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ご覧の通り辺りには暗闇が広がっていて、『幽霊マンション』と名付けられた、その廃屋アパートの白い壁だけが浮かび上がっている。 ここまで来ると流石に前を行く中学生3名も怖くなって来たのか…先程までの笑い声や、冗談話なども消え、いつの間にか我々調査員の後ろにしがみつき重なるように様な格好になっていた。 また、周りの草木の揺れる音にも敏感になり、時折かすかな悲鳴の様なものまで聞こえてくる気がした。 調査員達はさらに奥の『幽霊マンション』へと向かっていった。 『これは何だ!?』 突然、我々の目の前に飛び込んで来た『これを見たら死ぬ』の文字。 誰かの手によって外されたドアに、スプレーでなぐり書きされた赤い文字が確認できる。 いくらいたずらだと判っていても、その文字は人以外の者の仕業ではないのか、と思ってしまうくらい不気味に感じられた。 同行する中学生達の手にも力がはいり、我々も次第に緊張しながら目の前に広がる暗闇へと進んで行った。 中は思った以上に暗く、足元さえもあまり見えないほどで、つま
ずか
ないように…調査
員、中学生の五名は慎重に『幽霊マンション』へと入って行った。 中に入ると右側に部屋が幾つか並び、ドアはすべて開いている。 一つ一つ部屋 を確認しながら少しずつ前へ進むと今度は左側にも部屋、さらに奥に向かうとトイ レがあり、その先には正面玄関と2階へと通じる階段がある。 足場の状態がハッキリしないので、今回は2階へ上がるのを断念し、さらに奥へ進む事にした。 廊下を奥へと進むと、今度は両側に部屋があり、その先を突き当たると、そこに は社員食堂だったと思われる部屋が出てきた。 そこまでたどり着くと、同行して いた中学生達が恐怖のため『怖いなー!』『もう、帰ろうよ!』等、口々に言い出したので、この日は建物に手を合わせ、調査を打ち切った。
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