俺の理性よ、死んでくれ。
直斗が好きなんだと自覚した途端芽生えた下心
完二こと巽完二はそんな自分に罪悪感ばかりで直斗を直視出来ずにいた。
ダンジョンでの待機中(今日のメンバーは雪子、クマ、千枝、主人公)
何故か完二と直斗は二人きりに。
いつの間にかキツネと共にいなくなっていた花村に若干早く戻ってきてくれ、と嘆きたい気持ちだった。
―――気を効かせてくれたとしたら、ありがた迷惑だ。
ダンジョン探索組を待つこと約1時間…………
あまり喋らない直斗と二人では話題すら合う訳もなく、なんとなく会話をしては
「おう」
「……なんでもねぇ」
そんな成立しているようで成立していない会話しかしていない
―――空気が重い。おもすぎる…………
「巽くん」
変に思ったのか直斗が完二を見る
瞬間、思わず赤くになれば視線どころか顔をそらしてしまった
「…………」
さすがの直斗もそれ以上追求はしてこない
そうこうしてるうちに探索組が帰ってきた
「さて、今日はここまで…かな。直斗、完二。何か異変はなかった?」
「異変…………ですか?」
「うん。……まぁ何かあっても完二がいれば大丈夫だと思うけど」
「………一ついうとすれば………」
“巽くんが喋ってくれない事ですかね”
その直斗の言葉に
………理性なんか、死んでしまえばいい。
そう思ったらしい
完二の理性=直斗と対等に向き合う