私の好きな人は人気者だ
主に女子に
今日だって黄色い声援をこれでもかって程貰ってる
私もその中に混じりたいけどミーハーな女子共とこの気持ちを一緒にされたくない、なんて理由でそこには混ざらない
しかし、混ざらなければ
当然グラウンド近く空き場所なんて無い訳で
今日も私は教室の窓から一之瀬君を眺めてる

「今日も一之瀬君はかっこいいな、ちくしょー」
本当は私だって彼の事を近くで見たいのに

「 ! 」 一之瀬君と目があった
というか完全にこっちを見てる
もしかして今の聞こえたのかな
いや、まさか
ここは2階のはずだ
独り言なんて聞こえる訳無い


「ねぇ!」
手で口の横に壁を作りながら一之瀬君が叫んだ

「俺! 今から君のためにシュート決めるから!」
見ててよ、とでも言うように私に向けて手を振った彼はあっさりと半田君を抜いて華麗なシュートを決めた

彼が私の方を向いてお馴染みのポーズをしながら得意気に笑ったから
つい私まで笑ってしまった




シュートの軌道に乗せて

届け、この想い!






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