※元ネタ→2ちゃんコピペ話
※死ネタ…?仏と英が酷い
俺の名前はアルフレッド、今年14歳になる。兄弟はいなくて、フランシスとアーサーと言う名の両親がいる。親といっても育ての親で、どちらが父で母なのかは、この際どうでもいいんだぞ。聞いてほしいのは別のことだからね。
さっきは兄弟がいないと言ったけど、俺の家には昔、俺によく似た顔の、俺と同じくらいの年齢の男の子がいたんだ。今じゃ名前も思い出せないけれど、ずっと2人で一緒に遊んでた気がする。気がする、というのは、実際には彼は俺が五歳くらいの時に突然姿を消してしまったからだ。彼が存在していた形跡なんて何処にもなくて、アーサーもフランシスも彼のことを知らなかった。つまり、俺の記憶の中にしか彼は存在していなかったんだ。
いつだったか2人に彼の事を聞いてみた時には、「白昼夢でも見てたんじゃないのか」「友達が欲しかったんなら言ってくれればよかったのに…」と呆れられた。だから、やっぱりあの子は俺の願望が生み出した幻だったのだろうと納得せざるを得なかった。確かに暖かかくて、触れられたはずだったんだけどな。
ああ、そういえばこれは言ってなかったかな。うちは昔かなり貧しくて、着るものもそうそう新しいのを買うなんてできなかった。でも、彼がいなくなったその日、アーサーが宝くじを当てたんだ。それまで見たこともないような大金だったんだぞ。アーサーはすごく笑顔で、逆にフランシスは泣きそうな顔だったのを覚えてる。フランシスの宝くじは全部外れてたのかな。そして、そのお金でずっと不自由ない生活をしてきたんだけれど、そろそろそのお金もなくなりそうなんだって。だからなのかな、アーサーは最近俺のことを申し訳なさそうな目で見てきて、目が合えばすぐにそらすようになった。フランシスは俺の体調を必要以上に気にし始めた。俺は貧しくったって平気だし、そんなに体も弱くないのに。
あ、そうだ!今はギリギリの生活だけど、近いうちにまた大金が手に入るから、最後に三人でお出かけしようかってフランシスが言ってたんだ。
なんで「最後」なんだろう?
嘘吐きの二乗