幽霊書房
2022.02.22 Tue 07:51
お久し振りです。
「幽霊書房」というTwitterアカウントを作りました。
twitter.com
幽霊書房という出版社からリリースされている設定の、架空の作者の架空の小説の架空の一節を呟いています。
要するに、140字小説を利用した現代アート的な発想のアカウントです。
これを作った経緯はいくつかありますが、主な目的としては、
・思いついた設定や文、表現などを素早く形にして残しておく
・様々な作風を書き分ける訓練
・何か定期的に動く活動を1つ持っておく
・フォロワーを増やす
といったところでしょうか。
特に活動を1つ持つこととフォロワーを増やすことは、マーケティング的に非常に重要な要素となります。
小説家は自らの作品を知ってもらうのに時間がかかります。
最も短時間で済むのは絵でしょう。多くの場合は一目見せれば理解してもらえます。
次に音楽。数小節を聴いてもらうのに過度な労力は必要としません。
次は漫画でしょうか。絵よりも時間を要しますが、イラストがある分小説よりも直感的に受け取りやすい筈です。
……このように、小説というのは「どんなの書いてるの?」に対する作品の提示で非常に困るのです。
最悪、漫画は読まなくても絵柄で「いいね!」となるかもしれませんが、小説は無理です。そんな人がいたらただのフォントオタクです。
この点を打破する方法を常々考えていました。
先日、黄咲拓夢(
twitter.com )という歌い手がライブに出演する際、歌って演じてみたをやるということで、楽曲を元に台本を書き下ろしました。
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これは目論見としては「ライブと連動したグッズとして小説を売り出すことで、『読まなくても手にしてもらえる』状態を作る」という、ちょっと狡いような気もする活動です。
総合プロデューサーのD弦(
twitter.com )と協力し、同人小説家の新たな生きる道を模索した結果こうなりました。
これは非常に上手くいきました! ストーリーがパフォーマンスで既に分かっているので、いざ読む時も比較的、苦にならないと思います。
しかし、これはあくまでもライブに来てくださったお客様を対象にした方法です。もっとどんなシチュエーションでも対応できる、「秒で分かる活動」が小説家は欲しいのです。
そこで幽霊書房を思いついたというわけです。
基本的にはタイムラインに流れてくるツイートを読むのと労力は変わりませんし、1ツイート毎に内容が変わるので集中力も必要無い。それに数打ちゃ当たる戦法で、どれかが好みに引っ掛かってくれるかもしれません。botとして動かせば、執筆していない間も常に更新し続けてくれます。
今後「どんな小説書いてるの?」と訊かれたら、幽霊書房を見せれば良いわけです。
実際動かしてみてどのような手応えがあるかは、また追って報告できると良いですね。同人小説家のみなさま、ぜひご参考までに。
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