野菜の神秘
 2024年10月5日 (土) 00:47
なんだか「美味しんぼ」の各話サブタイトルみたいになってしまった。うちは地元も両親の故郷も、どこもかしこも田舎で家が少なく無駄に土地だけ広いので農地がたくさんあり、代々当たり前のように畑をもち野菜などを育てている。放っておいても勝手に育つような物は庭でも採れるくらいだ。その比較的簡単で年中よく採れる物にピーマン、ししとう、唐辛子などがある。こいつらは近縁種で、出荷向けではないザツな管理で適当に育てていると、よく混ざる。ピーマンなのかししとうなのか判断に困るようなのがよく採れるのだ。割ってみれば種のつき方でわかる(上のほうに固まって種がつくのがピーマン。種のあるあたりに大きなコブのような「わた」ができるのも特徴)。ししとうはいわゆる甘唐(本来は辛くないはずの野菜として使われる青唐辛子)の一種なのだが、辛い唐辛子と簡単に混ざる。まれに突然変異で、ハバネロより辛いんじゃないかという恐怖のししとう(のように見える、実態は単なる激辛青唐辛子)が採れる。小指の先くらいの小さい実でも、何かの間違いで話題の激辛メニューを食べたような痛烈な辛さ。しかし見た目ではわからないから、こいつはししとうだろうと思って適当に野菜炒めなんかに放り込むと、どこかで凄まじい激辛に当たる。まあ、激辛は好きなので楽しみのひとつでもあるのだが。特に冬季はこういう物を食べると体が内からポカポカ温まる。外から物理的に温めるより長く持続するのもいい。適量のカプサイシンは人類の味方だ。
畑のエメラルド

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