最強のふたり
2017.02.12 Sun 01:37
フランスの映画、
すごーく落ち着いてて見やすかったし、退屈なシーンが1つもなかった
すごくかっこいいと思ってドリスの俳優さんを調べたらフランスのコメディアンなんだそうだ
今度公開のショコラもこのひとなんだ!
DVDのパッケージからふたりが出会ったことでなにかが満たされてハッピー、明るい、という映画かな、と思ったけれど、
思ったよりもじんわりとフィリップ(おじさんのほう)の抱える苦痛が全体的にシリアスな感じで描かれていた。でもそんな苦痛がストレートに現れているのではなく、いつだって当事者のフィリップは真顔で、落ち着いていて、感情的でなくて、知的に映っている。それがまた、事故にあってからの時間と、大人さを感じさせる。
結構よくある感じの設定だとは思うけれど、すごーくトーンの落ち着いた、大人の映画に感じた。2人がすぐに仲良くなるとかじゃないのが良い!
だってフィリップは少し偏屈で難しそう。
最初はフィリップがドリスに好感を抱いているとは思えないけれど、だんだん表情が緩くなる、かんじがよい!
文通の時は電話ってすごく嫌そうな顔してたのに、最終的にすっごく喋っちゃうって、ドリスすごいなあ。
私は相手の反応結果がわかりやすく安全な方にしか動かないもの。
あと、ストーリーとセリフ考えてる人もすごいと思った!なんでもだけど、
キャラクターの行動とかセリフって、実際の我々にもそうだけど正解はないし、正解と思えるものって誰一人被らないと思うし(同調的な雰囲気はこれが起こるから怖くかんじる)、キャラクター数名を扱う場合はそれぞれの思い性格を推しはからなきゃいけない。
わたしが書くとなるとどうしてもやはり私、という枠から出ていけなそうな気がしてしまう‥!
ドリスの時と場所を選ばない言動に、空気を読むって必ずしも絶対ではないと思った。劇場で笑っちゃったり、文通に対して散々首を突っ込んだり、なんだか自分の兄弟に似てて、楽しく感じた。
でもフィリップは必ずしも口数が多い方ではないと思うし、他者への言動を見ていると明るくて、友好的な人物ではない。でもドリスは絶対彼を笑顔にする。
フィリップがドリスへの考えを述べるシーン、彼は私が障害者だと思って電話を差し出したりしない、という言葉が印象的。
タバコを勧める、深夜に連れ出す、
そこでふらっと深く話し込んでしまう。
そこらへんではこのエピソードが良い意味で特別ではなく、2人の人生の一部で、日常的な部分でと感じた。それぞれの人々の人生の一幕。
屋敷で働く人はチャーミングだし、ムスメの彼氏もかわいい。
弟が頼ってきていると言われた時ドリスの目が潤んだところ、2人でお母さんに会いに行って、無言で荷物を持つところ、風俗も勧めちゃうところ、最後のレストランで窓の外からドリスが手を振る、中で声は聞こえないけれどフィリップが微笑むかんじ、よかった。
それぞれの言葉の掛け合いも微妙な絶妙なジョークが入り混じって知的な感じで軽妙で楽しい。
ドリスのギリギリな感じの言動も、フィリップにとってはすごく楽しいんだろうな。
最初の車のシーンでもう心を掴まれる人も多いと思う!音楽合うー!
フランスをすごく感じた。
まずフランス語!フラ語選択者の語尾のッハ
ブラック?皮肉っぽい?冗談の掛け合い
いろんな人種
恋愛の自由感!
貴族っぽさ?
アート!
大人の落ち着き!
見てよかった!(^ω^)
[*前へ]
[#次へ]
戻る