日曜日記「日々。」3日目〜小説のジレンマ
2015.07.12 Sun 12:47
小説というのは、登場人物の感情、なんてことない風景なんかを、誰かを驚かせるような書き方で書いたものです。純文学ともなれば、それはもう芸術とも言えます。
人の心は複雑なので、100%を文に書き表すことはできません。それに近い言葉を選び、出来るだけ簡単になおかつ出来るだけ近い近似値を求めるものです。風景もそう。既にある感情の上にレイヤーを重ねて、上からなぞっていくとも言えます。多分。
だから、書いているときは言いようのないジレンマが毎回あります。凄く近いけど、言葉にしてみると何か違う、そういうズレがまだ大きいと、小説家として一人前ではない。いかに近い言葉で、綺麗にトレースするか。それが正確に出来る人が、プロの小説家として認められるんじゃないですかねぇ……。
難しいですね。
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