朝の一時
2017年08月14日 (月) 09:46
学校へ向かう交差点
一足早く来てるかと
ひそかに騒ぐ気持ちを抱いて
君がいないか探してる
姿はないのがいつものことで
そのまま一人で長い坂を
足を急がせスタスタと
上がって学校を目指すのさ
教室で君を待つために
電気の消えた教室へ
誰より早くに僕は行き
ハードケースの止め具を外し
ギターを鳴らして君を待つ
君がギターに気がついて
教室の中へ入れるように
心を込めて演奏すれば
「おはよう」という声がして
扉をあけて君がやってくる
ただただ静かな教室に
僕のギターと君の声だけが
聞こえる朝の風景が
たまらないほど好きなんだ
この時を過ごすためだけに
二人きりになるためだけに
バスを一本早めれば
普段の大したことない朝も
とたんにすてきに変るんだ
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