読みたくはないですね………
 身体を切断するものは絶対読めない。無闇に身体的苦痛を与えるものとか、もう本当に嫌です。
 自分では話の展開上必要と判断すれば入れます………が基本的に受け付けないので仕方なくって感じで。

90  後書きはつけていますか? つける理由・つけない理由をどうぞ。

 つけたりつけなかったり。
 理由………気分で。

91  他サイトさんの後書きを読むのは好きですか?

 好きです。何処で苦労したかとか、何からヒントを得たのかとか、背景が解るし、親近感が増します。特に本の時は入れて欲しいです。興味深々で読んでいます。

92  発表済みの作品に加筆修正をしたことはありますか?

 良くあります。誤字脱字、明らかな文法ミスなど。
 大量の文章追加はしたくてもぐっと堪えてしません。もうお読みになった方が混乱するかなと思って。
 拍手に入れたSSを小説のページに収納する時には加筆訂正します。拍手は文字数制限が厳しいので削った部分があるから。
 日記に入れたものも見直してSSのページに入れる時も多少訂正を入れることがあります。

93  感想が集中する小説はありましたか?

「AGAPE」初めはこれしか置いてなかったから。
「パパは先生シリーズ」も割りと評判いいです。
「バードストライク」克也が主人公の地味なSSですが、意外にも戴きます。

94  いただいた感想により、自分の創作傾向や内容が変わった事はありますか?

 えっちなシーンが多くなりました。別にここにえっちがなくても話は繋がる、って時でも軽く入れるようになりました。

95  自分が書いた意図と、いただいた感想の内容が食い違ったことはありますか?

 お一人だけいらっしゃいます。

96  そういったことがあった場合、どのように思いますか?

 残念に思います。
 逆に、ここが言いたかったの!という部分をピンポイントで褒めて戴くと、非常に嬉しいです。
 でも単純に「面白かったです」という一行だけでもモチベーションが上がります。

97  小説は書かずにはいられないものですか? それとも数ある表現手段の一部ですか?

 数ある表現手段の一部です。
 絵も一応描けますが、自分の絵にコンプレックスがあります。余り褒められた経験がありません。構図もおかしいし、デッサン力も欠落しているのは自覚があります。だから文章に来たというのもあるかもしれません。(小説の方が表現方法として楽だという意味ではありません)
 それに漫画ですと描くこと自体や画材の支度に時間が掛かりますが、小説はパソコン又は携帯電話で書けるし、メール送信も出来るので時間的な制限が緩和されます。

 初めの頃は、漫画の吹き出しをそのまま文に置き換えたようなものしか書けなかったので、今後はもっと解り易い表現や美麗な文章も勉強していきたいと思っています。

98  何故、小説を発表するのでしょう?

 誰かに共感して欲しいから。
 ………以前、あるサイトさんのSSが凄く好きで、そればっかり何度も読んでいた時期がありました。でもそのサイトさんはもう活動されていなくて倉庫状態になっていました。感想をお伝えしたくても拍手欄もメールも何もなくって………でも私にはその小説がとても面白かったんです。琴線に触れたといいますか。そのように何年も経ってから誰かを楽しませることもあるんだ、ということに今更ながら気が付き、だったら自分のこの駄文も、自分の携帯やパソコンの中だけに置いておくより、ネットに出してみたら、どなたかを楽しませて差し上げられることがあるのかもしれない………
 そんなようなことです。

99  この質問への回答を、読み物の一つとして作成しましたか? 自分との対話として作成しましたか?

 自分と対話しつつ読み物の一つとして作成しました。

100  今までの99の質問に答えてきて、何か新しい発見はありましたか?

 頭の中の整理と共に新たな疑問符。
 ………何故書くんだろう?書かなくてもいいのに。書かなくても生きていけるのに。プロでもないのに、これで食べていける訳でも無い。
 只の趣味というには人生の時間のうち随分多くをつぎ込んでいる。
 それに見合うだけの何か見返りがある訳では無い。
 ネットの向こうの誰かの賞賛が欲しいのか。
 だったらこんなマイナーなジャンルでなくて流行の漫画のキャラを借りて腐を書けばいいじゃないか?
 そもそも発表する気がないのに最初の小説はただ熱情に浮かされるようにぽちぽち打っただけ。
 ホームページの作り方も解らずわたわたして。
 何故書くんだろう?何が私を突き動かすんだろう?
 空っぽの何かを埋めたいのか?
 埋めたいのなら、自分の内面から放出させるこの方法は真逆ではないか?
 何でも出来ると思うな、しかし何も出来ないと思うな。
 今日もそれが何かを求めて手探りで打つ。何かを求めて。




                       終わり!お疲れでした、自分!






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