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しかし、残念ながら今回、その霊の姿を映し出す事は出来なかった。 ここは改めてもう一度調査する事にして、我々四人は、次の問題地点である看護婦見習いの霊が出る部屋があるという、二階へ上がってみる事にした。 階段は玄関のすぐ右側にあり、荒され、あちこち壊れた部屋の様子に反して、見た目もしっかりしており、そこだけ常に人が通っているかのように、綺麗であった。 その階段を一段一段上るごとに静まり返った部屋の中には『ギシ、ギシ』と言う音だけが響く。 二階に上りきると、少しばかりの廊下があり、その先に左右向かい合わせに部屋がある。 右側(道路側)の部屋は陽当たりがいいせいか、特に何も感じなかったが、看護婦見習いの霊が出るという左側の部屋は、陽も当たらず…ひんやりとしていて、ただそこにいるだけで背筋がゾクゾクする。 ここに来て、女子高生二人から、さらに新しい情報が聞けた。 何と…『今いるこの部屋の窓から、女の人が覗いていたのを見た先輩がいる…』と言う事である。 窓はいつも開いていて、表からたまたま、この部屋の
窓を見上げたその先輩は、その女の人に睨まれたという…。 一度顔をそらし、もう一度その窓を見上げると、そこにはもうその女の人の姿は無かったという…。 不思議に思ったその先輩は部屋の中へ入り二階へ上ってみたが、やはり女の人の姿は無かったという…。 看護婦見習いが覗いていた窓を見て解るとおり、窓の殆んどが、どこからか伸びてきたツルで覆われ、まるで霊の存在を隠すかのようにも見える。 残念ながら、ここでも霊の存在を確認する事はできなかった。
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