学怖小話。
2010.05.17 Mon 01:20
ちょっと学怖熱が再発してしまったので((
風←新みたいな感じです。うーん、割と殺人クラブができて間もないころみたいな。
学怖自体が久々だったので、少し捏造の部分などもありますがそこには目をつむっていただけるとありがたいです。
内容的に人を殺したあとの話なので下げておきますよう。
「…っと、これで終わりか。ちゃんと息は止まってるな…まぁこれだけ切り刻んだんだから言うまでもないか」
日野先輩が今日のターゲットだった、すでに事切れてただの肉塊になった死体を見て呟く。
今日のターゲットを殺すのはひどく簡単だったが、やつの命乞いがしつこくていらいらした。大人しく殺されればいいものを。
「今日の奴…とても汚くて嫌になったわ。太っているし顔も醜いし…あぁ、あんな奴斬るんじゃなかったわ」
「えぇ〜そうですかぁ〜?確かに顔はチョーきもかったけど、結構いい声で泣き叫んでくれたじゃないですかっ」
「下品なやつは嫌いなの」
岩下先輩と福沢さんは死体を前に女子同士で喋っている。下品なやつは嫌いとか言ってるくせに、岩下さんが一番切り刻んでたな…。そんなこと僕にはどうでもいいことなのだけれど。
「とりあえずさっさと帰らねぇか?早く家帰って俺は寝たいんだが」
「僕も新堂君の意見に賛成だね。これ以上こんな汚い死体を見てたら目が腐りそうになるよ。たまには綺麗に殺してやろうという気はないのかい?」
「ああ…君とは友達になれそうだったのに…残念だなぁ」
新堂先輩と風間さんが死体を見て呆れた顔で言う。今回この二人はほとんど殺しに加わっていなかったから、退屈だったのだろう。
細田さんは死体の前にしゃがみこんでブツブツと何やら呟いている。…僕には、何故この人が殺人クラブにいるのかが疑問だ。一々相手に感情移入して面倒くさいことこの上ない。
「まぁまぁ…確かに今日のやつは少しあれだったが…。とりあえずさっさと片付けて帰るか。確か…今日の当番は荒井だったよな?ほら、手袋とゴミ袋。適当にいつもの所にでも埋めておいてくれ」
「あ、はい…わかりました」
正直言って、今日のターゲットは太っていて体が大きいから体を細かく分けなければいけないから面倒くさい。一人でやるのは少々骨が折れるが、当番ならば仕方ない。手早くやってしまおう。
僕が手袋をはめ準備をしていると新堂先輩を筆頭にメンバーがどんどん帰っていく。…一人を除いて。
「…風間さんは帰らないんですか。死体処理なんて見ててもつまらないだけでしょう」
僕が、柱に寄りかかって髪の毛をいじっている風間さんに問いかける。さっきは早く帰りたいなどと言っていたのに、どうしたのだろうか。個人的に、そこにいられたら作業に集中できないからさっさと帰ってほしいのだが。
「んー…さっきは早く帰りたいと思っていたんだけどねぇ。たまには君と喋るのも悪くはないかなと思って」
…この男が何を言っているのかよくわからないが、僕の邪魔をしたいだけだろう。とりあえず僕は風間さんを無視して処理をはじめることにした。
「大変そうだねぇ、何なら僕が手伝ってあげようか?」
「…お断りします」
「冷たいねぇ。この僕と話しているのだから少しは嬉しそうにでもしたらどうだい?」
「男が男と話していても、互いに嬉しさなんて感じないでしょう」
「それもそうだね。僕が好きなのは女の子だし。君、結構綺麗な顔してるから…女の子だったら僕の彼女になれたかもしれないのにな」
…突然何を言い出すのだろうこの男は。思わず死体を斬るための鉈を落としてしまいそうになった。
「…馬鹿じゃないですか?そろそろ目障りなので帰ってください」
「…はいはい、じゃあ僕は帰るよ。また明日にでも喋ろうか、荒井君」
そう言うと、風間さんは手をヒラヒラさせながら帰っていった。
死体とともに残された僕は、自分の顔にどんどんと熱が集まっていくのがわかった。
彼に綺麗な顔と言われるなんて…大して風間さんのことを意識したこともないのに何故こんなにドキドキしているのだろう。ああ、やだやだ。
それ以前に何故僕は男に言われて顔が熱くなっているのだろう。こんな思いは初めてだ。
これが恋ってやつなのか
(しかし僕は誰かの特別になることはできないんだ)
…うん、まぁ駄文ですよ☆←
荒井さんが誰かの特別になることができないっての人形の話でいこうと思ったんですけどね。よく考えたら無理でした((
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