モンスター以外モンスターズ
[1]あやしいくすり
別に禁止薬物というわけではなく、敵に使ってデバフをかけるタイプの消耗品アイテムだ。一回使うと無くなってしまうが、戦闘中に敵1体の主要パラメータ4種、攻撃力/守備力/すばやさ/かしこさを一度に下げることができる。ただし、当たればの話だ。薬はピサロが使うのだが、ミスすることもあり、当たらなければ何の効果もなく無駄に薬だけが消費されてしまう。しかも、なんと買ったら1個1100Gもする高級品。当然、ミスしただけでも一回あたり1100Gが無駄になってしまう。こんなバカなことがあるか。しかし、危険モンスターなど強敵と戦う際、あやしいくすりが効けば戦闘が一気に有利になる。もし普通に戦って簡単に全滅するくらいで、まるで歯が立たない程度なら使うべきではないが、うまく戦えば倒すことができ、なおかつ「おにくにみむきもしなかった」が出てしまいスカウトができない程度の相手であれば、倒す際に使うとちょうどいい。そこで、あやしいくすりは買わずに敵ドロップで集める。あばれこまいぬ、サブナックなどの番犬三種が「記憶」を守っているダンジョン(名前は忘れた)で、ザコモンスターにミステリドールが出る。このミステリドールを狩りまくれば、わりとよく『あやしいくすり』を落とすので、ここで集めまくるといいだろう。甘味楼のメイデンドール、鉄鋼砦のデビルアーマーなどは、そこに到達するレベルではほぼスカウトできない。しかし、倒すことができる戦力があるなら、この『あやしいくすり』を使えば、戦闘がかなり有利になる(当たればの話だが)。粘り強く何度も狩っていれば、スカウトできないレベルでもごくまれに起き上がって仲間になることがあるはずだ。オートセーブをオフにして、戦闘に入る前にセーブしておき、あやしいくすりをミスしたらリセットでも構わない。とにかく、当たりさえすれば非常に便利なアイテムであることに変わりはない。経験値稼ぎにもいいし、危険モンスターのドロップ品狙いや、起き上がって仲間になることを期待するなら、断然おすすめのアイテムだ。
[2]アルーガ
モンスターの種族名ではなく、固有名なのでこちらのリストに入れておく。種族はアンドレアル(ドラクエ4に出てくるレッドドラゴンやグリーンドラゴン等の色違い、紫色のやつ)だ。「マグマよ流れるのだ。どんどんあふれるのだ」というセリフだけでとてつもなくバカっぽいキャラに見える、誰か知らんが声優の怪演が光る。とてつもなくバカっぽい三兄弟の三男らしい。煉獄峠の魔界初級エリアの洞窟最深部で戦うことになる、今作初めてのエリアボス。このエリアの支配者などと言っているが、明らかに外をうろついている名無しのただのドラゴンより遥かに弱い。よくこの程度で支配者になんてなれたな。どうせLサイズ80のレベル44危険ドラゴンのことは避けて通ってるんだろう。こんな弱い自称ボスがかなう相手じゃない。直接戦ったなら2〜3ターンでアルーガが負けて終わりだろう。大抵のプレイヤーは先に危険モンスターに接触しているから、余計にストーリーボスの弱さが際立つ。支配者と言ってもこの程度かと。特に配信者でもない一般プレイヤーは、一度危険モンスターにコテンパンに負けたなら「絶対こいつを倒す」とムキになって徹底的にパーティーを鍛えるだろうし、そうするとどうしてもストーリーボスは吹けば飛ぶようなクソザコと化してしまう。もうちょっと何とかならなかったのか。このゲームバランス。ポケモンアルセウスのおやぶんポケモンなら、まだ戦わずに後ろからボールを投げて捕獲みたいな可能性も残されているからいいが、ドラクエモンスターズではこちらが格上でなければスカウトすらできない。だったらやはりレベルを上げまくったり強力なモンスターを揃えたりパーティーを強化するしか手段がなく、その結果ストーリーボスはゴミのように弱くなってしまうのだ。そんなわけで、よっぽど急いでストーリーを進めてほとんどレベルを上げないプレイでもないかぎり、まず苦戦することはない最弱エリアボスだ。アンドレアルという恵まれた種族であることが信じられない。どう育成に失敗したらこんなに弱くなるのか。あるいはレベル1なのか。まあ、声優の演技のおかげでインパクトだけはなかなかのもの。バカっぽくて弱いという情けないボスではあるが。それにしても覇王城の魔界初級エリアに邸を構える『アグルカ』と名前が似ていてまぎらわしい。もっと他になかったのか。キャラは濃くてインパクト抜群なのに、とてつもなく弱く、名前の個性もいまいち。なんとも残念なエリアボスである。そしてキャラの濃さという点でも、次の甘味楼の魔界初級エリアのギルノ(最初はクールぶっているがすぐキレる二重人格?のキリン)に全部持っていかれてしまうのであった。あちらが濃すぎて。ほとんどのプレイヤーが、アルーガよりギルノのほうが印象に残ったボスだっただろう。アルーガも充分個性の強いキャラなのに、すぐ後にギルノなんか出したのが良くなかった。たとえば長時間配信をとる配信者であれば、一気に両方攻略することもある。そうしたら配信1本分の印象としては、どうしてもギルノのほうがハイライトになるだろう。アルーガのほうでは他のモンスターとの絡みがなく、そのため漫才パートも短い。なので弱くてすぐやられる上に、会話も短いから、どうしてもギルノより印象が薄くなってしまう。溶岩の川で分断されて困っているとかじゃなくて、調子こいて洞窟に入っていったベネットがアルーガにボコボコにされて捕まっていて、ピサロたちがしぶしぶ助けるだとか、そんな展開にでもしたらよかったんじゃないか。
[3]大きさ
モンスター各個体の体の大きさ。シンボルエンカウントでも反映される。50以下はSサイズ、51以上はLサイズになる。配合したときにおおむね両親を足して2で割ったくらいの数値になるが、必ず中間ではなく、少し下げられることが多い。たとえば大きさ50の親同士を配合すると必ず下がってしまい、50の子は生まれない。が、68のLと32のSを配合では、50が生まれやすい。この場合はLサイズを使っているので縮小以外のパターンも得られるということらしい。50の親から50の子を得るには、配合相手に51(以上)を使うしかない。なんだか納得のいかないシステムだ。誰も得しないのに大きさは基本的に下がる設定になっている。捕獲してみないと判別が難しいSサイズの上限である50を、苦労して2匹用意したにもかかわらず、生まれてくる子供は必ず大きさを下げられてしまう。なんでこんな仕様にしたんだ。誰も得しないのに。
[4]呼吸術
だいおうガマの確定スキル(配合でだいおうガマが生まれたとき必ず選択できるスキルの候補に出る、野良で捕まえたりしたときも、かりにスキルが一つだけの場合でも必ず持っているスキル)。炎と氷結に加え、ひかりのいきも吐くことができる。炎はしゃくねつほのおまで、氷結はかがやくいきが無く、かわりに絶対零度がある。ドラゴン系に覚えさせるとちょうどいい。火は火のコツや火ブレイクを持っているドラゴン系が多いので、しゃくねつほのおでも充分なダメージを出せる。一方氷結ではそういう特性を持っていないドラゴンが多いため、絶対零度があれば通用する。なので呼吸術にスキルポイントを全振りすれば、両方のブレスで高い威力を出すことができ、かつ『ひかりのいき』でたまに敵を混乱させたりもできる。火と氷結が効きにくい敵に対してもコスパよく攻撃できる。かなり万能に近い攻撃スキルだ。しかもCランクのだいおうガマなら簡単に作れるため、手軽に誰にでも呼吸術をつけられるのも大きい。ドラゴンだけでなく、氷結ブレイクをもつリーズレットにも呼吸術がいい。マヒャド系と違い、呪文封じが効かない(ブレス封じをかけられると痛いが)利点もある。これと、同様に手軽に作れる『デストロイ』のスキルを併用すると、全体攻撃のスペシャリストになる。消費MPの高さは、MPアップ4をつけるか、ドラゴン系の弱点を補う水ガードを取り、全振りして消費MP半減を得るといいだろう。
[5]スキルのたね
はじけドーラ(煉獄魔界の夏限定、洞窟周辺あたりに出現)、スライムコロネ(甘味楼の晴れ限定、アメが降ると消える)などのレアドロップ。1個でスキルポイントを3得られる消耗品。つまりコロネとはじけドーラを狩りまくればレベルを上げなくてもスキルポイントを得られるのか。もっと早く知りたかった。
[6]たまご
中級魔界に到達すると解放される、フィールドのあちこちに配置されるモンスターの卵。調べるとすぐにモンスターが生まれ、ランダムに中身のモンスターを入手できる。スカウトの手間が省ける、様々なモンスターのLサイズが簡単に手に入るといったメリットがある一方、スキルが一つしかない(野生スカウトでも普通は二つある)個体や、極端に大きさが小さい個体も出やすく、その点ではスカウトのほうがいいこともある。たまごは発生するとマップにも表示され、Yボタンで全体マップを確認すればタマゴの位置がわかる。ただし、その季節には行けない場所に配置されることも多い。周りにモンスターがいても、それらと接触する前にたまごを調べれば、周りのザコモンスターは消える。逆にモンスターと幾ら接触してもたまごは消えない。しばらくいろんなところを巡っていると、たまごは一旦リセットされて湧き直しになったりする。そのフィールドにいるうちはリセットされない。なので、たとえば砂漠でタマゴ漁りをしていたが、川の向こうにあって冬を待たないと取れないので、覇王城や甘味楼でたまご漁りをする。しばらくいろいろやって、冬になったから砂漠に行ってみると、必ずしも同じ場所にまたタマゴがあるとは限らない(たぶん)。まあ、中身は当たりとは限らないから、そのとき取れるタマゴだけ集める感じで気楽にやればいいと思う。特に、Lサイズを配合に使いたいが、グリズリーやドラゴンなどは特定の配合に使いたいからとっておきたいという場合に、どうでもいいモンスターや、ちょうどやろうと思っていた配合に使えるモンスターがLサイズで手に入るというのが助かる。まあ、たまごが解禁される前に苦労してモンスターを集めていたのは何だったのかと思う部分はあるけど。それでも、ある程度たまごで手に入りやすいモンスターは決まってるようだから、やはり特定のモンスターを狙って捕まえたい場合はスカウトが必要だ。もっと何でも出るようなら面白いんだけどね。伝説のオウガバトルの埋もれた財宝みたいに。
[7]人間界
ゲーム開始直後から行くことができる最初のフィールド。ロザリーヒルの村の入り口から歩いて外へ出るだけで行ける。最初は村から滝方面へと続く狭い道を進んでいき、滝→大草原→高台へと続く。四季の変化がわかりやすく、それぞれ季節ごとのギミックも単純。季節によって行けない場所などが少ないのも特徴だ。モンスターの種類は多いが、危険モンスターのサイクロプス以外すべてGランク。また、物質系モンスターが存在しない。そしてエリアボス等がいないため、サイクロプス以外のLサイズモンスターも出現しない。ごくまれに突然変異なのか、大きさ50のスライムが出ることはある。
初登場モンスター:スライム、ドラキー、いっかくうさぎ、ファーラット、はなまきドラゴ、きりかぶおばけ、おおにわとり、ナスビナーラ、くしざしツインズ、いたずらもぐら、はねスライム、プチアーノン、アントベア、モーモン、いばらドラゴン、キャタピラー、コドラ、サイクロプス
危険モンスター:サイクロプス(悪魔Eランク)Lv35/大きさ68
[8]HP回復
ホイミスライムの確定スキル。ホイミ、ベホイミのほか、全振りすれば最終的にザオリクまで覚える。初級魔界までは非常に頼りになるスキル。中級になると危険モンスターが強力な全体攻撃で一気にパーティーを潰すような戦い方をしてくるので、ベホマズンがないとつらい。中級魔界以降は上位互換の回復系スキルに入れ替えたほうがいいだろう。また、ホイミスライムは小さい個体が多いため、ホイミスライムと配合すると大きさが小さくなってしまいがち。煉獄峠初級のアホドラゴン(アルーガ)を倒した後は少し大きめのホイミスライムも湧くようにはなるが、やはり滅多に出ない上に、こちらが少し強くなると逃げてしまう。浮いているシンボルが逃げだすと、ジャンプしても届かず、すぐ消えてしまうため捕まえられない。なのでホイミスライムの捕獲はどんどん難しくなる。いらないモンスターは幾らレベルを上げても寄ってくるくせに、こういう有用なモンスターは逃げる。クソ設定。だからドラクエにシンボルエンカウントなんか要らないんだよ。
[9]MPアップ2
今作屈指のややこしいシステム、スキル進化。MPアップ1は、まだいい。上限が低いから、得られたスキルポイントを全振りしてやれば簡単に★がつく。この状態で配合すると、自動的にMPアップ2が子供のスキル候補に上がる。しかし、他にも方法があり、両親がいずれもMPアップ2を持っており、半分だけ埋めていれば、配合したときに両親の合計スキルポイントで計算され、それで★がつく条件を満たせば同様にMPアップ2が発生する。ややこしい仕様だが、1匹だけで★がつくまで埋まらないときは重宝する。この繰り返しで、最大でMPアップ4まで進化する。個人的に、HP回復/何か攻撃系/MPアップという組み合わせにすることが多い。ザオリクと全体攻撃最強技を取った後、残りのスキルポイントをできるだけMPアップに注ぐことで蘇生と強力な攻撃を使いまくることができるようになる。
[10]4体配合
公式にそう呼ばれているのかは知らない。ゲーム中では特に触れられていなかったように思う。どこかの攻略サイトが使い始めたんだろうか?実際には、特定の組み合わせで生まれた二組、つまり二匹を配合すると決まったモンスターが生まれる(候補に選択できる)という仕組みだから、4体を一度に配合するわけじゃなく、誤解を招く表現なのであまり好きじゃない。遺伝配合とか、二世代配合とか、隠れ配合とか、なんか他の言い方ないだろうか? ともかく、ミミック、ギャスモン、デスピサロなどを作るときに必要な特殊な配合方法だ。たとえばミミックでは、ひとくいばことふくぶくろを配合して生まれた個体と、ひとくいばこといどまじんを配合して生まれた個体。この両者とも、生まれる子供に選べるのは配合元のお互いの種族だけとなる。つまり、ひとくいばこか、ふくぶくろか、いどまじんにしかなれない。この両者を育てて配合すると、候補にミミックが出てくるようになる。しかし難点がある。ひとくいばこか、ふくぶくろか、いどまじんがリストにいるだけでは、そいつがミミックの配合のために作ったものかどうかわからないことだ。もちろん詳細ステータスを確認して両親のところを見ればわかることだけど、リストからすぐにわかるわけじゃなく、いちいち確認しなきゃわからない。だから個人的には、ひと目でそれとわかる名前をつけることにしている。ハンガーとブーツ(Vガンダム)、アタッカーとナッター(バウ)、トップとベース(ZZガンダム)、アウリーガとサジッタ(シムーン)、ブラとショーツ、あるいはトップとボトム(ファッション)、クラウンとヒール(マクドナルド)など、二つで対になる言葉の片方ずつを双方の名前につけるのだ。ミミックラウンとミミックヒール。ギャスモントップとギャスモンベース。そんな名前をつけておけば、何を作ろうとしている素材なのかひと目でわかる。
モンスター名以外の項目で、ドラゴンクエストモンスターズ3について気付いたことを書いておくリスト