落書き
2018.09.11 Tue 07:41
2018年6月15日(金)
AM9時18分
2770gの男の子が生まれた
ママ「お名前、どうしようか」
パパ「考えてたのじゃ駄目?」
ママ「やっぱりどうしても付けたい名前があって…」
パパ「なあに?」
ママ「……いえ、やめとくわ」
パパ「なんだよ、言ってごらん?」
ママ「好きで仕方なかった人の名前付けたいなんて怒られるもの…」
パパ「?!」
ママ「将芳って付けたい…」
パパ「それ俺の名前…」
ママ「あなたとは違うのよ、この将芳さんは金髪でもっとスリムだもの」
パパ「うん、若い俺だ」
ママ「だってね、ずっと手が届かなくて恋い焦がれてた頃のイメージなの。私と付き合った途端に黒髪に戻すし体も丸くなるんだもん」
パパ「歳も歳だから抜け毛が気になって…あとママの飯が美味いのが悪い!」
ママ「ふふ、ありがとう。見た目で好きになった訳じゃないから大好きなのは変わらないけど、“あの”将芳さんと結婚して子供まで産んだなんて未だに夢みたいで信じられないわ」
パパ「ははは、俺そんな大層な人間じゃないよ?」
ママ「私にとっては遠い人だったのよっ。それでこの子の名前だけど…」
パパ「そうだったな…」
ママ「ずっと付けようと話してた将紀にしましょ」
パパ「うん、そうしようか。この子にしっくりくるもんな」
ママ「そしてパパが亡くなったら将芳に襲名させるわ!」
パパ「そんな落語家みたいな制度導入する?!」
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