佐々木アホ
2014.02.08 Sat 05:52
佐々木とは中2の時に同じクラスになって知り合った。
顔、声、名前すべてが中性的で、クラスではかなり目立っていた。
「ねーねー!」
そんな彼に話しかけられた。
「帰り一緒に帰ろ?」
「…別に良いけど」
「純!ごめん待っててくれたんだ!ありがとう!」
「んー、佐々木ってなに部?だいぶ待ったよ」
「ごめんて、空手部!」
歩きだし、校門を出て、顔を見合わせた。
「え?」
反対方向?
「あれ、純の家そっちなの?」
「そうだよ」
「「………。」」
「佐々木!」
「はい!」
「バカ野郎。」
「すいませんっしたぁ!!」
また明日ねー、とにこやかに軽やかに去っていく佐々木を見届け、俺も帰路につく。
家に着いてこの話をしたら、姉貴に「佐々木くん連れてこい」と言われたので次回はその話をします。
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