うなぎと酒と蕎麦の誕生日(2)
 2024年07月21日 (日) 16:25
 さて、立川駅についた私たちは、
桜木町駅まで向かうべく、
まずは中央線に乗りました。
 電車ん中ではこの後に向かう赤レンガ倉庫への行き方や、
そこに出品されるお酒のメニューについて確認をしていました。
途中からはウインドの赤レンガ倉庫に関する思い出話が始まり、
なかなかおもしろいと感じながら聞いていました。
できた頃はまだ目が見えていたとか
ずいぶん暗いなーと感じていたとか。
そこから関連し、大きな駅の屋上にはアスレチックなどがあって、そこで遊ぶのが好きだった、
という話もありました。
私も時々遊んでましたねー。
横浜駅にもあって、時々イベントも行われてましたね。
祖父母に連れてってもらったアンパンマンショーが印象に残っていて、
(気ぐるみ故人が中に入っているので当然ですが)、足が細く、胴の長いドキンちゃんが、
特に印象に残っていました。
今はやれ騒音だのなんだので、
公園含めそうした外で遊ぶ機会は、
私たちが子供の頃より減っているのかもしれませんね?
私の実家の近くにもね?公園がありましてね?
いっしょにログハウスもあるんですが。
あーいうのも、どんどんなくなっちゃうんでしょうか。
 しかしなんです。
おとなしいイメージだったけど、小さな頃はあんがい活発だったんだな、という私の感想に対しては、
目が悪いことも関係していたけど、一人で黙々と遊ぶのが好きだった、ボールプールとか
と返していました。
なるほど、わかる気がします。
 その、友達との遊び方から関連し、
牛乳が好きで、ジュースが飲めなかったから友達の家に行くと少しつらかった
という話もウインドから出てきて、
珍しいなーと感じ、印象に残っています。
牛乳飲めないってー方なら、アレルギーとか関係なく、
よく聞くイメージがありましたからね。
子供が遊びに来るってーと気を使って、
ジュースを出してくれるケースが多いとか、
訪問先に牛乳がいつも置いてあるとは限らないとか、
そうしたことが関係してんだと思いますが。
どうなんでしょう。私の家もウインドの家も、
牛乳は常に置いてある
環境でしたが、多くの家だとそうでもないんでしょうか?
我が家の場合は両親がコーヒーを飲む関係で、
牛乳が冷蔵庫にいつも入っていました。
時々コーヒー牛乳が入っていて、
今もそうですが、小さな頃の私には、ちょっとした特別な飲み物でした。
あと、コーヒーにちょっと牛乳を入れるってーと、
黒い空間に白い筋がスーッと入るんですが、
だんだんとその筋が崩れコーヒーに混ざっていく。
それが不思議でずーっとみていました。
オーバーな言い方ですが、宇宙に光が刺すみたいで、
小さな頃の私にはやけに、神秘的に感じられました。
今みたらなんてことない模様や現象も、
小さな頃は不思議な何かに見えていたものです。

 なんて話をしているうちに、八王子に到着しました。
横浜線に乗り換えようと階段を上ったところで、若い男性にお声かけいただき、
そのままホームまで誘導をいただきました。
久しぶりだったため、おかげで助かりました、ありがとうございます。
 丁度桜木町行きの始発電車が到着したので、
ずっと席に座ることができました。
 電車ん中では、あまりウインドと会話はしませんでした。
というのも、この後のイベントにおいてウインドは、
自身が飲めそうなお酒を調べるべく、
携帯を操作していたためです。
私もさっと眺める過程で、
これは普通の日本酒とは少し違うらしいな?
なんて感想は持っていたものの、
ま、自分で飲むわけじゃねえしいいか
と、メモまではしていなかったため、
なんとなくの記憶でっきゃー伝えられませんでした。
 なお私はといえば、うとうととしながら、
寝て起きてを繰り返していました。
寝るんならおもいっきし寝ておけばよかったですね、ええ。
 そういえば、横浜駅や桜木町駅で降りるお客さんが多かったり、
チケット持った?なんてやりとりがあったりしましたが、
もしかしたら、私たちと同じく、赤レンガに向かう人たちだったんでしょうか。

 さて、桜木町駅で降りた私たちは、
あかいくつバスに乗るべく、乗り場を探しました。
桜木町駅前って、定期的にレイアウトが変わることもあり、
久々だったので、いまいち場所がわかっていませんでした。
前は信号わたった先にあったような?
という我々の共通認識が正しかったのかはわかりませんが、
今回は別の場所、3番乗り場にバス停がありました。
前って4番じゃなかったっけ?変わったのか?
ここって私が実家に戻る時に使っていたバスの乗り場では?
と、今でもよーわかりませんが、
とかく無事見つかりました。
若い男女にお手伝いをいただいたんですが、
本当にありがとうございました、おかげで助かりました。

 ええ、赤レンガ倉庫のイベントホールという場所が目的地なので、
その近く(らしい)バス停で私たちは降りました。
受付は行くべき、というのは決まっているものの、
どこへどう進めばいいのかわからないので、
とにかく前、人が多くいる方向へと進んで行きました。
何やら焼いている音やいい香りのする、人がたくさん並んでいるところに着いたので、近くの人に声をかけると、
若い男女がそのままいっしょに、受付までついてきてくれました。
丁度今、赤レンガ倉庫にて
YOKOHAMA SAKE SQUARE 2024
というイベントが開催されていて、
彼らも私たちと同じく、このイベントに参加すべくやってきたとのことでした。
男性が場所とり?をして、女性が私たちを受付まで誘導してくれました。
ウインドも気になっていたようですが、このお二人は夫婦でしょうか?それともアベックでしょうか?
うーむどっちにもみえます。
お二人とも地元の方らしく、このイベントのことやおすすめのお酒があるかなど話をしながらゆっくりと行列を進み、
受付にてスタッフさんに誘導のお願いができました。
水を刺しちゃったようで申し訳なく思うところもありましたが、
受付まで長い時間おつきあいいただき、
本当にありがとうございました。

 ええ、このイベントは名前の通り、神奈川県内を中心とする多くの酒造メイカーのお酒が楽しめるイベントです。
受付まで誘導をいただいた私たちは、
その都度相手いるスタッフさんに飲みたいお酒のブースまで誘導をいただき、
テーブルでお酒を飲んだ後は、近くの方に声をかけては受付に戻るということを繰り返していました。
さすがに一人のスタッフさんにずーっとご対応いただくのは、難しい状況でしたが、
受付まで行けば柔軟にご対応いただけたし、
参加しているお客さんたちも皆優しくて、
どこへ行こうとしているのか、声をかけてくれました。
本当は事前に、誘導に関する打ち合わせをしておきたかったところですが、
あいにく電話での問い合わせ窓口が見つかりませんでした。
そんな状況において、できる限りご対応いただけて、
本当にありがたい限りです。
酒蔵は神奈川の他に千葉・埼玉・山梨のものがあり、
それぞれAからEという五つの区画が用意されています。
そのため、その酒蔵によって
Aの3
Bの2
などの番号が割り振られているため、
お酒やメイカーの名前がわからずとも、番号で伝えられるようになっていました。
 ウインドが事前にチケットを購入してくれていたので、まず受付でチケットをコインやお猪口と交換し、
興味のあるお酒を飲みに向かいます。

 まず私の飲んだお酒について、書いて行きたく思います。
日本酒の中でも辛口、冷酒がおすすめといった表記のあるお酒にねらいをつけました。
ただ、私の乏しい表現力では、その味や魅力を、
ろくに伝えることができません、その点あしからず。
 最初に飲んだのはE3、山梨県は太冠酒造さんの
太冠 夏 清涼大吟醸
。夏限定、さわやかなのどごしという文句に引かれました。
実際に飲みやすくさわやかな口あたりである一方、深く、それでいてどこか甘みのある香りも印象的でした。
癖が少なく優しい味なので、日本酒が苦手な人にも飲みやすいかもしれません。
お猪口一杯ということもありすぐに飲み終えてしまい、
いっしょにいたスタッフさんから
早いですね!
というコメントがありました。

 その次はC1、神奈川県、黄金井酒造さんの
盛升 純米辛口
。すっきりとした飲み口、料理にも合う、冷でもかんでもいけるなど書かれており、
どんな時でも飲めそうということで注目しました。
 私としてはなかなか香りと味が強く感じられ、
特に味が濃厚だったため、実は最初、むせてしまいました。
ゆっくりと、ちびちびやりたいタイプでしたね。
なお、スタッフさんによれば、神奈川ではかなり古い酒蔵とのことでした。
 ここで最初のスタッフさんと別れ、近くのお客さんに声をかけ、
受付まで誘導をいただきました。

 その次がB1、神奈川は清水酒造さんの
厳の泉 純米大吟醸
。かろやかな味と香りの濃さとあり、
おそらく私の好きなタイプだろうな、と予想していました。
実際、今回飲んだ中ではこれが一番おいしいと感じまして、
そのまま帰るようなら買って行こうとも思いました。
 うまく言えませんが飲みやすくて、ガンガン飲め茶い升ね。
そして、すっきりとしているのに力強い味わいで、もううまいとしか言えませんでした。

 最後がA3、神奈川は中沢酒造さんの
松みどり 純米大吟醸 夏純大
。最初は同じ酒蔵で、別の物を飲もうとしていたんですが、
大吟醸じゃなくていいんですか?
という提案を受けこちらにしました。
柔らかな口あたりで、じっくり冷やすとおいしいと書かれていました。
 口ん中に香りがぱっと広がって、味についても複雑で深みを感じました。
そして、ちょっととろみがあるようにも思えました。

 なお、ウインドも一杯だけ、
私が黄金井酒造さんのお酒を飲んだ後に、
太冠酒造さんの
太冠白桃
を飲んでいました。
こちらはリキュールとのことで、問題なく飲めたようです。
おいしかったんでしょうか?
とにかく桃の香りが強くて、
同じお猪口を使っていたため、
暫く香りがとれなくなりました。
と同時に、
あー、白桃を飲む前に日本酒を入れちゃったから香りが混ざってしまったな
と、後から気づくことにもなりました。

 そして、お酒だけでなくおつまみもありました。
餃子やキムチからステーキまで様々ありましたが、
私たちが食べたのは
ほっとまん企画
さんの生ハム。
ずいぶん前ながらウインドが
生ハムが好きで、食べに行きたい
と言っていたので提案しました。
今回食べたのは貴重な部位らしいということで、
生ハム骨GIWA
というもの。
こりこりした歯触りとしょっぱい味付け、少し固いんだけれども薄いため気持ちいいかみごたえと、
文句なくおいしいおつまみでした。
 と、ここでまた切りたく思います。
イベント関係でお世話になった皆様、
本当にありがとうございました。


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