製菓会社の策略になんかのってやらないんだからな!
2010.03.14 Sun 23:19
「なーなーなーなー」
「……何でしょうか」
机の上に顎を乗せてゆらゆら頭を揺らす彼は、口を尖らせたまま次の言葉を放った。
「なんかくれねぇのか?」
「…バレンタインに何もあげていませんし貰った記憶もありませんが」
「そんなん関係ねーだろー」
くれ!と手まで出されてしまっては、こちらとしてもどうしようもない。
「……失礼します」
彼の気に入りの帽子をそっと取って、おでこに唇を触れさせる。
「今手持ちが何もないのでこれで勘弁してください」
ぽす、と帽子を戻す。
「………なーブルック」
「何でしょう?」
「今日一緒に寝な」
「お断わりします」
脳天にチョップをかましておいた。
サーセン\(^O^)/
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